NHK朝ドラ【なつぞら】第2回(第1週火曜日) 感想

戦争で両親を失った9歳のなつ(粟野咲莉)は、剛男(藤木直人)に引き取られ北海道・十勝にやってきた。剛男の説得で妻の富士子(松嶋菜々子)は、なつを受け入れることを決意するが、娘の夕見子(荒川梨杏)は、両親が優しく接する自分と同い年のなつの存在が気に入らない。

そんな中、なつは柴田家の牧場で働かせてほしいと願い出る。

富士子の父で、北海道の開拓者である泰樹(草刈正雄)は、なつの発言に意外な反応を見せる。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「なつぞら」第1週「なつよ、ここが十勝だ」 第2話

2019年上半期朝ドラ『なつぞら』

剛男が、さっそく、ダメなオヤジである事が露見した朝である……。

ふ~じこちゃ~~んルパンかよっ!!
 『なつぞら』第2回感想


子育ての話をしている時に「俺もさびしいよぉ」とか言うオヤジよ……一人で寂しくしてろってヤツだよね(笑)


開拓者一家という話だけれども、どうもこの家は相当豊かみたい。

子どもたちも全く家の手伝いをしておらず、「学校へ行けない事」は驚きに等しいらしい。

出征した父が生きて帰って来られたこと、親を失った子どもが東京には居ること。それらは「寂しい」というノンキな言葉で片づけられる。

地獄を見た子どもと、酪農家なのに手伝いもさせられずに運営できているユートピアに住む子ども。

富士子の言う「子どもらしさ」の差がそれだとしたら、なんと惨酷。


また、昨日、富士子に抱きついて泣いた なつのいじらしさも、もしもそれを「あざとく」感じた視聴者がいたとしたら、その読みもあながちハズレでは無かったということ。

この子どもは、同情を買う事で生き延びてきた。

『カーネーション』の、あの戦争孤児の回を思い出した。


私はおばあさんやお孫さんに同情する余裕すらありませんでした。
妹の千遥と生きるためにはどんなことでもしようと必死でした。
自分がズルいとさえ思ってもいませんでした。


あざとさを武器に生きている自覚が、この時の なつにはまだ無いのである。


ずるい……その子はずるい!

その子が可哀想なのは私のせいじゃないもん!
何で私が我慢しなくちゃなんないの?

その子が勝手に可哀想になってるだけだべさ!


子どもらしい残酷さで溢れる第2話だった。

「その子は勝手に可哀想になってるだけ」

人間には、確かにそういう側面はあるよね。

「勝手に可哀想」になって生きていくというのも、また一つの生き方なのである。


そして、この家では、そのあざとさにポンヤリした剛男以外は大体気づいているのだった。

何て脚本だ。
『風林火山』にも『悪夢ちゃん』にも通ずる、大森寿美男脚本の冷ややかな美しさを見た。


ちなみに北海道には空襲が無かったのか、というと、あった。十勝もやられてはいるんだけど。ここは無傷の地域だったのね。ということで。




※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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※キャスト

奥原なつ – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)

奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原千遥 – 田中乃愛

柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
柴田 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)

戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真

小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴

山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)

阿川 弥市郎 – 中原丈雄
阿川砂良 – 北乃きい
居村良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑

岸川 亜矢美 – 山口智子
前島光子 – 比嘉愛未
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)

仲 努 – 井浦新
大沢麻子 – 貫地谷しほり
坂場一久 – 中川大志
神地航也 – 染谷将太
三村 茜 – 渡辺麻友
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
井戸原 昇 – 小手伸也
露木重彦 – 木下ほうか
大杉 満 – 角野卓造

語り… 内村光良

※スタッフ


脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利

アニメーション時代考証 – 小田部羊一

アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション

主題歌 – スピッツ「優しいあの子」




【なつぞら】
1(史実のモデルの話など前知識込み) 2 

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コメント

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2件のコメント

  • くう
    2019年4月5日 4:01 AM

    千早太夫さん
    >私が見ているブロガーさんは多くが女性だと思われるので、こういうことには女性の方が敏感なのかな…なんて思います。

    あ、それはあるかと思います。男性は、あざとさに騙されやすい(笑)

