NHK朝ドラ【なつぞら】第119回(第20週金曜日) 感想

なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)の新居に茜(渡辺麻友)と下山(川島明)、神地(染谷将太)が訪ねてきた。聞けば、東洋動画の社長・山川(古屋隆太)が妊婦である茜に対し、産後は契約社員として働いてもらいたいと言ってきたのだと言う。神地は、そんな会社のやり方に対してどうしても納得がいかず、憤る気持ちをなつ達(たち)にぶつける。そんなある日、なつは仕事中に貧血を起こし倒れてしまう。用心のため病院にいくと……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「なつぞら」第20週「なつよ、笑って母になれ」 第119話

2019年上半期朝ドラ『なつぞら』

世の中には色んな考え方の人間がいるし、望まない妊娠をする人もいる。待って待って待っても子どもが出来ない人もいるし、生活が成り立たないのにどんどん作る宗教もある。

でもさぁ。
どんな環境でも、とりあえず妊娠が分った時くらいは、そんな絶望的な顔をしないでほしい。

「仕事はどうするの」と言わないでほしい。

お腹の子供が、私と仕事とどっちが大事なのって言っちゃうよ……。

とりあえず、坂場くんがチョーー喜んでくれて良かったよ。
『なつぞら』第20週第119話感想

 

茜さんは子どもが生まれたら「契約」になれと言われたらしい。

君の働きたいという意思をくんで、契約にしたいと言ってるんですよ。

でも、契約というのは、もう社員ではないということですよね?

給料ではなくて作画1枚につきいくらということになるんですよね?

 

その方が出勤時間はフリーになるし、あなたは仕事ができるんだから頑張れば給料よりかえって高く取れるでしょう。

あえて契約を望むアニメーターも増えているんですよ、うちには。

 

確かに、アルバイト的に仕事を貰った方が自由が効くので、子どもが3歳くらいまではその方が働きやすいよね……というのは、パート脳で。

茜さんの場合は作品にクレジットされるほどのアニメーターなわけだから、現代的に言えば日本の宝である。

そんな人に、パートや内職みたいに作品に関われと言うのは、どうかしてるぜ……という話だけれども、結局は、

 

それもこれもアニメーションの地位が低すぎるからだ。

その地位を上げなければしょうがないんだよ。

 

これだよね。

魔法使いサリーちゃんが放映されていたような頃、主な視聴者は子どもであり、誰も「このアニメーターは誰だろう」とか「ここのデッサンが狂ってる」とか「この演出、素晴らしい」とか思いながら見てなかったわけで……。

つまり、この頃、アニメーションなんて誰が描いていようが誰も関心なかったわけである。関係者以外は(笑)

しかし、会社自体がこんな考えではねぇ。会社は「関係者」じゃんね。もっと仕事する人に敬意を払えよ。

(ちなみにこの東洋動画の女性の扱いは、当時のアニメ業界の姿であり、だから奥山玲子さんは会社と戦っていたんですよね)

 

けれども、同時に、お母さんは赤ちゃんにとってのたった一人のお母さんであり、それは何にも替えられないと思うのね。

だから……
そんな顔する事になるなら、ちゃんと計画出産すれば……(汗)

 

私は仕事を辞めるわけにはいかないよ……辞めたくないよ…。

 

できた以上は産まないという選択肢はないだろ、僕たちに。

だったらそんなことはとても小さなことだ。
君が母親になるってことに比べたら。

やっぱり……仕事より大事ってことよね。

そうじゃない。
産むと覚悟を決めて、仕事のことは考えればいいと言ってるんだ。

一緒に考えよう。

一緒に?

うん。
幸い僕は今家で働いてるわけだし、君を支えることができると思うんだ。

たとえ契約になったとしても、仕事を続けたいなら好きなだけ続ければいい。

それで、もし会社がその後の君の仕事を認めれば、次からは他の女性も働きやすくなるだろ?

子どもを育てながらアニメーターを続ければ、そういう戦いにもなるんだ。

君がその道を作るんだよ。


とりあえず、個人的には「やっぱり……仕事より大事ってことよね。」とか言っちゃう時点で産んでほしくないわ。

天秤にかけなくても、子どもの方が大事だという覚悟で産んでほしいわ。

子育てはそんなに甘くないわ。

 

そして、坂場くんには早く安定した仕事に就いてほしいわ……。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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※キャスト

奥原なつ – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)

奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原千遥 – 清原果耶(子役期:田中乃愛)

柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
柴田 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)

戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真

小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴

山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)
山田靖枝 – 大原櫻子

阿川 弥市郎 – 中原丈雄
阿川砂良 – 北乃きい
居村良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑

岸川 亜矢美 – 山口智子
前島光子 – 比嘉愛未
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)
川谷幸一 – 岡部たかし
川谷幸子 – 池間夏海
高山 – 須藤蓮
豊富遊声 – 山寺宏一
藤井 – 高木渉

仲 努 – 井浦新
大沢麻子 – 貫地谷しほり
坂場一久 – 中川大志
神地航也 – 染谷将太
三村 茜 – 渡辺麻友
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
井戸原 昇 – 小手伸也
堀内幸正 – 田村健太郎
猿渡竜男 – 新名基浩
露木重彦 – 木下ほうか
山根孝雄 – ドロンズ石本
荒井康助 – 橋本さとし
大杉 満 – 角野卓造

語り… 内村光良

※スタッフ


脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利

アニメーション時代考証 – 小田部羊一

アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション

主題歌 – スピッツ「優しいあの子」


【なつぞら】
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コメント

  1. 妊娠>『なつぞら』第119話

    ​​​​​​​​​​何と、キュウリを切るなつの図ぅから 今日はスタート お料理上手という設定なのに 画面に映る手つきはナンダカナ…なのも 立派に​朝ドラ“お約束”​ もしくは、ヒロイン“あるある” こんなところまで過去作へのオマージュを盛り込むとは ​さすがだな『なつぞら』!!​ そそそそれとも、これってやはり広瀬すず潰し? …ひじゅにですが何か? ​「一緒に頑張ろう」​by…

  2. 連続テレビ小説『なつぞら』第119回

    内容なつ(広瀬すず)坂場(中川大志)のもとを、茜(渡辺麻友)下山(川島明)そして神地(染谷将太)が訪ねてくる。妊娠したことで、会社から契約社員に。。。と言われたという。敬称略それにしても、働かないよね。。今作の主人公。今回も、職場になったら。。。。秒殺、瞬殺。。。これで、“祝え”と?思うのだが。今作の描写からすると。主人公より、茜の方が、仕事をしている印象があるので。茜が仕事をする代わりに、…

  3. なつぞら (第119回・2019/8/16) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト) 第20週『なつよ、笑って母になれ』の 『第119回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)の新居に茜(渡辺麻友)と下山(川島明)、神地(染谷将太)が訪ねてきた。聞けば、東洋…

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