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NHK朝ドラ【なつぞら】第9回(第2週水曜日) 感想

家を飛び出し帯広までやってきたなつ(粟野咲莉)は、川のほとりで魚釣りをする天陽(荒井雄斗)を見つける。ひとりで来ていたなつを天陽は心配し声をかける。なつは家族を待っていると強がるが、やがて天陽も家路に着き、ひとり河原に残されてしまう。

なつは父の形見の手紙を取り出し、読む。涙があふれだすなつ。すると……

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「なつぞら」第2週「なつよ、夢の扉を開け」 第9話

2019年上半期朝ドラ『なつぞら』


ということで……

見守り型ナレーションは一体誰なのか。という謎が解けた回である。

(噂はあったけれども、こんなにハッキリした形で出て来るとは思わなかった。父よ、こうなったら、もう、咲姉ちゃん方式で姿形も現せ。)

 

イケメン天陽くんが兄と帰ってしまってから、河原で1人魚を焼く なつである。(なつよ、子どもなのに火種の持ち歩きはいけない、いけないよ。)

魚を焼きながら父の手紙を読む。

 

「咲太郎、なつ、千遥。

お父さんは今、遠い戦地にいる。大好きなお母さんと離れて何よりも大事なお前たちとも離れて、お前たちを守るために戦っているんだ。

だけど本当は毎日お前たちに会いたくて戦争を恨んでいる。

チクショー、バカヤロー、早くお前たちのところに帰らせろ!って、そう思いながら父さんはいつだってお前たちのことを思ってお前たちと一緒にいるんだ。

そしてこの手紙を受け取った時には、もうこの世にはいない。

だけど、今も一緒にいる。

だから悲しむな。

やっと父さんはお前たちのそばに戻れたんだ。
今、一緒にいるんだ。

一緒にまた浅草に行こう。一緒に神田祭にも行こう。

うちは商売をしていたからお祭りにみんなで行くなんてなかったものな。

これからは、いつも一緒だ。」

 

検閲のない本心の手紙。

「私の青空」を家族で歌いながら歩く神田のお祭り。起きながら見る夢。

 

なつが頭の中で作り出すこのイメージが、将来の仕事の象徴になるのね。

これを見た時に明確に『火垂るの墓』を感じたよ。

なつのモデル(といわれている)奥山玲子さんは『火垂るの墓』の原画にも参加しているという話。


モデルの方は戦時中の幼少期、こんな体験はしていないらしいけれども、なつは確実にこういう体験を記憶の中から掘り起こせるだろう。

 

そして、この「夢」の中ではしゃぐ咲太郎を見て、この大事な手紙を自分が持つのではなく、妹に持たせてやった兄の優しさを泣かずにいられない。自分だって子どもなのに。
 『なつぞら』第9回感想

 

「あの子は賢いから生きていくなら水」という、おんじの千里眼は出来すぎだと思うけれども、現実に戦火から逃れるために川に飛び込むシーンを作ってきたからな……伏線はきちんと敷いて行く作り。

柴田家総出の出迎えに驚きながらも、もう涙を止められない なつである。

 

お前にはもう傍に家族はおらん。

だが、わしらがおる。
一緒におる。

『なつぞら』第9回 感想

 

決して、「わしらが家族だ」「そうよ、私たちがいるじゃないの」「なっちゃん、ごめんね」……みたいなベタな方向で泣かせようとしないのが名作流。

「赤の他人」だけれども「疑似家族」にはなれる。

これ、もうすぐ令和を迎える現代の方向性でもあるのよね……。

つまり、単身者の多い現代社会へのアドバイスも含んでいくところは、さすがNHKである。

 

ちょっと来てみろ。ハハハハ…。

 

これは何?

わしの夢じゃ。
バターチャーンだ。

バターチャーン?

