ついに「この草なんの草?」リモートならぬ、お手紙相談室の先生となった万太郎。
ネット社会が当たり前の現代だったら「名乗るだけ先生」はそこら中に居られる。
しかし、この時代でもこれが通用するとなると……
博識とサービス精神を併せ持った者勝ちなのは人間の真理なのかも。
虎鉄(寺田心)との出会いをきっかけに、万太郎(神木隆之介)の元には土佐の小学校教師らから植物について尋ねる手紙が届くようになる。それから三年。寿恵子(浜辺美波)は幼い子どもを二人育てながら、お腹に新しい命を授かっていた。万太郎は、全国の植物愛好家たちと手紙のやりとりをするようになっていた。ある日、波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)がやってくる。再会を喜んでいると、そこへこわもての男が…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第20週「キレンゲショウマ」第96話
感想
インフルエンサーになりたくてやっているわけではなく、万太郎の目的は、ただ「ネットワークを築いて情報も得る」という事なんだよね。
教えてあげられる。草も勝手に集まる。「植物学」の狭き門が広がる。
やっていることが新しい。
先生
「足達様 お手紙ありがとうございます。植物の名前をお返事いたします。中でも一点面白いもんがあって『フタバラン』ゆう植物ながですけんど……」
今ならばリモートで行っているだろうことを、お電話相談室でもなく、文通でやり取り。
当然、標本は増えていく。
そしてその中には「新種」の可能性があるものも混ざっているだろう。
教える喜び、仲間が増える喜び、何よりも「植物学」が広く知られる喜び。
「学歴」という権威が帝大の椅子でふんぞり返っている間に、「植物学」は万太郎の手によってもっと大衆の身近なものになって行った。
権威にふんぞり返っているといつの間にか新しいものに先を越されて、執着する人たちは老害と呼ばれるようになる。そういう話かもな、と思ったりした。
本当、面白いねえ。
と丈之助さんは笑う。
小学校中退なのに大学出入りしちゃうしさあ。 大学から追い出されたって、こんなありさまだしさ。
バイロンもさぞ喜ぶんじゃない? 「Truth is stranger than fiction.」 「事実は小説より奇なり」。
万ちゃんがこのまま途方もないことやり遂げるなら、俺もやれるからさ。
そういう丈之助さんは、講師の仕事が決まって妻も迎え、十徳長屋を去るらしい。寂しいねぇ……。
旅立ち
丈太郎さんだけではなく、十徳長屋では、みんなが旅立ちの時を迎えていた。
小春ちゃんが女中奉公に上がることになり、夫婦になった福治さんとおゆうさんは新居へ。
倉木一家は運送会社への就職が決まり、鉄道近くの社員寮へ。
倉木さん、おえいさん、かのちゃん、ケン坊、ホンマにお世話になりました。
あっ、倉木さん。
……大好きじゃ。
この一家とは初めから様々なことがあって、助けたり助けられたり……。
明日からもう出てきてくれないのかと思うと寂しい。
人生はそうやって別れたり、また出会ったりを繰り返していくんだよね。
生きてさえいれば、また会える。
しかし、十徳長屋の場合は、もう新しい入居者は来ないかもしれない。
だって、人が居なくなれば、槙野家のスペースが増えていくだけなので(笑)
借りたら返さないと
3年後、久々に遊びに来たらしい藤丸・波多野コンビは相変わらず万太郎の良い協力者。
お寿恵ちゃんは第4子を妊娠中。忙しく働いている。
藤丸・波多野の来訪は、大学から出している図鑑の新刊を届けに来ることが目的。
近況報告によれば、田邊教授は御茶ノ水高等女学校の校長の他に東京盲唖学校の校長も兼任することになり、大学にはほとんど来ていないのだとか。
史実のモデルの矢田部博士と同じ道を歩んでいますね。
おお、東北にも!?
うん。いや~ありがたいき。
これもう植物学の講義じゃないか!万さん、手紙で一人一人に指導してるの?
ああ…尋常小学校や高等小学校の先生も多いきね。
万さん、居ながらにして日本中の標本を手に入れられそう。
いや~、それが……知らん土地の植物を送ってもろうたら、かえって飛んでいきとうて……たまらんくて!
万太郎の仕事を心から喜んでくれる2人。
以前だったら、「飛んでいきたいき」……で、すぐに東北にでも飛んで行っていただろう万太郎が今家に居るのは……。
さすがにお寿恵ちゃんの負担を考えて?
……では、もちろんなく。
さすがに軍資金が無いのだろう。
お手紙教室という「仕事」はボランティアだろうから……。
昨日(95回)のレビューにも書いたけれど、お財布である峰屋はもうない。お寿恵ちゃんの内職だけで賄えるとは思えない。
で……。
訊ねて来た人相の悪い(失礼)男。六平直政さん。
借金取りが来ちゅう合図じゃ……。
返せないよね、現状……。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
槙野寿恵子(西村) – 浜辺美波
槙野園子 – 斎藤羽結
井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
広瀬佑一郎 – 中村蒼
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
山元虎鉄 – 寺田心
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
伊藤孝光 – 落合モトキ
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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