NHK朝ドラ【なつぞら】第156回(第26週土曜日)最終回 感想

嵐の翌日、復旧作業に追われていた。荒れ果てた天陽の畑では靖枝(大原櫻子)がジャガイモを掘り起こしており、なつ(広瀬すず)と泰樹(草刈正雄)も手伝う。照男(清原翔)と砂良(北乃きい)も散らかった小屋で落胆していたが、再び一からやり直すことを決意。一方、麻子(貫地谷しほり)から次回作について電話を受ける坂場(中川大志)。再び、皆日常の中でせわしなく自分の道を切り拓いていくのだった…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「なつぞら」第26週「なつよ、あっぱれ十勝晴れ」 第156話

2019年上半期朝ドラ『なつぞら』

感想

ママとパパ、ソラとレイみたい!

えっ?そうか~~。

 

優ちゃん、そしてイッキュウさん…それは違うから。レイのモデルはさ、ママの心の恋人だべさ……。

 

2人で手を繋ぐ両親の間に慌てて入って行く優ちゃん。最後の最後まで心配である。
『なつぞら』第25週第156話感想 優ちゃん

 

この令和の時代にこんな話と言われるかも知れないけれども、正直、このドラマの中での「人の助けを借りてみんなで子育て」は上手く行っているように見えなかった。

肝心の母親が子どもを上っ面で可愛がっているようにしか描かれていなかったし、(そもそもお腹にいる時から妊娠を喜ぶ描写が無かったし←それで産むときに「早く会いたい」とか言われてもね……)

 

この脚本が大森寿美男さんであることを考えると、ちょっと憂いを帯びた優ちゃんの表情は演技が不足しているのではなくて狙いだと思っている。

この子、将来的に悪夢ちゃんに悩まされるで……。
2012年「悪夢ちゃん」

2012年10月期日テレ系ドラマ「悪夢ちゃん」のレビューページです



しかし、ドラマは なつの物語なので、お構いなく続き、そして終わるのだった。

ドロンジョの一味……あ、違う、泥棒の一味の声あてが風車プロに回ってきたり。

 

火垂るの墓……じゃなくて、何かの墓の構想が語られたり。

『なつぞら』第25週第156話感想 火垂るの墓

いつか君たち兄妹の戦争を描いてみたいな。

私たちの戦争?

うん。
過酷な運命に負けずに生きる子どもたちをアニメーションでリアルに描くことに挑戦してみたい。

テレビ漫画で?

う~ん。
これは、できるとしたら映画だろうな。

 

それは12年後のことで。

きっと坂場家はその頃、優ちゃんの悪夢ちゃん現象に悩まされていると思う……。

 

前にも書いたけれども、私はこのモデルの人たちが個々に活躍し始めた時代のアニメオタクだった。

目指していたのはアニメーターではなくて漫画家だったけれども、学生時代にはセル画の彩色バイトをしたこともある。

コミケが晴海でやっていた頃にブースを取って薄い本を売ったり、声優のイベントを回ったりしていた。私こそが「アニメヲタク」の草創期を生きた人間。ドャ……

そういう人間にとって、このテーマは本当に楽しかったし、ワクワクしていた。

お仕事描写は、すっげーなつ上げを除けば本当に楽しかった。

 

同時に、牧場描写も癒された。開拓民の歴史からの牧場成功物語にはワクワクした。すっげーなつ上げをの…(略

 

昨日の記事にも書いたけれども、ここを色々とくっつけるアイデアはとても素晴らしかった。企画としてはとてもいいと思うの。

 

でも、恋愛のうんぬんが色々と不要だったよね……。

天陽くんとなつは恋愛関係を一切排除した親友で良かったし、どうせモデル描写はほとんど崩れているのだから天陽くんは死ななくても良かったよね。

咲太郎をとりまく女性たちのハーレム描写も要らなかったし、特に亜矢美さんは純粋に養母であって欲しかったよね。

雪次郎も、純粋にずっと夕見子推しのままで良かったし。

ちょっとずつ引っかかる何かにどんどん白目になって行く私がいたのだった……。

 

そして、朝ドラに子育ては欠かせないのだろうが、このドラマでは子どもは居なくても良かったんじゃないかなと思っている。

それこそ令和なのだから、子どもがいないという選択もあってもいいのではないだろうか。

(令和のワンオペじゃない育児を描きたいならば、NHK朝ドラはもう一工夫してみていただきたいと何作も何作も見ていつも思ってる……)

 

先ほど「どうせモデル描写なんか崩れている」と書いたけれども、なつは案外、モデルの人通りだったのかな……それは、ちょっと何とも言えない。旦那さまのコメント。(もちろん愛あってこそのコメントですよ)


日本のアニメーションに、ますますの発展を。

 

役者の皆さまはお疲れ様でした。

私は演技に触れて色々と書くのは嫌なので、何も書かずに来たけれども、すずちゃんはよくやっていたと思うし、これから年を重ねる内にきっともっと素晴らしい女優さんになると思う。

今後のご活躍も楽しみにしています。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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キャスト

奥原なつ(坂場なつ) – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)

