【Woman】 第11話 最終回 と総括感想

伝えてください。
「検査、受けてくれてありがとう」
「手術の時はよろしくお願いします」。

私の妹に伝えてください。

「あなたのおかげで生きられる」。
「あなたも生きてください」。

Woman 第11話

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嵐が去った翌朝。
空は晴れていた。

植杉家は、今は健太郎、紗千、娘の小春。そして望海と陸の5人。
仲良く笑いながら朝ごはんを食べる。

学校へ行く前に望海は笑いながら小春に言った。

お母さん。なぞなぞです。

望海のものなのにお母さんのほうがよく使うものは何でしょう?

えっ?

帰って来るまでに考えといてね。
いってきます!

笑いながら望海を見送る小春と陸。

今日は、栞のドナー適合検査の結果が出る日だった。

小春は誰からも聞かなかったが、栞が検査を受けに行くだろうことは知っていた。

昼は由季が、ダンボールを持ってやってきた。
中身は「今日賞味期限が切れるそうめん」。

昼ごはんにみんなで食べる。

食事が終わった頃に栞が訪ねて来た。

神社に出る小春と栞。

座ろうと思ったベンチの下には先客がいた。
大きなラブラドール。

犬を挟んで座る事になった2人。

栞は指を怪我していた。
バイト先で食洗機に手を挟んだのだと言う。

仕事してるんですか?

はい。

食洗機の、あの閉まるとこですよね?
あります。私も。

小春は何気ない話題を振って笑った。

昼食の時、小春はみんなからせがまれて隠し芸を披露していた。
「笑いながら怒る人」

今の小春は同じ状態。

絵は?もう描かないんですか?

はい。

どうして?
…えっ、何で?

いつまでもヘラヘラ笑ってはいられない。
口調は自然と強くなる。

夢の話を語る栞。

2つありました。
私が選んだのは「この人、痴漢です」って言った方です。

もう1つの方は、そうじゃなかったけど…。

「もう1つの方」って?

…「お義兄ちゃん」って呼ぼうと思いました。

小春の表情が険しく固まる。

ずっと選ばなかった方の夢を見てました。

「私、あなたの奥さんの妹なんですけど、あんな感じで今家に来られて迷惑なんです」って。

そしたら「そっか。ごめんごめん。君が小春ちゃんの妹なんだね。」
「じゃあ、今度、家にも遊びに来てください」って。

小春は笑った。笑うしかなかった。

多分、その夢、合ってると思う。
信さん、そう言ったと思う。

信さんが言いそうなことを色々と想像する。

「君達は姉と妹だから…仲良くなれると思うよ。きっと上手く行くよ」
「小春ちゃん。今日ね、妹さんに会ったよ。」
「いいコだったよ。絵を描くのが好きなんだって」
「君のお姉さんはすごく面白い人だよ」
「話してると優しい気持ちになれるんだ」
「背は小春ちゃんより少し小さい」

