なつ(粟野咲莉)は柴田家や学校、酪農の仕事に溶け込んでいく一方で、東京に残った兄の咲太郎に手紙を書き続けていた。
そんな中、同じ年の夕見子(荒川梨杏)は、思い切ってなつの本心を訪ねる。ところが、なつからは無理にやさしくしないでいいと気のない返事をされてしまう。
ある日、なつが夕見子の妹・明美の子守をしていると、泣かせてしまう。そこに夕見子が現れ、明美になにかしたとなつは疑われてしまい…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「なつぞら」第1週「なつよ、ここが十勝だ」 第6話
動物でも人間でも、出産シーンは感動するものだ。
新しい生命の誕生は尊い。
人は自分が生まれた瞬間を見た事がないから、他者の映像でそれを体感して、自分の親への思いを馳せたりする。
……けれども、なつにはその両親がもう居ない。
親が生きている間は、反抗してみたり毒親設定してみたりウザさに辟易としてみたりするものだけれども、自分を生んだ存在が消えてしまうということはアイデンティティが消えてしまうくらいの大きな喪失感だと思う。
ましてや、子供の身で。
乳も出して子どもも産むんだね。
牛さんって大変だね。
何言ってんだよ、なっちゃん。
子どもを産まなきゃ乳は出ないのさ。人間の母親と一緒だ。
そうか……。
みんなお母さんなんだ。
生まれたばかりの子牛ですら羨ましい なつが待つのは兄からの手紙。
なつがずっとここに居る気は無く、兄の迎えを待っていることを夕見子は理解している。
ねえ、はっきり聞くけどあんたはこの家にいたいと本当に思ってる?それとも仕方なく?
私は別にどっちだっていいのよ。
ただ聞いておきたいだけ。
はっきり知っときたいのよ、あんたの気持ちを。
だって、そうじゃなきゃあんたをどう受け入れていいか分かんないんだもん。
そこが分かんないと、どう優しくしていいか分かんないよ。
「優しくしてあげる」ようなことを言ってしまうのは実に子供らしい。
夕見子にとっては、一時だけここに居る赤の他人なのか、赤の他人だけれどもこれから家族として根付くのか、そこが重大時なんだよね。
妹が虐められたら庇ってあげたくなるように、そんな存在に……たぶん、なつにもなってもらいたい。とても正義感のあるイイ子だと分る。
しかし、子供のそんな気持ちを子供は察しない。
それなら無理に優しくしなくたっていいよ。
私は大丈夫だから。
無理しないでね。
と拒否ってしまう なつである。
これも別段悪意ではなく。
子供らしい自己表現。
なつが薪割りを手伝わせてほしいと照男に申し出るのは、兄を恋しく思うからだが、照男の方は「唯一の存在意義である仕事を取られる」と勘違い。
妹を思い出して抱きしめたら、妹ではない明美は泣きだし。
「家族」を泣かせたと正義感丸出しの夕見子は母猿のように なつに敵意を見せ。
赤の他人である なつは来ない手紙の返事を書き続けるしかない。
陽がある時は温かく爽やかだけれども、光が消えれば広く寂しい風景。なつの気持ちをそのまま表した十勝の空……。
なつは、ここが嫌いなわけでも、感謝がないわけでもないんだよ。
……ただ、居場所がほしいだけ。
居るべき場所がほしいだけ。
寂しい悲しい気持ちで一週目を見終えて……
次週予告のラストで美人の登場にニヤニヤしちゃったのは言うまでもない……。
しかし、本当に、子役時代がずっと続けばいいのに。
そう思える一週目だった。
前も書いたけれども、『悪夢ちゃん』の脚本家は子供の矛盾も悪意も複雑さも、そして素直さも愛らしさも、優しさも。全部分ってる。
天陽(幼少期)役の #荒井雄斗 くんとは『西郷どん』で西郷兄弟を演じた以来の共演です!
— 渡邉蒼(あお) (@aowatanabe1014) 2019年4月4日
2人とも大きくなりました!(スタッフ)#なつぞら #天陽→#吉二郎 #咲太郎→#小吉 #西郷どん #NHK #朝ドラ #連続テレビ小説 #大河ドラマ #大河 pic.twitter.com/TmdxGkeiHN
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
※キャスト
奥原なつ – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)
奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原千遥 – 田中乃愛
柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
柴田 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)
戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真
小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴
山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)
阿川 弥市郎 – 中原丈雄
阿川砂良 – 北乃きい
居村良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑
岸川 亜矢美 – 山口智子
前島光子 – 比嘉愛未
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)
仲 努 – 井浦新
大沢麻子 – 貫地谷しほり
坂場一久 – 中川大志
神地航也 – 染谷将太
三村 茜 – 渡辺麻友
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
井戸原 昇 – 小手伸也
露木重彦 – 木下ほうか
大杉 満 – 角野卓造
語り… 内村光良
※スタッフ
脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利
アニメーション時代考証 – 小田部羊一
アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション
コメント
なつぞら (第6回・2019/4/6) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト) 第1週『なつよ、ここが十勝だ』の 『第6回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 なつ(粟野咲莉)は柴田家や学校、酪農の仕事に溶け込んでいく一方で、東京に残った兄の咲太…
連続テレビ小説『なつぞら』第6回
内容兄への手紙を書きはじめたなつ(粟野咲莉)ある日、なつにどう接して良いか分からない夕見子(荒川梨杏)が、思い切って本心を尋ねたところ。。。。敬称略ベタな展開だけど。ほんと丁寧だね。ただ、アレコレと描きすぎて、微妙に散漫さも出てきているかな。登場人物が、そこそこ多いから、仕方ないだろうが。ちょっと気になり始めてしまった。
居場所>『なつぞら』第6話
子供時代もそろそろ終わりだな…最後の方にはどうしてもこういうエピが入らなくちゃね気になるのは子役の咲太郎君が回想以外でも登場してくれるかどうか…だな>…
居場所>『なつぞら』第6話
子供時代もそろそろ終わりだな… 最後の方にはどうしても こういうエピが入らなくちゃね 気になるのは 子役の咲太郎君が回想以外でも登場してくれるかどうか …だな>ぉ …ひじゅにですが何か? 「来週に、続けよ」byウッチャン ↑牛に掛けての「もお~」なナレもあったし ユーモアがあって、表面上は真面目で でも、何ちゅーか…