やはり、ラスボスは「土佐には恩義が」と言ってここに引き入れてくれた田邊教授なんだろうなぁ。
真の恐ろしさを知りたいわ。
万太郎(神木隆之介)は波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)から、田邊(要潤)の知られざる一面を聞く。その後、白梅堂に立ち寄った万太郎は、寿恵子(浜辺美波)から新作の和菓子を見せてもらう。それは、万太郎が描いたボタンの画をもとに文太(池内万作)が作ったものだった。嬉しくなった万太郎は、次々と植物画を描いて寿恵子に見せる。寿恵子の喜ぶ姿を見て、万太郎にひらめきが…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第8週「シロツメクサ」第39話
感想
藤丸くんと波多野くんの並びが本当に温かくて愛しい。
そして、お寿恵ちゃんに延々と「草」を語る男。
退屈じゃない。分かる。
教授のご意向
プレゼントしたシロツメクサを ちゃんとウサギに食べさせてやる藤丸くん。
槙野さんってさ……。
うん?
うん……田邊教授の植物採集はさ、もっと綿密でもっと大がかりじゃない?フッ…なのに、槙野さんはさ、毎日が植物採集なんだね。
胴乱パンパンにして泥だらけで教室来るしね。
教授と違うな。
うん。
笑顔で「槙野さん」を語る2人。
この2人のやり取りが何だか可愛くて。
良い味方ができたなぁ。もっとも、これは万太郎の「徳」……というよりも「得」かな。
自由に生きている様子が、周りをも自由にさせる。
この時代だからこそ、だったかも知れない。
この2人がすっかり打ち解けてくれたおかげで、視聴者も(い、いや、万太郎も)たくさんの情報を得ることができた。
教授は美しいものがお好きで。
「美しいとは完全なものだけを指す」そうですよ。
あ…。えっ?それはどういう?
フフ……教授の受け売りです。
外国の詩に出てくるそうで。
教授は日本でただ一人、海外で植物学を学んでおられる方ですが、海外留学者にはお役目がいろいろあるようで……。
今は詩の改良に 取り組まれてるようです。
留学は国の御役目だったので、たくさんの海外の風習をスパイのごとく見てきて報告する必要があった。
学問だけではなく、文化、建築、風習、そして、その一つが
鹿鳴館!
そう。田邊教授は鹿鳴館の開館・運営に協力している。視聴者、知ってた。
教授いわく、今のこの日本じゃ西洋の芸術を理解できるのは一握りの人間だけだそうですよ。だから芸術に秀でた人間は奔走せねばならないそうです。
あ~…あ…では、その……植物学の方はどなたが…?あっ、徳永助教授?
その徳永助教授は、実は法学部志望だったのを英語ができずにあきらめ、そして教え子の縁で田邊教授がここへ呼んだのだという。
教授に反発しているように見えたけれど。
彼も教授に引き入れて貰ってここに居るのか。なんだ……同じじゃん……。
ただ、居場所っていう意味じゃ教授と違って徳永助教授はここだけですからね。
まあご熱心ですよ。
あ~……なるほど……。
東大の権威への執着は、彼の居場所への執着なのか。
葉っぱを!? 菓子をじゃなくて?
久しぶりに白梅堂へ寄った万太郎をお寿恵ちゃんは大歓迎する。
自分が描いた牡丹が飾られているのを見て目が輝く万太郎。
そして、何と自分が描いた牡丹が草餅になっていた。これは嬉しい。
いや~…こりゃあ、すてきな菓子じゃのう!こんなすてきな菓子、初めて見ましたき!
こんな菓子があったら……誰でも葉っぱを好きになってしまいますのう!
葉っぱを!?菓子をじゃなくて?
よく笑うお寿恵さん。
いや、こりゃあ、なんと腕のえい職人さんがおられるがですか。
もう本当によう分かっちょられます!
牡丹の葉は、まさにこれじゃき!
おおらかにギザギザして先が3つに分かれちゅう。
何より、この艶があるところがもう、そっくりですき!
菓子の風情もそっくりじゃ!
風情?
はい。
おんなじギザギザでも、もうちっとこう、あんこを包みたいとなったらツボスミレ……。
ツボスミレの葉っぱは先が3つに割れてのうて、うちわみたいじゃき。
あんこがはみ出んで済みます。
帳面を取り出して次々とスケッチしながら葉っぱを解説する万太郎を楽しそうに見ている寿恵。
そう。
今日の放送は後ろ半分(以上?)がこの白梅堂での草解説シーンだった。
でも、全く退屈ではなかったの。
夢中で草の話をし、バイカオウレンを描きながら母を思い出して勝手にウルっとする万太郎によく相槌を打ち、笑い、同情するお寿恵ちゃん、浜辺美波さんの表情も花のように素敵でね。
聞いて、見ているだけで楽しめた。
神木隆之介の凄さよ。
いや……ベラベラと。いや~、何でじゃろうな?わし、寿恵子さんの前におるとどうも、こう、話し過ぎてしまいますき。
いえ。槙野さんのお話はすごく楽しいです。
見ている方も楽しいと思えるよ。
そして、万太郎は「見つけた」らしい。
鹿鳴館へ行くのかしら。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
宇佐見ゆう – 山谷花純
広瀬佑一郎 – 中村蒼
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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