牛乳からバターを作る道具じゃ。
日本一の……いや、世界一のバターを作るんじゃ。

 

新しい、「赤の他人」の孫に「夢」を教えるおんじである。

夕見子よ。
雪月のアイスクリームも経て、牛乳嫌いが克服される日も近いぞ。


※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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※キャスト

奥原なつ – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)

奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原千遥 – 田中乃愛

柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
柴田 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)

戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真

小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴

山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)

阿川 弥市郎 – 中原丈雄
阿川砂良 – 北乃きい
居村良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑

岸川 亜矢美 – 山口智子
前島光子 – 比嘉愛未
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)

仲 努 – 井浦新
大沢麻子 – 貫地谷しほり
坂場一久 – 中川大志
神地航也 – 染谷将太
三村 茜 – 渡辺麻友
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
井戸原 昇 – 小手伸也
露木重彦 – 木下ほうか
大杉 満 – 角野卓造

語り… 内村光良

※スタッフ


脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利

アニメーション時代考証 – 小田部羊一

アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション

主題歌 – スピッツ「優しいあの子」


【なつぞら】
1(史実のモデルの話など前知識込み) 2 3 4 5 6
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コメント

  1. くう より:

    千早太夫さん
    >昨年の紅白で、ウッチャンが「なつぞら」のナレーターだと明かした際に、確かなっちゃんの父親役だとネタバレされてました

    忙しくてながら見していたので、気づかなかったかも。それは全く聞いてませんでした(笑)

    >本日第10回の内容は、まるで「北の大地に根付いて酪農に全てを賭ける女性の奮闘物語」のようでした(笑)

    酪農家か獣医になる話でも良かった気がしますよね^^;

  2. バター>『なつぞら』第9話

    ​​​​​​​​​​​​​牛乳は苦手だけどアイスクリームは好き夕見子ちゃんよひじゅにも同じだわ…ひじゅにですが何か?​「約束通り今もお前と一緒にいるよ」​byウッチャンウ…

  3. バター>『なつぞら』第9話

    ​​​​​​​​​​​​牛乳は苦手だけどアイスクリームは好き 夕見子ちゃんよ ひじゅにも同じだわ …ひじゅにですが何か? ​「約束通り今もお前と一緒にいるよ」​byウッチャン ウッチャン=なつ達の父親 だったのね。 ​後出し多いなあ​、このドラマ(笑) 作風ちゅーヤツ!? もっとも、伏線というか小出しというか(笑) そこに向かって導…

  4. 千早太夫 より:

    昨年の紅白で、ウッチャンが「なつぞら」のナレーターだと明かした際に、確かなっちゃんの父親役だとネタバレされてました。
    だから皆が「このナレーターは父親かも、いや牛かも、いっそミル姉さんかも」と正体を推測しているのが不思議で、承知の上でネタとして盛り上がっているのかな…と思っていました。
    でも知らないで見ていたほうが感動が大きかっただろうな…と少し残念に思います。

    紅白といえば、今年の紅白でスピッツが出るかも…と妄想してます。
    ステージ後ろにOPアニメや半年間の名場面が流され、その前でスピッツが歌い、それをゲスト(or審査員or司会)のすずちゃんが涙目で見つめる…。そんな妄想です(笑)。

    ところで、くうさんがまだ感想を書く前で恐縮ですが、本日第10回の内容は、まるで「北の大地に根付いて酪農に全てを賭ける女性の奮闘物語」のようでした(笑)。

  5. くう より:

    紫花浜匙さん
    私もーー泣きました!もう二度と戻らない家族の幻影が美しくて悲しかったです…。

    >良いドラマのまま、突っ走って欲しいです

    そこが問題で(笑)
    「今度の朝ドラいいよね」と言うと「いつも最初はそう言ってる」と息子に言われてしまうので……言われないようにゆるく見守りたいです(笑)良いドラマでいてほしい~。

  6. 紫花浜匙 より:

    こんにちは。
    今日の『なつぞら』は泣きました。
    草刈さん、いい味出しまくり。見てて安心します。真田丸の時は不安ばかりだったけど^^;。
    ハイジのような、赤毛のアンのような、広大な風景、お洒落な風景も見てて飽きない。
    良いドラマのまま、突っ走って欲しいです。

  7. 連続テレビ小説『なつぞら』第9回

    内容なつ(粟野咲莉)を探す泰樹(草刈正雄)たち。。。そのころ、なつは、川で釣りをする天陽(荒井雄斗)と出会い。。。敬称略丁寧だね。。。丁寧だ。それは、間違いない。感動的に見せて。。。そのあと、甘味処で、ちょっとコミカル。シッカリ、メリハリも。。。。。。。ある。。。。ある。悪くない。ほんと、悪くは無い。ただ。。。。。。(苦笑)

  8. なつぞら (第9回・2019/4/10) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト) 第2週『なつよ、夢の扉を開け』の 『第9回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 家を飛び出し帯広までやってきたなつ(粟野咲莉)は、川のほとりで魚釣りをする天陽(荒井雄…

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