商家の当主ならもうちっと周りと交わらんといかんじゃろう?
子どもながら、生きる術や世の中の流れをきちんと把握している佑一郎くん。
キミのような、本当の意味での優等生は朝ドラヒロインには向かないぜよ……。
学問所が廃止され、新政府による小学校が開校した。初めて女子の入学も認められ、万太郎(小林優仁)は綾(高橋真彩)とともに小学校へ通うこととなった。しかし学問所で高度な学問にふれてきた万太郎にとっては、授業内容が簡単すぎてつまらない。授業を聞かずに教室の壁にかかっていた植物図や校庭の草花に夢中になっていると、ついに先生にこっぴどく叱られてしまう。そこで、万太郎は思いもよらない決断をする…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第2週「キンセイラン」第10話
感想
令和だったら、ある程度、自由な学問や自由な教育の場の選択が可能になるわけだが。
そうか。
「義務教育」とは、貧富の差がなく教育を受けられるありがたい制度であると同時に「画一化」の制度でもあったわけだ。
金色の道
心が震える先に金色の道がある。
その道を歩いていったら、えい!
最後の校外授業で、蘭光先生から道を示される万太郎。
なかなかね、心震える仕事には就けないのが人生というもの。
多くの人は「生活のため」に働くからである。
佑一郎くんも、家族のために生きなくてはならないという。
わしももう家督を継いじゅう。10歳の時じゃ。
父上が亡うなっての。
わしが母上と弟を養わんといかんけんど、俸禄ものうなったき、家の者に暇を出して家財を売って…。
わし全然知らんと…。
おんなじ学校に3年もおって知らんがはおまんだけじゃ。
おまんとはいつかこういう話したいと思うちょった。
視聴者も、もっと早くこういう話をする2人を見たかったぜよ。3年も過ぎる前にな。
佑一郎くんは新設の「小学校」には入らなかった。
東京で書生をするという。
東京での再会を約束して2人は別れる。
小学校中退
そりゃあさ……。
おそらくすでに中三~高校生くらいの学力がある人間に「いろはにほへと」から唱和させようとしてもね……。
飛び級させてやってほしいわ。
自由学習を始める万太郎を
席にも座っていられないありさまで。
そこの博物図を持っていって日がな一日眺めていました。
神童とのうわさ、買いかぶりでしょう。
と、嘲笑っていた小学校教師を英語でやり込めてしまった万太郎。
あまりよろしくない手だけれど、みんなの前で叱って恥をかかせようとしたのは先生の方だから、仕方ないよね……。
綾さんのように、ようやっと学問に触れることが出来て、楽しみに学校へやって来た子たちもいる。
「恥ずかしくない支度」を整えてくれたお祖母ちゃんの気持ちも嬉しい。
そういう子たちにとっては、万太郎のようにこの授業を馬鹿にするような子どもには腹が立つかも。
しかし、モデルの人・牧野富太郎氏も中退の後、ここで教師をやったりしているんだよね。明治の教育システム、自由だな(笑)
万太郎は人間関係が上手くない。
商家の当主ならもうちっと周りと交わらんといかんじゃろう?
佑一郎くんの言う通り。
だから結局……
この人は、商家は放りっぱなし……。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
広瀬佑一郎 – 中村蒼
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
『らんまん』各回リンク