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NHK朝ドラ【らんまん】感想 第51回 (第11週 月曜日)

万太郎。このままだと立派な植物学者よりも立派な印刷工になっちゃうよ。

そして竹雄の「万太郎」呼びが無理すぎて、ちょっと笑った。

万太郎(神木隆之介)は、昼間は大学で研究、夕方からは大畑(奥田瑛二)の印刷所で仕事に打ち込み、雑誌創刊のための技術を日々磨いていた。出来る限りの速さで寿恵子(浜辺美波)を迎えに行く為に―。そんなある日、竹雄(志尊淳)が働く店に寿恵子と高藤(伊礼彼方)がやってくる。高藤家に寿恵子を迎えたい、返事は舞踏練習会の発足式の日に、という話を聞いてしまった竹雄は、慌てて万太郎に伝えにいく…

あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
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連続テレビ小説「らんまん」第11週「ユウガオ」第51話

2023年上半期朝ドラ『らんまん』感想

感想

たぶん、物語的にはそろそろ寿恵子さんと一緒になるのであろう。(ネタバレではないよね……史実だし、キャスト決定の段階から発表されてるし(笑))

しかし万太郎が「寿恵子さんと一緒になるための今の努力」、にしてしまうのは違うと思うの。

恋愛脳で書き始めた時から危うくなっていく朝ドラを何本も見てきた気がするので……そこは止めていただきたい。(杞憂?)

寿恵子を迎えに行くために

冒頭から、今日も万太郎は大畑印刷所。季節は8月になったらしい。

ヒルガオ!

ああ…もう6時やにまだ咲いちゅうがか。
あっ、そうか。お日さん、まだ沈んじょらんもんのう。


うん!よし……。

道端のヒルガオに声をかけてから仕事に向かう。

今は夕方の6時らしいから、今までは大学に居て、これから印刷所に向かう。

ということなのだろう、大学には ちゃんと行っているらしい。よしよし……と脳内補填する。

セリフで説明。

上手いとも言えるし、ちょっとわざとらしいかも~~とも言えるかも(笑)

しかし、

万太郎は石版印刷に打ち込み、学会誌創刊のため日々試行錯誤を重ねていました。
できる限りの速度で寿恵子を迎えに行くために。

このナレは、ちょっといただけなかったのぉ……。

これじゃ、万太郎の頑張りが「お寿恵さんのため」みたいになってしまっているじゃん。

違和感がある。

だだ下がりの高藤株

一方、そのお寿恵さんは、またも馬車で「どけどけぇぇ」とやられながら、れすとらん へ辿り着いていた。

このスピードで走っている間、彼女は馬車の中で初めの頃のように嫌な顔をしているんだろうな。

……と、思いたいけれど、馬車から下りた姿は颯爽としている。

お寿恵さんも変わってしまったの……?

この朝ドラで洋食店といえば、当然「薫風亭」。

そして、そこには竹雄という若の御庭番が存在する。

お寿恵ちゃんが現れたのを見て、テーブルをガッツリ監視する竹雄。

こちらは白川様。父の上役だった方です。今は元老院の議官でいらっしゃる。


雅修君のことはこげな小さな頃から知っちょ。あなたに言えん秘密もたくさん知っちょっど。


白川さぁ……。
こちらが、西村寿恵子さん。

今日は「紹介したい人がいる」とでも言われてきたのか、会話はしばらく普通に続いていたが、

なるほど。あなたは物おじせんな。

ですです!白川さぁなら分かってくれるち思っちょいもした。


ああ…。喜んであなたを養女にしたか。

寿恵子びっくりの養女話。

まぁ、太古からよくやるアレである。

身分違いの結婚にハクと身元保証を付けるために、後ろ盾の意味で養子縁組する。

菓子屋の娘が高藤家の妻では外聞が悪いので、お偉い人に後ろ盾になってもらい、そこから嫁入りさせようという話。

何も聞いていなかった寿恵子は、ただただ驚くばかり、

本当は今すぐさらってしまいたか。じゃっどん発足式が終わるまでお預けですから。


ですが、高藤様には奥様が……。


そげなこと!

後継者たる男児が産めなければ離縁すっとはようあっことじゃ。今後そげんなったとして、あれも異を唱えることはなかじゃろう。


あなたこそ芸者ん娘。そこはようお分かりのはずじゃ。


弥江のことは何も気にすっこつはなか。向こうの親への義理も十分に果たしています。


何度も言いますが、あれは今もただ私の妻というだけで女ではなか。


私は早うあなたを横浜に連れていきたか。

私も何度も言いますが(笑)

「三年子なきは去れ」などと言われて女性の地位が大変低かった時代。

妾は許可されていたし、妻の座以上にお家の存続が大事だった。

だから、「妾」は仕方ない。

しかし、高藤の態度はとても酷い。

妾の立場はそれぞれのお家で違っただろうけれど、お寿恵の母・まつさんは、「奥様にも良くしていただいた」と言っていた。

でも、このまま高藤に妾として入っても、こんな扱いじゃ、寿恵子は絶対に奥様から良くしてなんてもらえないよね。

そして、人前で繰り返す、この奥様に対する悪口よ……。

高藤株、出てくるたびに大暴落だわ。(誰だよ、モデル(笑))

竹雄、走る

仕事が終わると、竹雄は大畑印刷所へ走る。

万太郎!
大変ながです!寿恵子さんが……。
高藤様ゆうお人から妾の誘いを受けちょります。

内容よりも、あっ、本当に「万太郎」って呼んでる(笑)……の方にばかり注目しちゃったわ(笑)

いや……さ、さらわれてたまるか!

はい。
こっちも早う申し入れんと。
気持ちはあるがですろう?

ある!

でもね……もしもお寿恵さんが他の人と決まってしまったらあきらめると、まつさんにそう言ったのは自分だからね、万太郎。

そして、何より。

万太郎は言葉では全くお寿恵さんに何も伝えていないのだった。

今のわしは寿恵子さんのもとには行けん。
今のわしは、ただの槙野万太郎じゃ!
何も持っちゃあせん。何者でもない!
わしは…わしは植物学者として寿恵子さんを迎えに行きたい!

でも、万太郎。

あんた、白梅堂で、自分のこと「植物学者です」と言っていたよ。


何をもって植物学者と言えるがです?
お店を構えるわけでもないただ名乗るだけのことですき!

NHK朝ドラ【らんまん】感想 第51回 (第11週 月曜日)

本当に、そうだよなぁ……。

平成・令和になって、自分自身で「〇〇ist」「〇〇er」と名乗る人が増えてきて、あれよあれよという間に学歴も職歴もあまり関係なく名乗ったまま職業になっている人がたくさんいる。

自由な時代だな、と思っていたけれど、この人のことを考えたら、この時代も結構自由だな。

学歴というものがきちんと制定される挟間に居て、結局は学歴と同程度以上の経験値と知識でプロになった人。

そもそも、「植物」「学」「をした者」なのだから、名乗っても間違いではない(笑)

何をこだわっちゅうがですか?さっさと名乗ったらえいですろうが!

名乗るき!
わしが……わしを認めたら。

万太郎は「誰が決めるか分からない経験値」を自分自身で認めることにしたらしい。

でも、このままだと、プロの印刷屋の方になっちゃいそうで、ちょっと心配……。

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らんまん キャストとスタッフ

キャスト

槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)

井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子

槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸

広瀬佑一郎 – 中村蒼

西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純

天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方

大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由


野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし


田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ

語り – 宮崎あおい

らんまん スタッフ


◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志

◆脚本 : 長田育恵

◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」


『らんまん』各回リンク

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