なつ(粟野咲莉)が通う小学校で漫画映画の上映が行われることに。スクリーンに映し出されるアメリカのカラーアニメーション映画にひきこまれ、上映が終わってもなかなか立ち上がれないなつ。
上映後、同級生で絵が上手な天陽(荒井雄斗)に興奮気味に感想を伝えると、家に絵具があるから今度遊びに来ないかと誘われる。…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「なつぞら」第2週「なつよ、夢の扉を開け」 第11話
明るくて正義感が強くてイケメンだと思われていた天陽くんの闇を見てしまった……。
それは拓北農兵隊だな。
たくほくのうへいたい?
何ですか?それ。
ああ。剛男さんは戦争に行ってて知らんでしょう。
つまり日本の政府が空襲で家をなくした東京の人に、北海道へ行って開拓しなさいよと勧めたってわけです。
なっちゃんの同級生もそんでここ、音問別に来たんだべ。
けど今さら来たって、まともな土地はみんな開拓されたあとで、もう人が住んでるのさ。
そうだろうねえ。
結局たくさんの人がもう東京に帰ったって話だけどね。
天陽くんの一家は、それに乗って北海道へやって来たってわけさ。
しかし、耕すことができない土地とあばら家を与えられ、もうすぐ死んでしまう馬を売りつけられ、ようするに騙されまくって今に至る。
そして、もう頑張れないので離農しようとしている。
しげよ。がんばれ、しげ。(なんか……NACSの配役が妙に上手い(笑))
しかし、恐ろしい爆弾も作ればああいうものも作るんだからな。
学校もすぐにアメリカ礼賛っていうのはどうなんだろうな。
さんざん鬼畜米英だと教育しといて。
戦後、鬼畜米英を憎む描写がある朝ドラは昨今珍しい。
山田家は、戦争に一番怒りを感じている一家だよね。何もかも奪われ、騙されて、貧しい生活を強いられ……。
それでも、絵が上手い長男には絵の具をきちんと与えている。
耕さなければ作物は育たない。
けれども、文化は紙の上にある。
才能と努力があれば紙の上に豊かな地を築く事が出来る。
恐らく、長男の夢が山田家の夢。
黒い絵の具は赤や黄色よりも安いんだって。
それに、あんまり兄ちゃん、使わないから。
それでも、黒い絵の具で充分に素晴らしい物を描く次男である。
チクショー!チクショー!
…天陽君は農家をやりたいの?
そりゃやりたいよ!
俺はここで生きたいんだ!
ここが好きなんだ!
この土に勝ちたいよ!
勝ちたい…。
おんじに天陽くんを助けてくれと頼む なつである。
無理だ。
土が悪すぎる。
見てもないのに…。
見んでも分かる。
うそつき!
おじいさんは自分の力で働いていたら、いつか必ず誰かが助けてくれるもんだって言ったじゃない!
なつよ。
そういう人をいちいち助けていたら、いくら柴田牧場が豊かでも文無しになってしまうぞ……
とも思うが、助けてくれる人に出会えるのも人脈であり、運なんだよね。
天陽くんは助けてもらう事が出来るのか。
そして、なぜ貧しい人がたくさん居るのに天陽くんは助けてもらえるのか、きちんとドラマは後付ける。
お義父さんに助けてくれって泣いて頼んでたよ。
あの子がそんなことを?
優しい子だよ。
好きなのさ。
その子が。
好きなのか……えっ?
あの子の好きな人でしょ、天陽君って。
いやいやいやいや……好きとか嫌いとか、そういうもんではないでしょう。まだ子どもなのに。
はあ~~~~?
それはあなたがまだ子どもだと思いたいだけでしょう。
夕見子がライバルみたいなことにならないのも、いいよね。
そして、ラストのナレはちょっと鳥肌ものだったわ。
「私にもそんなことは分かりませんでした。自分がなぜあんなに怒ったのか。」
「なつよ。それはお前が今、少なからず幸せだからだ。」
真理だよ。
他人の心配をしてあげられる余裕。
なつには、それが今、ある。
きちんとした人生の答えが神の声のよう。
こんなナレーションも珍しいかも。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
※キャスト
奥原なつ – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)
奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原千遥 – 田中乃愛
柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
柴田 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)
戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真
小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴
山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)
阿川 弥市郎 – 中原丈雄
阿川砂良 – 北乃きい
居村良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑
岸川 亜矢美 – 山口智子
前島光子 – 比嘉愛未
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)
仲 努 – 井浦新
大沢麻子 – 貫地谷しほり
坂場一久 – 中川大志
神地航也 – 染谷将太
三村 茜 – 渡辺麻友
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
井戸原 昇 – 小手伸也
露木重彦 – 木下ほうか
大杉 満 – 角野卓造
語り… 内村光良
※スタッフ
脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利
アニメーション時代考証 – 小田部羊一
アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション
コメント
連続テレビ小説『なつぞら』第11回
内容小学校で漫画映画の上映会が開かれ、なつ(粟野咲莉)は、その面白さに惹き込まれていく。上映後、天陽(荒井雄斗)と話をする。すると天陽から絵の具があるから遊びに来ないかと誘われ。。。敬称略もちろん。“未来”に繋がるネタフリで、人物紹介も兼ねた描写で。。。相変わらずの丁寧さである。相変わらずセリフも多いけど(苦笑)まだまだ序盤なので、説明も兼ねれば、こんなところだろうね。。。。
なつぞら (第11回・2019/4/12) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト) 第2週『なつよ、夢の扉を開け』の 『第11回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 なつ(粟野咲莉)が通う小学校で漫画映画の上映が行われることに。スクリーンに映し出され…
怒り>『なつぞら』第11話
小学生の時、映画教室はあったけど何か難病モノの邦画だった記憶先生は泣いていたけど生徒達はそんな素直な反応を示すのは照れ臭い年頃で(?)皆、ちょっと…
怒り>『なつぞら』第11話
小学生の時、映画教室はあったけど 何か難病モノの邦画だった記憶 先生は泣いていたけど 生徒達はそんな素直な反応を示すのは照れ臭い年頃で(?) 皆、ちょっと冷めた目をしていたっけなあ …ひじゅにですが何か? 「少なからず幸せだからだ」byウッチャン ↑「ウッチャン」と書くべきか「父親」と書くべきか 迷いどころ(笑) …