初回も2話目も、とても描写が丁寧なので、そういう点では安心して見ていられる。
今のところ「朝ドラデフォ」が少ない朝ドラだと思っている。
(AKっぽさも感じない……)
万太郎(森優理斗)は、親戚の豊治(菅原大吉)らが「万太郎は生まれて来ない方がよかった」と話しているのを聞き深く傷つく。病床の母ヒサ(広末涼子)のもとへ向かい問い詰めるも、納得がいかず、ついには家を飛び出してしまう。心を痛めたヒサに、タキ(松坂慶子)はこれまで秘めてきた思いを語る。その頃、万太郎は裏山の神社で自らを“天狗”と名乗る謎の武者(ディーン・フジオカ)と出会う……
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第1週「バイカオウレン」第2話
感想
当方の今のところの感想は「イイ感じ」の ひと言。
ちなみに当家のダンナ氏は「可も不可もない感じ」だそうです。
当方よりは少しテンション低めらしい。
ブティック今野ダサダサめ……
……と、つい、「ブティック今野」と言っちゃうって、昨日も書いたやん(笑)
いじられるために出演を決めたのかとすら思う菅原大吉さん(笑)
万の字はどうせ長うは生きられん。
いっそ万の字は生まれてこん方がよかったな。ははは。
とは、この時代にしても酷い暴言。
まぁねぇ、本家とはいえ、一家の主が女となるとこんな目にも遭うんだろうな。
土佐藩、わりと武家だけではなく農工商全てにおいて封建度高い社会。
分家には分家の悔しさがあっただろうから、本家の主が亡くなった途端に噴出したのだろうけれど、子どものことでこんな風に言うなんて、ダサダサ。
生活描写が丁寧
ドラマは登場人物の生活の一部を切り取って見せているわけだから、ほんのワンシーンで「普段からこうしているんだろうな」という様子が見えるのはとても素晴らしい。
ドラマの「丁寧さ」とはそういうこと。
感心したのは、竹雄が宴会広間に大奥様を呼びに来るシーン。
「大奥様、大変でございます」
と、大声で呼びに来て、親戚みんなで万太郎を探し回るのが朝ドラ風。
このドラマでは、竹雄は陰から大奥様に声をかけ、耳打ちする。
普段からこう躾けられているんだよね。
お家で「何か」あった時は騒がない。まずは落ち着いて報告。大きな家は揉め事を外に漏らさない。品格が大事だから。
それは子どもだろうが、奉公している以上は同じ。
しっかりした描写。
善き嫁姑関係
この大奥様は本家のプライドだけではなく人情もある。
ヒサ、おまんには一度きっちり伝えちょかんといかんね。
わしもこのうちに嫁いできた身やき、嫁の務めはよう分かっちゅう。
おまんは3べんも子が流れて、本当なら離縁すべきじゃった。
この時代の嫁の勤めをしっかり伝えたのち、
もう子供を望むべきやなかった。
おまんの体を思うがやったら。
と、家の都合ではなく、タキさんの身体を思いやっての「離縁」。
(ま、まぁ、この時代だから後継ぎのためだけならば妾を入れればいいので、子どもが出来なくて病弱だからと離縁されても困るんだけど……)
けど、おまんは峰屋の跡継ぎを産んでくれた!
おまんばあ立派な嫁はおらん!
こう言ってくれただけではなく、
万太郎はわしの人生を照らしてくれゆう。
謝ることは一つもない。
おまんは万太郎を産んでくれた。
綾の親になってくれた。十分じゃき!
万太郎を育て上げ、この峰屋を渡すまでわしは死なんきね。
長くは生きられないことを悟る嫁のために、力強く子どもたちへの愛を訴えてくれる。
良いお義母様だよ。
泣かされる……。
天狗との出会い。おディーンさま
薩摩の五代の次は、土佐の龍●になるおディーンさま。
木の上から下りてくるの、やりすぎじゃき……、と思うけれど、今のところは「天狗」なので。
(クレジットが「天狗」なので、もしかしたらネタバレなのかも知れないけれど(?)●馬としてキャスティングされたことは、とっくに発表されてたよね?ね?)
ブティック今野一家の悪口のせいで、自分の存在価値について自信が持てない子どもに対する目線が優しい。
心配せんでものう、坊くらいの年やったらよう食うてよう寝てうんと遊んじょったら元気になるがやき。
その証拠にわしも子供の頃は泣き虫の毛虫じゃったがよ。
あんまり弱うて姉さんにようしごかれちょった。
乙女姉さんですよね。分かります。
朝ドラ3作品続けて「走ると熱出す子どもかよ」みたいなネット記事を見るけれど、この主人公、モデルは史実の人なので、エピソード的に沿っていれば仕方ないよね。
それに、実際、子どもの頃は熱ばかり出すのは真実ですし。子どもの頃に熱ばかり出す子は大人になってから丈夫になるというし。
わし、生まれてこん方がよかったがじゃと。
と、りょ……ぃぇ、天狗に打ち明ける万太郎である。
深く傷つけたわね。ブティック今野……。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
広瀬佑一郎 – 中村蒼
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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