めっちゃ株が下がった上に田邊教授にまで笑われる高藤さん。
女性と対等にと言いながら、一番女性を下に見ているタイプよ、あなた。
さようなら高藤さん。
いち早く万太郎の釣書を持っていきたい大畑(奥田瑛二)だが、仏滅の日では縁起が悪いとイチ(鶴田真由)に止められ、翌日、大安の日の早朝に白梅堂へと向かう。この日は、舞踏練習会の発足式でもあった。高藤家でダンスを披露した寿恵子(浜辺美波)は、高藤(伊礼彼方)の申し入れをきっぱりと断り、会場を飛び出す。寿恵子が向かった先は…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第11週「ユウガオ」第55話
感想
日が暮れてくると、この真っ白なユウガオがよう目立つ。
このタイミングで白いドレスのお寿恵さんがやって来る演出。
素敵ではありませんか……。
釣書
「釣書」とは、あまり聞かない話だけれど、いわゆる見合いにおける履歴書のようなものである。
大畑夫妻を仲人に立て、釣書を白梅堂へ届けてもらう。つまり、プロポーズである。
闇雲に自分で突き進むのではなく、きちんと手順を踏む。
お寿恵さんを大事に思っている証拠。
昨日のレビューから割愛してしまったけれど(個人的には大畑の娘が万太郎にホレている的描写があまり面白くなくて、すいません)、そのお佳代さんは興味半分やっかみ半分で、わざわざ白梅堂へ偵察に。
その日は舞踏練習会の発足式前日。
真っ白なドレスで奥から出て来た美しい寿恵子に目が釘付けのお佳代。
白梅堂のまんじゅうを食べながら両親に報告。
槙野さん、駄目だと思うわ。
お寿恵さん、高藤家に入るんですって。
ショックを受けた旦那は急いで家を飛び出そうとするが女将さんに止められる。
あんた、今日は仏滅なんだよ!
仏滅に申し入れたせいでこの先何かあったらどうすんだい?
暦なんか知るけ!
大事な大事な万ちゃんの…幸せを壊す気かい?
大事な大事な……と言ってもらえる万太郎。果報者だねぇ……。やはり人の縁が深い子。
翌朝、大安を待って、大将は白梅堂に駆け込むのだった。
釣書を渡した相手はお父様じゃないけど……お父様のような文太さん。
ぶしつけながら、夜明けとともにご無礼をばつかまつります!
手前は神田にあります印刷所の大畑と申します!
植物学者・槙野万太郎君より釣書を持ってまいりました!
不調法ではございますが急を要すること……、どうか!どうか…。
時が来ましたか!
よくぞいらっしゃいました。
さあ、中へどうぞ!
万太郎には父は居ないけれど、東京では良いお父さんたちに恵まれたね。
高藤さん、ふられる
面白い発足式だったな(笑)
ダンスについて
殿方と抱き合って歩き回るんですって。
ダンスというものは曲の間、好きに触っていいそうですよ。西洋人は粋なことを考えるな。
くらいの認識しかない、日本の恐ろしい紳士淑女の皆様。
それを「ふん、しかたがありませんよ。美を理解するには教養が必要ですからね。」と上から目線で見ている主催者側も紳士としてどうかという人格。
どうです?これが鹿鳴館の日本人の姿です!
鹿鳴館は目的ではない。ただの手段です。
我が国を認めさせ、屈辱の不平等条約を撤廃し、今度は我が国こそが他国へ出ていくのです!
西洋諸国がそうしてきたように!
高藤さんよ……クララ先生がこの場にいること、分かってる?
結局、この人は、誰のことも「対等だ」なんて思っていない。
女は美しければいい。いうことを聞けばいい。西洋はいずれ日本に従えばいい。民草は俺らに従えばいい……従わせることばかり。
クララ先生を心から尊敬するお寿恵さんが怒るのも無理はない。
どうして、生まれ変わらなくちゃいけないんですか?
私のままでなぜいけないんですか?
私は菓子屋の娘です。
けれど両親を恥じたことは一度もありません。
私はクララ先生と出会いました。クララ先生は私の人生にとって初めての先生です。
そして、
私は好きな人がいるのです。
とクララ先生に告白し、高藤さんに
高藤様。
失礼いたします。
と、お辞儀をして出て行ってしまうお寿恵さん。
高藤夫人がそれを楽しそうに見ている。
みっともない!
男と女が対等とおっしゃるけれど、あなたはすぐそばにいる女さえ目に入っていない。
この国の行く末を描くのに、女の考えは聞こうともしない。どうぞお好きなだけお仲間と踊ってらしたら?
あれは女ではないなどと馬鹿にしていた妻からの強烈なひと言。
こうして、発足式の会場から女性と西洋人はみんな出て行ってしまった。
人を馬鹿にする者は馬鹿にされる。
こうして学べばよかったけれどね……。
実際には西洋に足並みを揃えたい、そして世界を日本に従わせたい、という政府の願望は止まることなく、戦争に国を向かわせていく……。
この事態を爆笑しながら見ていた田邊教授が、本当は何を考えていたのか。
今は、ちょっと分からない。
思い出④
— 伊礼彼方 Kanata Irei (@irei_kanata) June 16, 2023
日本の女性の8割?10割?を敵に回してしまった高藤。どうやって締めくくるのかと思ったら、#寿恵子 さんと #弥江 さまにここまでコテンパンにやられるとは!?
「気持ちいい!!良くぞ言った!」
とスカッした声が沢山届きました。
高藤さんは今後どうしていくんでしょうね笑#梅舟惟永 https://t.co/gqOMCl3mMg
ヒルガオのお姫様
十徳長屋の外では、
これはのう、ユウガオじゃ。
日が暮れてくるとこの真っ白なユウガオがよう目立つ。
まるで光を集めちゅうみたいに。
それに澄んだ香りがして夕闇を明るくしゆう。
と、夕顔を見ながら子どもたちに教える槙野万太郎植物学者。
この夕日の中を白いドレスを着て現れるお姫様は美しかったねぇ。
槙野さん、私、来ました!
ロマンティック!
長屋のみんなが出てきて祝福しました……というようなシーンがわざわざ入らなかったのも好感度高い。
ロマンスは静かに、大胆にで正解。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
広瀬佑一郎 – 中村蒼
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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