子どもなので、聞き分けなくても仕方ない。
子どもなので、ダメと分かっていてもやりたくなってしまっても仕方ない。
綾さんですら、まだ「子どもらしさ」の中にいる。それは本当に美しいことなのだ。
秋、今年も酒造りの季節がやってきた。万太郎(森優理斗)は、相変わらず草花に夢中。しかし、体が弱いため、近所の子どもたちと遊ぶことは許されない。そのことで竹雄(井上涼太)と喧嘩をした万太郎は、怒って酒蔵の中に入ってしまう。追いかけた姉の綾(太田結乃)も蔵に足を踏み入れるが、「おなごは蔵に入ってはいけない」と杜氏から厳しく言い渡される。一方、病床の母ヒサ(広末涼子)の容体は思わしくなく……
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第1週「バイカオウレン」第4話
感想
少しずつ語られていく方式。
とても良いと思いながら見ている。
綾さんが蔵の前で足を止める様子、ここまでの回でも何度か出てきているものね。
~してはならない
峰屋の坊はパンピーと遊んではならない。
女は蔵に入ってはならない。
ならぬものはならぬのです。
そういう時代である。
根拠のあるものには子どもだって納得する。しかし根拠のないものは多い。
女は船に乗ってはならないというものもあったかな。嵐に遭うなどと言われている地方が今でもあるかも知れない。
それはそれで淘汰されてきたことなので仕方ない。令和ではどんどん「ましに」なってきていること。
大人ならば笑い飛ばせる。
可哀想なのは「子ども」だからだ。
「納得のいく説明」
これはどんな時代でも必要なことだよな、としみじみ思う。
お酒を「いい匂い」だと言う綾さんが生きている間に、女杜氏になれる日がくればいいのに。
天狗はいない
冷とうなるがよ。
冷とうて硬うてもう目を開けてくれんようになる。
史実では、父親が亡くなったのは2年ほど前の事だと思うけれど、万太郎は覚えていないかもしれない。綾さんには記憶があるよね。
ご自分のお母さんのことを言っているのかもしれない。
お母ちゃん……お母ちゃん……。
お母ちゃん。お母ちゃん……。
廊下で一人泣くのが痛々しい。
肩を抱いてあげたい。
「しっかり者」は嘆くことができない。
本当に可愛そうな子どものシーンだった。
広末さんのお母ちゃんが美しくて優し気で儚げで、素敵だったので。
生かしておいてあげたいなぁと心から思うのだ。
せめて「お母ちゃんの好きな花」が間に合うといいね。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
広瀬佑一郎 – 中村蒼
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
『らんまん』各回リンク