信さんがそういう人だって事は解っている。

何を言われても…痴漢だと言われても、信さんは責めなかっただろう。

全然違う今があったんだろうね。あなたにも私にも信さんも。
違う今があって、そしたら「お姉ちゃん」と「妹」に…。

立ち上がる小春。

でも、それは選ばれなかったから。
あなた、選ばなかったから。

栞は丁寧に頭を下げた。
心からの詫び。

お願いします。
適合したら…。その時だけ妹だと思ってください。

お願いします。

病院に行って来ます。

望海が下校して来るころには、またすごい通り雨があった。

迎えに出ようとして、いつの間にか雨の中で遊んでしまう母と子どもたち。

望海は学校で絵日記にはな丸を貰って来た。
先生は「ナマケモノさん」をペットだと思っているらしい。

いつもの子供たちの笑顔。
変わらない日常。

けれども…。

電話がかかってくる度に、紗千と健太郎は腰を浮かす。

その度に、小春も緊張する。

それが希望なのか絶望なのか。
希望だったとしても受け入れられるのか。
小春にはよく解らなかった。

由季が持ってきてくれたのは、素麺だけではない。

預けていた信さんの遺品。写真。

久しぶりに部屋に出す。
仏壇が出来た。

紗千が花を持ってきてくれた。
素直に受け取る小春。

信さんの言葉を思い出す。

なぜ山に登るのか。その答え。

最後のページに何が書いてあるのか知りたいんです。

結婚して、望海と陸が生まれてから、信さんは再び「答え」について語った。

最後のページ。生きている答え。俺、分かった。

人生に答えなんかないんだって。
生きてる限り、いろんなことがあるけど答えは出ないし、人は最後のページを
読むことはできないんだと思う。

最後のページを読むのは子供達なんだ。

僕と小春が生きて来た答えを見つけるのは子供達なんだよ。
いつか、僕達がいなくなった後、子供達が僕達が生きてつづった人生を読む。
僕達の人生を子供達が読んでくれる。

その時、子供達がその本を…その答えをこう…胸に抱いてくれるようにもらえるように
そのために生きる。

できるだけ誠実に。できるだけ一生懸命。
子供達に恥ずかしくないように。

そうやって続いて行く。
子供達は子供達の子供達に向けて。
子供達の子供達は子供達の子供達の子供達に向けて。
そうやって、読み継がれて行く。

子供達に恥ずかしくないように。

繰り返す言葉。

栞の骨髄は、適合した。

夜、栞はこっそり植杉家にやってきた。
その気配に、小春は紗千に声をかける。

上がっていただいたらどうですか?

ええ…もう帰られるって。

そうですか。

…ええ…今は帰るって。

私…許せるかどうか分かりません。
でも、こんなふうにも思うんです。

子供達がいつか知るかもしれない。
私、その時…子供達に彼女のことを憎んでほしくないって。

信さんを好きな気持ちで誰かを憎むとか…。
ひとを大事に思う気持ちが…。
それが…憎む気持ちに変わる。
それが辛いです。

伝えてください。
「検査受けてくれてありがとう」。
「手術の時はよろしくお願いします」。

私の妹に伝えてください。

「あなたのおかげで生きられる」。
「あなたも生きてください」。

それが、小春の「答え」。

布団に入った望海に「答える」小春。

答え分かった。
「望海のものなのにおかあさんのほうがよく使うもの」。

分かった?

「望海」。
望海の名前。

正解。

小春はその夜、紗千と2人でワインを飲んだ。

子供の頃のたわいない話を続ける。

紗千はずっと聞いていた。

私、大きくなった?

なった。

ず~っと見せたかったんだよ。大きくなったの。
思い出があったから大きくなったの。
子供って…思い出で大きくなれるの。

私達、ずっと結ばれてたわけじゃないけど。
離れ離れだったけど。
代わる代わる…渡し合うみたいに続いてたんだと思う。
あや取りみたいに。

だからね、望海が陸が、いつかそう思ってくれたらいいなって思いながら…
いつも手握ってる。
お母さんが握っててくれたみたいに握ってる。

いつの間にか年を取った母の手を握る。

小春。

ん?

また会えてよかった。

よかった。
いい一日だった。

小春は笑った。

ただいま。

おかえり。

望海の絵日記だけで綴られた入院から退院までの描写。

余韻の残る、いい閉め方だったと思った。

(編集がもっと良ければね…。ED終わって即ぶった切るように予告予告予告の詰め込み…
萎える
EDちょーっと前に入った「仰天ニュース」のCMも文字通り仰天だよっ。空気読めと…)

