NHK朝ドラ『らんまん』感想 第115回 (第23週 金曜日)

この時代に、10人以上も子どもを産んだ女性が渋谷のような僻地に待合茶屋を作る。

これもモデルの人・牧野寿衛子さんの史実を元にしているというので、驚くしかない……。

再度、渋谷へ向かった寿恵子(浜辺美波)。弘法湯で身を清めてお参りに行く人に出会ったり、茶屋で出されたボーロに感動したり、芸者たち(入山法子・実咲凜音)の話を聞いて、渋谷の町に魅了されていく。そして、弘法湯の佐藤(井上順)、荒谷(芹澤興人)らを座敷に呼んだ寿恵子は、この町で人と人をつなぐ待合茶屋を開きたいと伝える…

あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
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連続テレビ小説「らんまん」第22週「ヤマモモ」第115話

2023年上半期朝ドラ『らんまん』感想

感想

「私の横倉山」のために地元リサーチを始めるお寿恵さん。

お湯屋に行ってはインタビューし、茶屋へ行ってはインタビューし。

お話上手で、人が好き。

素敵な人だなぁ。

鍋島のお殿様

あの、朝からお湯屋に行かれるんですか?


弘法湯は霊験があるんだよ。
朝行って身を清めて金王様に参るんだよ。

この辺で一番人通りがあるという弘法湯。

位置的には現在の円山町になる。

「花街」というよりも、有名なラブホ街に姿を変えているこの地。

(好きな映画をやってくれるのでたまに行くユーロスペースもここにある。初めて訪れる人は皆、いつの間にかラブホ街に足を踏み入れてしまうという……(んなことは、ない……(かも…)))

実は歴史と風情ある土地柄なのだねぇ。

さて、お茶屋で綺麗な姐さんたちに声をかけたお寿恵さん。

あの……それ、何食べてるんですか?


これかい? ボーロだよ。
殿様が持ってきたんだよ。

西洋の…ポルトガルの菓子なんだよね。


ポルトガル!?お殿様ってどなたですか?


やだね、鍋島のお殿様だよ。

明治になって、この辺は全部佐賀の鍋島様に払い下げになったろう?殿様がこの菓子が好きでね佐賀から渋谷にいらっしゃった時に職人も連れてきたって。。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第115回 (第23週 金曜日)

鍋島家が開いた茶園の茶が狭山茶だったとは知らなかった。

首都圏の歴史も奥が深いな……。

う~ん……おいしい!
歯応えとフワフワが一緒に来て懐かしいような…。

とボーロを評すお寿恵さんを笑う姐さん方。

そんな真剣に菓子食べる人初めて見たよ!


いや…すみません。実家が菓子屋で。


菓子屋ってどこさ?


えっと、実家は根津で職人さんは柳橋の人だったんですけど。

そう言った途端に華やかに笑い転げる2人。


私たち、昔いたのよ。これでも柳橋芸者だったの。


あたしら2人ね、お姐さんの旦那にほれちゃってさ。


競り合ってちょっかい出して…。2人して追い出されて。


それで渋谷に?

柳橋を追い出されて、ライバルだった2人が仲良く渋谷に落ちてきた。

楽しそうだね。

土地自体に華やかさはなくとも、人の歴史に花がある。

人と人とをつなぐお仕事

11月。東北から帰って来た万太郎に、早速「商い」の話をするお寿恵さん。

自作の地図が素晴らしい。

このリサーチ力と画力は、さすが万太郎の2番助手。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第115回 (第23週 金曜日)

この渋谷の一軒家、岩崎様のお知り合いが120円で売りに出されていて、今、叔母様に押さえていただいてるの。


はあ…。そんなに田舎ながか?

田舎です。
でも、歩いて観察して……私、この町が好きになりました。


人と人とをつなぐお仕事をこの町で、私、やってみたいんです。

お寿恵ちゃんにとっては、全国から植物を採集して、植物の疑問に答えている万太郎の仕事は「人と人とを繋ぐもの」なのだろう。

自分も、それをやってみたい。

もちろん、この人ならば難しいことは無いのである。

だって、こんなに魅力的なのだもの。

弘法湯の佐藤ら、みんなを集めて食事会を催し、待合茶屋の創立を宣言するお寿恵さん。

お品書きには「ボーロ」も「握り飯」も入っている。繋いでいるんだね。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第115回 (第23週 金曜日)

初めましての春じゃのう。
おんなじ春は二度とない。

春。

万太郎はお寿恵さんのために、この家の掃除を手伝い、お寿恵さんがこれから開拓する地をじっくり観察するのだった。

ここが寿恵ちゃんにとっての横倉山やったら、足りんもんがある。

守り神。

あっ…杉原神社の大杉?


うん……まああれはさすがに大きすぎじゃけんど、この店を守るための木があったらえいと思う。



ほんなら虎鉄君のご実家に頼んで送ってもらおう。


送ってもらうって何の木を?


誰からも愛される木じゃ。

お寿恵さんのように、誰からも愛される木。

それが、週タイトルの「ヤマモモ」。

ヤマモモの木を中庭に植えた待合茶屋『山桃』。

お寿恵さんはついに女将になった。

ラブシーンが無くとも伝わる夫婦愛。

「ついていく」のではなく、並び立って飛べるようにお互いを支え合う。

応援したくなるね。

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らんまん キャストとスタッフ

キャスト

槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
槙野寿恵子(西村) – 浜辺美波

槙野園子 – 斎藤羽結

井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子

槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸

広瀬佑一郎 – 中村蒼


西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
笠崎大輔 – 遠山俊也
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純

天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
山元虎鉄 – 寺田心 → 濱田龍臣

大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由


野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
伊藤孝光 – 落合モトキ


田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ

語り – 宮崎あおい

らんまん スタッフ


◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志

◆脚本 : 長田育恵

◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」


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