綾さんも万太郎も、お店の人たちも2人を探し回っていると思うんだよね……いいのか、一晩も高知にいて。
とも思うが、まぁ、思い知らせるための家出なのだから仕方ないぜよ。
綾さんにとっては「最後の自由」。
逸馬(宮野真守)と共に、ジョン万次郎(宇崎竜童)のもとを訪れた万太郎(神木隆之介)。「人の一生は短い。後悔はせんように」という言葉が、胸に深く刺さる。決意を新たにし、心を奮い立たせる万太郎に、万次郎はある物を贈る。一方の綾(佐久間由衣)は、大きな決断を下す。竹雄(志尊淳)はそんな綾と万太郎を一生支えると誓うのだった…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第4週「ササユリ」第20話
感想
ここで押さなきゃ、竹雄……と、思っていたけれど、逆に「自由になれ」と言われてしまう。
このままでは、綾さんの人生が、史実の人のようになってしまう……。
言うとおりにする
こんなに楽しゅう遊んだき、もうえいね。
おばあちゃんの言うとおりにする。
つまり、万太郎の嫁になるという綾さん。
ヤケクソで言っているのではなくて、あきらめ……というより、時代の女性観。
親に言われた相手と一緒になるのが当たり前の時代の女性よね。
逸馬さんも言うちょりましたろ?これからは誰でも自由になれる。おなごでも自由になってえいと。
ほんなら竹雄も。
竹雄やち自由になってえい。
もう万太郎や私に仕えんと自由になってかまんがよ。
私、いやいや言いゆうわけじゃないよ。
もしもおばあちゃんに引き取られんかったら、私はみなしごのまんまどうなっちょったか分からん。
お母ちゃんや万太郎とも家族になれんかった。
私は峰屋に来たおかげでこんなに幸せながじゃもの。
十分じゃ。
東京土産の櫛を渡して告白……
の手前で、「自由」を放棄する綾さまに何も言い出せなくなった竹雄である。
綾様がたとえどなたとご一緒になられようとも峰屋を出られようとも、わしの忠義は変わりません。
たとえ離れても一生お守りすると誓います。
この場合、こう言うしかないよね。
そうしないと側に居られない。
この時代。番頭も代々……と考えれば竹雄だっていずれ親から結婚を強いられるだろう。
綾さんの立場もこのままだと史実通りになってしまいそう……。つらい。
大河だったらこの流れでOKだけれど、朝ドラだから変えてくると思っていたけれど。
いえ、だから朝ドラとして駄目ということではなくて。
ただ、この時代の女性には自由がないということをガッツリ描いたなって……。
シーボルトを手に入れる
若の方は、ジョン万からスパイを疑われ、失脚して人間不信になった上に精神を病んだ話をたっぷり聞かされる。
思わず、
大変失礼いたしました。ご存命とは存じ上げず……。
と言ってしまうほど過去の人だったジョン・万次郎。
子供の頃、英語を学びゆう途中で何べんも読みましたき。
漂流してもへこたれず無人島に流れ着いてアメリカの捕鯨船に救われ船長にかわいがられついにはアメリカで暮らされて!
外国の方々と共に世界中の海に乗り出されたところは、まっこと胸躍りました!
あのころが一番、自由で幸せだった。帰ってこなければよかったとジョン・万は言うのだった。
通詞として国の役に立つはずが、スパイの嫌疑をかけられ役にも立たず自由を奪われた。
自由を知っていたからこそ、自由を憎んだジョン万。
わしにとったら植物ですき。
ちょこんとした双葉から色鮮やかな花まであの硬い種から植物が芽吹く力を思うと胸が熱うなります。
一体、どれほどの種類があるがじゃろう、色、形があるがじゃろうとじっとしてはおられんがです!
本当は鎖を引きちぎって野山に行きたい。
民権運動を断って、ジョン万からシーボルトの本を貰い、綾さんとは逆に「自由」のために一度、家に帰って決着をつけようと決心する万太郎。
自由とは……
ちゃんと責任を伴うものだと描く。
綾さんの件だけが、どう落ちつけるのか心配。
だけれど、万太郎、意外と誠実な子だった。
のう……発つ前にもっぺん皆の顔見て行かんか?
と言う逸馬に、
あ、はい。ご挨拶せんと。
と答える万太郎。
じゃあ明日。
ドラマでは、「明日」は大抵フラグなのよ。
第4周を終えて、やはり久々に素敵なAK朝ドラに出会っているなぁ……と感じている。(現在値)
NHKプラスでまだ見れるぜよ。
\"自由"と言ったらこの方、この方と言ったら"自由"…!/
— 神木隆之介 (@kamiki_official) April 26, 2023
逸馬を演じられた #宮野真守 さんとは、撮影の合間このように楽しく過ごしていました?
✊✊#朝ドラらんまん https://t.co/cXNAcgNJz8 pic.twitter.com/KPwK6BIvFm
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
広瀬佑一郎 – 中村蒼
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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