NHK朝ドラ『らんまん』感想 第120回 (第24週 金曜日)

そう来たか。槙野家。

スポンサー、来たぁ……とはならなかった。

強さと良心。だから愛される万太郎。

逸馬(宮野真守)が連れてきた資産家の永守(中川大志)は、万太郎(神木隆之介)の図鑑の出版や標本の保存に投資をしたいと申し出る。そして、季節は夏から秋へ―。竹雄(志尊淳)、綾(佐久間由衣)、藤丸(前原瑞樹)は酒蔵を買い取り沼津へと移ることに。万太郎もある決意を固める…

あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
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連続テレビ小説「らんまん」第24週「ツチトリモチ」第120話

2023年上半期朝ドラ『らんまん』感想

感想

どうして彼がこんなに生き急いでいるのか……「不治の病?」と思ってしまった私は、もう令和に毒されている。

この時代だもの。

徴兵されるのか……。

「憂い」

植物標本10万点の保管、そして図鑑発刊のための出版費用この永守家がご支援申し上げたいと思っています。

私は養子として伯父に引き取られ、現在は当主として莫大な資産を受け継ぎました。


伯父はこの国が世界に引けを取らない文明国となることを願い尽力してまいりました。私には伯父の意志を継ぐ責任があります。


図鑑に必要なら出版社を、標本に必要なら博物館を建てましょう。

突然のものすごい申し出に顔を見合わせるしかない槙野夫妻。

人の命には限りがありますから。
私も憂いのないうちに伯父の意志を形にしておきたいんです。

永守様「憂い」とは?

あまりにも急ぎすぎた様子に、思わず訊ねるお寿恵さんである。

永守さんはようやく、急ぐ理由を教えてくれた。

私は陸軍に行くことになっております。


私の家でしたらしかるべき金額を陸軍に納めたら一年志願兵として兵役が短く済み将校になる道もございます。


ですが、そのようなことに金を使うよりも伯父が喜ぶことを……。

庭いじりがお好きな方じゃったき。
丹精込めて育てた庭で季節ごと草花を楽しんでおられてのう。

と、逸馬さん。逸馬さんは伯父さまの代から永守家と懇意なのね。


私も花咲く庭で誰もが楽しむそんな世が望みですから。先生へのご支援は私にとっても生きた証しとなります。


槙野先生、お受けいただけませんでしょうか?

それは、まるで遺言である。

ここまで聞いて、万太郎と寿恵子の気持ちは固まった。

この話を今は受けないことを。

兵隊に行かれるのであれば、私は待ちます。


あなた様のお申し出、本当に勇気づけられました。
あなた様がお戻りになられるまで、私は図鑑の準備を懸命に進めちょきます。植物標本も散逸せんよう守り抜きます。


どうか……どうか。
よろしゅうお願いいたします。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第120回 (第24週 金曜日)

えいのう!
先を照らす約束があるがは……。のう?徹さん。

心残り無く片付けて、死にに行く気持ちで旅立つよりも、生きて帰って来る目的がある方がずっと良い。

植物だけではなく「生きるもの」を大切に考える。

逸馬さんが惚れたのはそういう万太郎だった。

旅立ち

戦地に旅立つ永守さんだけではなく、この回では、長く付き合っていた仲間が旅立っていく。

土佐から出て来た大事な姉と親友。

そして、大学で隔てなくつき合い続けてくれた親友。

綾さまたちは沼津の酒造を買い取り、そこでやり直す。

酵母を研究する藤丸くんも2人について沼津へ旅立つ。

波多野。
お別れだな。
俺が遠くに行っても平気か?


そっちこそ!僕がいなくて文献読めるの?
どうせすぐ「助けて波多野~」って呼びつけるんでしょ?


呼びつけるかもしれないけどさ!
頑張るよ。
自分で考えて…試し続ける。
波多野がそうしてきたみたいに。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第120回 (第24週 金曜日)

沼津はそう遠くはないよ……今の時代ならば。

この時代ではどのくらいかかるのだろう。

このコンビが見られなくなるのは、本当に寂しい。

波多野くんが藤丸くんにあげた、手製の巾着。

下手だなぁ、と言いつつ、幸せそうにウサギをなでる藤丸くん。

旅立ちは、いつも寂しい……。

予約殺到らしい。

朝ドラ、すごい。

お互いに体に気を付けて頑張らんとのう。
ずっと応援しゆうきね。

こちらも……

幼い頃からの夢の約束を誓った同志。

今は、お寿恵ちゃんも加えて。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第120回 (第24週 金曜日)

もちろん、二度と会えないわけがない。

またみんなで集まって欲しいね……。

ツチトリモチゆうがじゃ。
それは珍しい貴重な子じゃ。
和歌山にある神社の森で見つけたがじゃ。
年が明けたらその森は伐採されてしまうらしい。


この子は木に寄生して生きる。
木を切ってしもうたら枯れてしまう。
この子は森の小さな守り神じゃ。

週のラストに出て来た週タイトル「ツチトリモチ」。

本当に小さな神さんみたいに見えるき。

帝大を辞める覚悟で神社の森の植物を書き溜めて提出すると言う万太郎。

小さい神さんが消えていくゆうがを見過ごすより手を差し伸べるおまんがえい。


峰屋の若旦那は駄目若じゃったけんど……ほんでも、いつじゃち強さと優しさが本気じゃった。


そんな若じゃき、わしは愛したがじゃ。

そんな若の傍にずっといてくれた竹雄。

どうかまた会えますように。

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らんまん キャストとスタッフ

キャスト

槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
槙野寿恵子(西村) – 浜辺美波

槙野園子 – 斎藤羽結
槙野千歳 – 遠藤さくら(子役期:入江美月←秋山加奈)
槙野百喜 – 松岡広大(子役期:石川誉←森本一之新)
槙野大喜 – 服部仁信
槙野千鶴 – 本田望結

井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子

槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸

広瀬佑一郎 – 中村蒼


西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
笠崎大輔 – 遠山俊也
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純

天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
永守徹 – 中川大志
山元虎鉄 – 寺田心 → 濱田龍臣

大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由


野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
伊藤孝光 – 落合モトキ


田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ

語り – 宮崎あおい

らんまん スタッフ


◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志

◆脚本 : 長田育恵

◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」


『らんまん』各回リンク

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