主人公が向学心を持つのには納得の展開。
でも、あの、いじめ描写は不要だったのでは……。
勇気を出して学問所に向かった万太郎(小林優仁)。しかし、武家の子らにいじめられたことを思い出し、ひるんでしまう。そこへ現れたのは学問所の学頭である池田蘭光(寺脇康文)だった。蘭光は万太郎に植物の不思議な生態について話し始める。話に引き込まれる万太郎は、初めて学ぶ楽しさを知るのだった…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第2週「キンセイラン」第8話
感想
どうして学ばなくてはならないのか。
学ぶとどんな良いことがあるのか。
受験や見栄のためではなくて、自分自身の好奇心が学びに繋がる勉強は絶対に進展があるよね。
それは素晴らしいのだけれど……。
なぜ学ぶのか
剣など持ったこともないのに無理やり相手をさせられ、恐い思いをした万太郎。
竹雄のお供を断って、一人で頑張って登校してみたものの、学問所に向かえない登校拒否状態。
おまんみたいに踏まれるた~んび強うなれたらのう…。
と、草花に語り掛けていると、いつの間にか昨日のおっさんが居るのだった。
秘密は茎やね!
この茎が外は柔らこうて中が硬い。ほんじゃき強い。
こいつもえいぞ~!こいつは汗をかく。
晴れちゅうに葉が湿っちゅう時がある。
あまり暑いと葉を畳むき。畳む?
オウセキソウ。解熱・下痢止めの薬。
名があるがですか!?
オウセキソウ。オオバコ。ヘビイチゴ。……
次々と植物の名を呼ぶおっさんに
どういて知っちゅうがですか?
と訊ねる万太郎。
ん? 書いちゅう。
今まで知らなかったんだねぇ……「名」があること。
「本草綱目」を見せてもらうも、字は読めぬ。
そこで助けを求めたのが、自分の教室とは。
わし、これが読みたいんです。
全部読めるようになりたいんです。
おっちゃんは、学頭の蘭光先生だった(視聴者知ってた)。
槙野。「本草綱目」が読みたいか?
ほんなら文字を知らんと話にならん。
国学・漢学がいる。
知りたいことが書いてある本を読むためには国学が要る。
森羅万象を知るためには地学や理学が要る。
国外の植物も知りたければ、まず英語が要る……。
こうして「学問」の必要さを学ぶ。
このシーン、畳みかけるように語る蘭光先生の教えの見事さに目が覚めるようだった。
学ぶとは何なのか。何のためなのか。
見ているだけで理解できる、上がるシーン。
いじめシーン必要だった?
ただね……このまま3年も経過してしまったのは、何とも。
いじめ描写を入れたなら入れたで、謝らせるなり何なり、解決が欲しかったよね……。
武家の子らが金持ち商家に怒りを募らせてしまう心情には納得する。そういう鬱屈した空気は、この子たちの家庭に漂っていただろう。
学問に向かえば、みんな仲間になる。喧嘩なんて馬鹿馬鹿しい。それも納得する。
……けれども、事を起こしたら結末は描いて欲しい。
何もないまま3年も過ぎちゃったら……。
視聴者、この子たちを好きになれないまま子役時代が終わってしまうきに。
こういうのを積み重ねて、どんどん不満が溜まっていく朝ドラが本当に多いので。
放置しないでほしいのよ、エピソードを。
まぁ……巷で言われている「跡取りとしての自覚がない」というような話については……
「だってモデルの人もさ……」としか言いようがないけれど……。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
広瀬佑一郎 – 中村蒼
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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