坂場一久 – 中川大志

奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原(杉山)千遥 – 清原果耶(子役期:田中乃愛)

奥原(前島)光子 – 比嘉愛未
坂場優 – 増田光桜

(大沢)麻子 – 貫地谷しほり
神地航也 – 染谷将太
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
石沢裕也 – 大野泰広
町田義一 – 鈴鹿央士
立山久子 – 伊藤修子
下山(三村) 茜 – 渡辺麻友

柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
小畑(柴田) 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)
柴田(阿川)砂良 – 北乃きい

戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真

小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴

山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)
山田靖枝 – 大原櫻子

阿川 弥市郎 – 中原丈雄
倉田(居村)良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑

岸川 亜矢美 – 山口智子
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)
川谷幸一 – 岡部たかし
川谷幸子 – 池間夏海
高山 – 須藤蓮
豊富遊声 – 山寺宏一
藤井 – 高木渉
杉山 – 渡辺大
杉山千夏 – 粟野咲莉(二役)

仲 努 – 井浦新
井戸原 昇 – 小手伸也
堀内幸正 – 田村健太郎
猿渡竜男 – 新名基浩
露木重彦 – 木下ほうか
山根孝雄 – ドロンズ石本
荒井康助 – 橋本さとし
大杉 満 – 角野卓造

語り… 内村光良

第100作記念朝ドラヒロインキャスト

松嶋菜々子(ひまわり) – なつの養母・富士子
小林綾子(おしん) – 山田天陽の母
岩崎ひろみ(ふたりっ子) – 花村和子・なつの担任
比嘉愛未(どんと晴れ) – マダム・咲太郎の妻
山口智子(純ちゃんの応援歌) – 風車の女将
貫地谷しほり(ちりとてちん) – マコちゃん先輩
原日出子(本日も晴天なり) – 千遥の養母
藤澤恵麻(天花) – 産婦人科の妊婦
田中裕子(おしん) – 産婦人科医
三倉茉奈(ふたりっ子) – 信さんの奥さん
安藤サクラ(まんぷく) – 「大草原の少女ソラ」のナレーター
戸田菜穂(ええにょぼ) – 奥原三兄妹の母
浅茅陽子(雲のじゅうたん) – 千遥の姑・杉山雅子

スタッフ

脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利

アニメーション時代考証 – 小田部羊一

アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション

主題歌 – スピッツ「優しいあの子」


【なつぞら】
1(史実のモデルの話など前知識込み) 2 3 4 5 6
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139 140 141 142 143 144
145 146 147 148 149 150
151 152 153 154 155 156(最終回)

コメント

  1. くう より:

    巨炎さん

    いつもありがとうございます。レスが遅くて申し訳ありません――!(いつも)

    >先日の渡辺謙主演コメディドラマ
    みたいな裏事情が制作現場の裏側で展開されていそうで怖い。

    私も録画でやっと見ました。放送事故かと思いました(爆)

    でも、あれ、BSか何かでもっと長くやっていたものを端折ったらしくて、本編はもっと面白かったらしいです(笑)

    >夕美子を準主役にして酪農とアニメーターをWヒロインに振り分ければ
    こんな無理は無かったと思うのですが

    ですよねーー。その場合は、夕見子さんには獣医になってもらいたかったな!

    >「スカーレット」は大人になっても友人キャラの方が美人度が高くて

    私は戸田さんの顔が好きです(笑)
    それはともかく、とりあえず子供時代が楽しいですね。

    またよろしくお願い致します。

  2. くう より:

    紫花浜匙さん
    レスが遅くてごめんなさい~!

    >私も懐妊から子育てでは、色々思う事もあったけれど、
    『なつぞら』自体は好きな朝ドラでした。

    子育ては朝ドラとしては大事な位置の事柄だと思うんだよね。それをカッコウの托卵のようにしてしまったのは何なのだという気持ちはあります。

    令和のワンオペしない子育ての参考にもならないこの始末はちょっと酷かったと思っています。でも。でも、アニメの制作を割と丁寧に描いてくれたのは本当に楽しかった!

    >六花亭の本店に行った時に、一切なつぞらに関する物がなくて
    「さすがだわ」と思いました^^;。

    「六花亭」だけじゃなくて「柳月」も混ざっちゃってたもんね(笑)

    「スカーレット」もまたよろしくお願いします^^

  3. くう より:

    ひじゅにさん
    レスが遅くて申し訳ありません。

    >そういう意味では今作は思っていたよりずっと良かったなと思います

    同じくです。個人的には以前の半分漫画家よりも遥かに楽しい朝ドラでした。

    もう始まっちゃっていますが「スカーレット」よろしくお願い致します。

  4. くう より:

    千早太夫さん

    レスが遅くて申し訳ありません。終わったドラマなので簡単に。

    >世間の評判ほど悪いとは思いませんでした。私としては半青やわろてんかよりは上です。

    同じくです。色々とツッコみましたがTwitterで言われるほど史上最悪とは思っていません。「半青」ほどの不快感はなく、「わろてんか」のようにボンヤリともしていませんでした。

