NHK朝ドラ【なつぞら】第67回(第12週月曜日) 感想

なつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)は、12年前に生き別れになった妹・千遥がいるはずの住所を訪ねる。その住所には、一軒の木造アパートがあった。不意にそのアパートから出てきた若い女性の姿に二人は息をのむ。「千遥」と声をかけるなつ。そして、なつと咲太郎はその女性の部屋に通され、ある話を聞かされる。その言葉に衝撃を受けたなつはその部屋を飛び出してしまう。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「なつぞら」第12週「なつよ、千遥のためにつくれ」 第67話

2019年上半期朝ドラ『なつぞら』

「千遥……」

と先週、なつが声を掛けた時、えっ、見るだけって言ったのに声かけちゃうのかよ?と書いたけれども、掛けて良かったよね。

違います。

私は、違います。

 

女性は、千遥の継姉、幸子だった。

ド派手な兄妹に目を白黒させる川谷家の父娘である。

おばさんは2年前に病死。
そして、何と、千遥は家出して行方不明だという。

私が復員してしばらくしてから……21年の夏でした。警察にも届けたんですが手がかりはなくて。

 

連絡を取ろうにも咲太郎は孤児院を出てしまい行方不明。なつの住所が書かれた手紙は千遥自身が持って出てしまい、行方が分らなかったと語る川谷。

うちの母から逃げたんだと思います。
母が、千遥ちゃんにきつく当たっていたからだと思います。

千遥ちゃんにばかりきつい仕事を言いつけて、食べ物も私や兄や姉よりも少なく与えて……それで我慢しきれなくなって千遥ちゃんは逃げ出したんだと思います。

 

な、なんか、他人事みたいに語る人たちだねその時、あなたたちは現場に居たんですよね

千遥はずっと笑っていたのだという。
だから、平気なのだと思っていた。

おばは戦後、生活の苦しさから人が変わり、千遥いびりをするようになったらしい。

千遥がいつも笑っていたので、それがカンに触ったのだろうと。

うわぁ……イジメの構図。

いつもあざとく笑っていて、嘘もついたりする……それは戦争孤児時代に身に着いた処世術で、なつもそういう子どもだった。

どこへ貰われたかで運命が変わってしまった姉妹。

 

大丈夫だよ、なつ。
警察に届けたと言ってるし……もし、千遥の身に何か悪いことが起きたんなら、そういう知らせがとっくにあったはずだよ。

な、信、そう思うだろ?


ちょっ……何者ですか、あんたは。

なに、この他人事発言。
「警察に届けた」は戦後すぐの話じゃん。なに、届けたから安心、みたいに言ってるの。

そもそも、あなたが「千遥は幸せ」とかいう思い込みで探さなかった空白期にこういう事になったんですよね。

『火垂るの墓』を100回見てから同じことを言うといいよ。
 

千遥は6歳だったんだよ……。
どうやって一人で生きていくのさ?


一人じゃないかもしれないだろ。
俺やお前も一人じゃなかった。
だから生きられた。
俺たちが生きられたのだって奇跡だろう。


自分の口から「奇跡」って言っちゃいました~~。

そうですね。千遥が生き延びているとしたら奇跡ですよ、本当に。

私は、何も知らないまま今まで生きてた……。

千遥の悲しみや絶望を知らないまま幸せに……。
千遥を見捨てたのに…。


この苦悩、本来なら咲太郎が負うべき苦悩だと思うんだけど。
『なつぞら』第67回感想

 

しかし、

なんてつらい日だ……。
私はもうそちらには帰れない。
千遥が今どうしているのか、2人に何も話してやれない。


という父さんの天の声ナレも、通常通り千遥に対して他人事っぽいので、他人事気質はきっと遺伝なのだろう。

奥山家の男たちよ……ひどいな。

15日は、なつの誕生日。(そういう設定だったっけ……すいません、忘れてた)

『火垂るの墓』のような千遥の身の上を聞いた後で、実写版『火垂るの墓』のおばさん……柴田の継母からの優しい手紙を読む なつである。
『なつぞら』第67回感想 手紙

なつよ……
名探偵ノブに再び頼め。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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※キャスト

奥原なつ – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)

奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原千遥 – 田中乃愛

柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
柴田 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)

戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真

小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴

山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)

阿川 弥市郎 – 中原丈雄
阿川砂良 – 北乃きい
居村良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑

岸川 亜矢美 – 山口智子
前島光子 – 比嘉愛未
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)
川谷幸一 – 岡部たかし
川谷幸子 – 池間夏海

仲 努 – 井浦新
大沢麻子 – 貫地谷しほり
坂場一久 – 中川大志
神地航也 – 染谷将太
三村 茜 – 渡辺麻友
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
井戸原 昇 – 小手伸也
露木重彦 – 木下ほうか
大杉 満 – 角野卓造

語り… 内村光良

※スタッフ


脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利

アニメーション時代考証 – 小田部羊一

アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション

主題歌 – スピッツ「優しいあの子」


【なつぞら】
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コメント

  1. くう より:

    紫花浜匙さん
    >ずっとなつにだけ張り付いてたお父さん設定も 無理があるよね〜

    千遥には千遥に張りついているお父さんかお母さんがいるのかなぁ。いてあげてほしいわ。いつも、なつ視点でしか心配していなくてもどかしい(笑)

    「二十歳のお祝いに、万年筆を贈ります」なんだろう!あったような気がするけれども、思い出せない!

  2. 連続テレビ小説『なつぞら』第67回

    「なつよ、千遥のためにつくれ」内容信哉(工藤阿須加)に教えてもらった千遥の居場所を訪ねたなつ(広瀬すず)咲太郎(岡田将生)は、アパートから出てきた男性(岡部たかし)女性(池間夏海)に声をかけたのだが。。。幸一、幸子から、思わぬ話を聞かされる。敬称略演出は、田中正さん先ず書いていくが、OPには無いが、字幕から。。。ですので。さて“としおばさん”“幸ちゃん”って。。。。咲太郎。。。名前というか、…

  3. 紫花浜匙 より:

    ずっとなつにだけ張り付いてたお父さん設定も 無理があるよね〜。
    二十歳のお祝いに、万年筆を贈ります・・・に思わず笑ってしまいました。
    昔、そう言うCM無かったっけ?

    千遥が生きているなら、苦労はしてても素直な子でいて欲しい。
    家出した後、良い人に巡り会えていることを祈るばかり。

  4. なつよ、千遥のためにつくれ>『なつぞら』…

    ​​​​​​​​​​​世話になっている家のオバサンに虐められ―って『火垂るの墓』を意識?ジブリによるアニメもあるし松嶋菜々子出演のドラマもあるし…ってことで?もっとも、…

  5. なつよ、千遥のためにつくれ>『なつぞら』第67話

    ​​​​​​​​​​​世話になっている家のオバサンに虐められ― って 『火垂るの墓』を意識? ジブリによるアニメもあるし 松嶋菜々子出演のドラマもあるし …ってことで? もっとも、『火垂るの墓』は 年齢を重ねるにつれ見方が変わると言われている作品 自分も大人になれば、オバサンの気持ちも分かる様になると… 実際、松嶋菜々子出演作は そういうコンセプトで作られたらしいし このドラマでも…

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