一番グッときたのは、個人的には小春が栞を許すシーン。

「妹に伝えてください」

と、言う事が出来るまでの小春の葛藤と、「妹」と呼ばれるまでの栞の気持ちを考えたら…。

あぁ…許すんだ、と思いつつ、泣けた。

暗闇で栞の表情はよく見えなかったけれども、泣いているのが解る。
気配で感じさせる演出。

ストーリー全般については、私は病気が発覚した時点で、

「病気だから和解するみたいな展開は嫌だな」と書き、先週は、
「ドナーになるから許してくれみたいなのは嫌だな」と書き…

結果、大よそそんな感じになった。

…まぁ…「信さん」という神さまがこのドラマに住んでいるから。

信さんが許せと言ったからこういう結末に至ったわけで、つまりは愛を信じているから
許す事も受け入れることもできた、という壮大な結末なんだね。

…でも、その信さんを殺したのは栞なんだけど。

そこを受け入れるのには、何としてでも生きようと言う決心と、子どものために
恥ずかしくない…誰かを憎んでいる自分を見せたくない、という優しさと誇り。

つまり、死んでしまっているけれども生きている信さんの支えが必要だった。

結局、信さんの完璧な人間性がいっぱい詰まっている作品なのだった。

個人的には、こんな素晴らしい人格者は到底受け入れられず、こんな人格者にも
なれないので、ちょっと離れた所から見てきたドラマだった。

邪悪な私にとっては立派過ぎて付いていけない部分が多かったのである…すいません。

だから、毎回ウルウルっとはなりつつも、頭の半分でひどく傍観的に見ていたのだった。

最終回も仲良し家族を見ながら、ずっと思ってた。

この情景って…「病気」の上に成り立っているんだよね…。

たぶん、小春が病気にならなかったらこの母はずっと頑ななままで、小春も
お金が無くても救いを求めたりしなかったんだろうなぁ…とか…。

母子が触れ合う遊びのシーンも私はずっとドキドキしながら見ていたよ。
こんなに走ったり回ったりして、急に倒れるんじゃないだろうか、とか…。

ドキドキハラハラの方が先行して世の中みたいに「微笑ましい」に集中できなかった。
だって、実際にミスリード誘うシーンは多かったですよね

今日だって、ドナー適合の映像…映像で語るのはいいけれども、栞に受話器落とさせたり、
映像でミスリードまで語らなくてもいいのでは~。

病気じゃなきゃ解決しなかったのかね…と今でも思う。

まぁ…そういうストーリーなんだから色々言っても仕方ない。

とりあえず…良かった。
ドナーが適合して、みんな元気で仲良く暮らせて。

子役さん含めて、役者さん達の素晴らしさは特記しておきたい。


栞(二階堂ふみ)が小春(満島ひかり)との骨髄適合検査を受け、その結果が
出る日が来た。
小春、望海(鈴木梨央)、陸(高橋來)紗千(田中裕子)、健太郎(小林薫)は穏やかな
朝食の時間を過ごす。
しかし、紗千と健太郎は内心、夕方に出ることになっている検査結果がどうなるのかが
心配でならない。

二人は小春に何も言わないでいたが、小春はすべてを知っていた。
小春は紗千に、もし栞の骨髄が適合しても栞からの骨髄提供は受けないときっぱり告げる。
紗千が説得しようとしても、小春は聞き入れない。

そんな中、由季(臼田あさ美)が植杉家を訪れる。
由季は、その日が賞味期限ぎりぎりの大量の素麺を小春たちにも食べてもらおうと、
段ボールに入れて持ってきた。
その段ボールの中には小春が由季に預けておいた、信(小栗旬)の写真や遺品も入っていた。
大事な品々を返してもらった小春は、喜びをかみしめる。
久しぶりに部屋に信の写真を飾り「おかえり」とつぶやく小春。
そして、かつて信と交わした、ある会話を思い出す。

一方、栞は、大学の学生食堂での仕事を見つけ、働き始めた。
新たな一歩を踏み出した栞は、決意を抱いて植杉家を訪れる。
栞と向き合った小春は…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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※キャスト

青柳小春 … 満島ひかり

青柳望海 … 鈴木梨央
青柳 陸 … 高橋 來

植杉紗千 … 田中裕子

砂川藍子 … 谷村美月
植杉 栞 … 二階堂ふみ
砂川良祐 … 三浦貴大
蒲田由季 … 臼田あさ美

澤村友吾 … 高橋一生

青柳 信 … 小栗旬

植杉健太郎 … 小林薫

※スタッフ

脚本 … 坂元裕二
演出 … 水田伸生
プロデューサー … 次屋尚、千葉行利、大塚英治
音楽 … 三宅一徳

主題歌 … 「Voice」androp

公式サイト http://www.ntv.co.jp/woman2013/

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