    >これ、狙ったキャスティングだとしたら凄いです

    一応、第4回でオンジに認められた なつは「あざとさ」を捨てるような気がするのですが、どうでしょう。大人キャストになってもあざとさが残るのかな(笑)

    >OPでこれほどアニメに力を入れる以上、なつは鈴愛とは違って途中で仕事を投げ出したりはしないでしょう(笑)

    アニメーターであり、働く女性の話であってほしいですよね。少なくとも、窓からセル画を捨てるシーンだけはカンベンしていただきたいです(笑)

    >ところで、信州上田の人間である私にとって、「真田太平記」で幸村公を、「真田丸」で昌幸公を演じられた草刈さんは特別な俳優です。

    おお!うらやましい。では、もしかしたらあのパレードをご覧になっていらっしゃるのかしら!?

    オンジはいつまでご出演なんでしょうね。ずっと出て欲しいけれども、咲姉ちゃんと違って夢に出て来たら恐そう(笑)

  • 千早太夫
    2019年4月3日 7:41 AM

    草刈じいじの厳しさは多分、単にドライで冷たいのではなく、なつが余計な負い目を感じることのないよう、家に居場所を作ってやっているのだな…というのは何となく分かりました。

    ですが、生きるため身に付けたなつの「あざとさ」には、色々なブロガーさんのレビューを見るまで気がつきませんでした。(この鈍感、まるで藤木パパ)
    初回の、富士子さんに抱きついて泣いたシーンで既にそれを感じた人って凄い。
    私が見ているブロガーさんは多くが女性だと思われるので、こういうことには女性の方が敏感なのかな…なんて思います。

    そんな「あざとい」子が、いずれ広瀬すずになる…。
    これ、狙ったキャスティングだとしたら凄いです。毀誉褒貶の激しい広瀬すずという女優のパーソナリティーを逆手に取っているのかも。

    朝ドラOPがアニメというのも新鮮で良いと思います。OPでこれほどアニメに力を入れる以上、なつは鈴愛とは違って途中で仕事を投げ出したりはしないでしょう(笑)。

    初回では「火垂るの墓」と「アルプスの少女ハイジ」、第2回では「千と千尋」と「ルパン三世」という具合に、毎回のように名作アニメのシーンや台詞へのオマージュを放り込んでくるのでしょうか。

    ところで、信州上田の人間である私にとって、「真田太平記」で幸村公を、「真田丸」で昌幸公を演じられた草刈さんは特別な俳優です。
    毎日見られるのが本当に有り難いですね。

2件のトラックバック

  • 何がなんだか…ひじゅに館
    2019年4月3日

    サツマイモ>『なつぞら』第2話

    ​​​​​​​​​​​​​​​​今日は軽い逆転があったというか 初週に付き物の登場人物紹介や 想定の範囲内の話運びの中で ちょっぴり闇を見せ始めたというか ちょっぴり味付けを変えてきたわね、大森!? …って感じ? …ひじゅにですが何か? ​「ふ~じこちゃん」​by剛男 ↑これを言わせたくて、この名前にしたのか!? ​どーなんだ大森!?​ …

  • レベル999のFC部屋
    2019年4月3日

    連続テレビ小説『なつぞら』第2回

    内容亡き父の戦友・柴田剛男(藤木直人)に連れられ、北海道・十勝の柴田牧場へとやって来たなつ(粟野咲莉)剛男の思いを聞き、妻・富士子(松嶋菜々子)は受け入れることを決める。が、同い年の夕見子(荒川梨杏)は、優しくされるなつに不満を抱く。すると、なつは、牧場で働かせて欲しいと懇願する。その言葉に、富士子の父・春樹(草刈正雄)は。。。。敬称略ナレーションに、モノローグに。。。そのうえ、時間も、行き…