    >また、天陽君は再来年の大河の主役

    個人的にはもの凄く好きな人で演技も安定の若手だと思ってはいますが顔が美し過ぎて、脇に居た方が映える気がしてしまうのです…スタッフに余程の布陣が必要ですね。

    『スカーレット』はご覧になっていらっしゃいますか?個人的にはすごく良い子供時代を見ている気持ちです(でも「なつ」も子ども時代は良かったよな……)

    またよろしくお願い致します。

  5. 巨炎 より:

    本作も完走、ご苦労様です。
    なつ上げというか、広瀬すず上げですね。

    100作記念に箔をつけたいエライさんの思惑、先日の渡辺謙主演コメディドラマ
    みたいな裏事情が制作現場の裏側で展開されていそうで怖い。
    夕美子を準主役にして酪農とアニメーターをWヒロインに振り分ければ
    こんな無理は無かったと思うのですが、そこはやはりAK。

    「スカーレット」は大人になっても友人キャラの方が美人度が高くて
    演技力重視なキャストが窺えるから、もう少しマシな作品になりそう。

  6. 紫花浜匙 より:

    こんばんは。
    私も懐妊から子育てでは、色々思う事もあったけれど、
    『なつぞら』自体は好きな朝ドラでした。
    北海道旅行に行ったから、余計に楽しかったのかも。
    北海道の十勝、帯広に行くと、あちこちでなつぞらのポスターや、スピッツのサイン色紙や
    なつぞらに関する新聞記事お土産などを目にしたけど、
    六花亭の本店に行った時に、一切なつぞらに関する物がなくて
    「さすがだわ」と思いました^^;。
    スカーレットは、取り敢えず録画します。

  7. なつぞら (第156回/最終回・2019/9/28) 感想【第2弾】

    NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト) 第26(最終)週『なつよ、あっぱれ十勝晴れ』の 『第156回/最終回』の感想の【第2弾】。 ※ 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。 ※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 …

  8. ひじゅに より:

    お疲れ様&ありがとうございました。

    私はネガティブ思考なので(笑)好きな題材が扱われると
    その世界を壊さないでくれれば良いけど…と不安が先立ってしまう方で
    そういう意味では今作は思っていたよりずっと良かったなと思います。
    雑だし、ほとんどがヒロインの手柄という朝ドラ仕様ではありましたが。
    朝ドラだから…というのが元凶でもあり、免罪符でもあるのかな(笑)

    次作でも、よろしくお願い致します。

  9. 火垂るの墓>『なつぞら』最終話

    ​​​​​​​​​​​​​​​レミ子さんがペシッと額を叩いたのに 何故かムカついたのと ラストのなつの下半身が光で透けて見えて 最後のサービスシーンか?と思ったのと 印象に残ったのは、この2つくらい 後は怒涛の回想シーン 最後まで、楽しむことがほとんど出来ないドラマだったな… …ひじゅにですが何か? ​「101作目に、続けよ」​byウッチャン ↑ああ、成程、つまり(坂場…

  10. 火垂るの墓>『なつぞら』最終話

    ​​​​​​​​​​​​​​​レミ子さんがペシッと額を叩いたのに何故かムカついたのとラストのなつの下半身が光で透けて見えて最後のサービスシーンか?と思ったのと印象に残っ…

  11. 千早太夫 より:

    イッキュウさんに電話で次回作の話をしていたとき、マコさんが見ていたのは「クオレ」の原書?でしたね。日本でクオレといえば、「母を訪ねて三千里」。
    ドロンジョ様、火垂るの墓と、最後にネタ3連発という感じです。

    なつぞら、完走しました。
    世間の評判ほど悪いとは思いませんでした。私としては半青やわろてんかよりは上です。草刈さんの存在が大きかったなという印象です。

    また、天陽君は再来年の大河の主役!
    またしても近代が舞台ということは、NHKはいだてんの低視聴率なんか気にしていないぜ…という意思表示でしょうか(笑)。

    毎日録画を見る生活が少し続いたので疲れたような気がしていて、さらに来年の「エール」は見る予定なので、次の「スカーレット」は半年休もうかな…と考えていたのですが、先日の「もうすぐスカーレット」を見てしまい、なかなか面白そうだな…と思ってしまいました。NHKの思う壺(笑)。
    北村さんの父親像が余程受け付けられないものでない限り、結局見ることになりそうです。

    くうさん、また半年よろしくお願いいたします。

  12. 連続テレビ小説『なつぞら』第156回(最終回)

    内容嵐の翌日、照男(清原翔)たちは、復旧作業を続けていた。泰樹(草刈正雄)なつ(広瀬すず)も、靖枝(大原櫻子)の畑を手伝い。。。そんななか、麻子(貫地谷しほり)から電話がある。坂場(中川大志)は。。。。。。敬称略“大地に染みこませとる”“お前の中に、生きとる”“お前はよく、東京を耕した”。。。。そういうのをシッカリ描いていたら、納得出来るけど。今作は、全くと言って良いほど、描いていないだろ!…

  13. なつぞら (第156回/最終回・2019/9/28) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト) 第26(最終)週『なつよ、あっぱれ十勝晴れ』の 『第156回/最終回』の感想。 ※ 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。 ※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 嵐の翌日、復…

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