無用な争いはしない、頭の良い人の話術だなぁ、と思いながら見ていた。
万太郎(神木隆之介)、寿恵子(浜辺美波)竹雄(志尊淳)が峰屋に到着すると、蔵の前で綾(佐久間由衣)が役人に厳しく詰め寄られていた。万太郎が役人を諭し、どうにかその場は逃れたものの、万太郎は酒屋の厳しい現状を目の当たりにする。さらに、タキ(松坂慶子)の体調が思わしくないことを聞いた万太郎は…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第12週「マルバマンネングサ」第58話
感想
宥めるように、しかし馬鹿にはせずに、きちんと相手の立場も重んじて説明し、説得する。
加えて姿かたちが凛々しい相棒もいるので、「穏やかな偉い人たち」に見える所がまた説得力。
柔らかい話術を覚えたな。
峰屋は無実
こしき倒しの日は、半年間自分の村を離れ、家族とも別れてこの峰屋のために一心に酒造りに励んでくれる蔵人らあをねぎらう大事な日でございます!
政府のあらためより宴会が大事じゃと?
そのとおりでございます!
役人の言い分もひどいが、やたらと頭を下げるから余計に虐められるというところだろうか。
万太郎の話術は、こう。
まず身分を明らかにする。
わしは姉に全てを任せてこの家を出た身でございます。今は東京大学に通うちょります。
まぁ、学生ではないけれど「通っている」のは本当だし、大学が東京大学しかない時代。とんでもなくステイタスが高い(笑)
元々はステイタスなんてどうでもいい人だろうが、使う時は使う。使わなきゃ。
東京は日々変わっちゅう。鹿鳴館も今年間もなく開館いたします。政府が西洋化を大層急がれちゅうことは重々承知しちょります。
たぶん、このワケも分からず「お上のために」取り立てているだけの田舎役人に、どうして税収が必要なのか説明してやる。
西南戦争で政府が大きな借金をしちゅうことも、地租改正がうもういっちゃあせんこともよう分かっちょります。ほんじゃき金は取れるところから取るゆうことも。
あなたたちも大変だよね、と労わりつつ、お願い。
そうやったら、せめて思いやってはいただけないでしょうか?酒屋にとって一年で一番大事にしゆう、こけら倒し。そのたった一日だけでも共に重んじてはいただけないでしょうか?
酒の横流しをお疑いながは、まあそんな蔵があったからでしょう。けんど峰屋は先祖代々深尾の殿様のための酒造りを担った酒屋。その誇りがありますき。まっとうな酒造りこそ峰屋の信条。
小学校を辞める時は「じゃあ辞めます」と、何の理由も述べず自由に思うままに飛び出て来た万太郎であった。
大人になったねぇ……。
正しく説得する人には人がついてくる。
役人はすごすごと帰るしかなかった。
祖母の病
役人を帰して、こけら倒しは無事に行えそう。
竹雄のおかげで女性客も次々とやってくる。
すでにクラブの様相……。
そんな中、万太郎は祖母・タキの病を知る。
ど……どういて知らせてくれんかった?
おばあちゃんの願いじゃ。
おまんが植物を選んだこと東京大学に出入りを許されるようになったこと、おばあちゃん、誰よりも応援しゆうがよ。
むしろ若旦那からのお手紙を励みにされちょりました。
それに若旦那が早うに奥様をお連れになったき、晴れ姿を見られそうじゃと…。
いや…そんな……おばあちゃん…。
嫌や…。
子どもに戻ったような万太郎の表情。やはり、神木くんの演技が光るわ。
しかし、万太郎が祖母の部屋へ行くと、きちんと正座した祖母が待っているのだった。
さすが武士ムス……(違うけど)。
明日はお寿恵さんと勝負。
これで今生のお別れかしら。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
広瀬佑一郎 – 中村蒼
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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