さあ……。竹雄の決断の時。
個人的には、ほんとうにそれでいいの?という気はする。
けれど、解放されたのだから今までと立場は違うんだよね?そう信じている。
万太郎(神木隆之介)に「東京にはついてこなくて良い」と言われた竹雄(志尊淳)。戸惑う竹雄は、タキ(松坂慶子)に相談するも、「自分で決めたら良い」と言われさらに悩む。自分の気持ちを見つめ直し竹雄は、綾(佐久間由衣)のもとへ向かい、今まで秘めてきた想いを告げるのだった。そして春。いよいよ万太郎が東京へ旅立つ日がやってきた。竹雄が下した決断は…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第5週「キツネノカミソリ」第25話
感想
最後まで、峰屋はみんな優しかった。
何者になるか分からないボンボンをみんなで見送ってくれた。
史実の人はこの先●●●●●(言うな……)けれど、峰屋は未来永劫、いい酒を造り続けてみんなで笑っていて欲しい。
お守りはもうえい、クビじゃ
竹雄。
今までありがとう。
お別れじゃのう。
わしが峰屋を出たらおまんもわしのお守りはお役御免となる。
ずっと付き従ってきた若に「お役御免」を言い渡されて、どうすればいいか分からない竹雄。
私が常々書いてきたようにね……。
若に従うために学問所にも学校にも通わなかった竹雄。
若に従うために父の仕事である番頭の見習いさえやっていない竹雄。
若に従うので酒蔵のいろはも全く分かっていない竹雄。
時代は明治に変わった。だが、奉公人・竹雄には文明開化の波が訪れていない。
竹雄の未来はどうなるの……(さすがに、どう教育を受けたのか字を読んだり計算したりは出来るようだけれど)。
酒蔵を継ぐと決心した綾さまは、前へどんどん進んでいる。
力仕事も積極的に手伝い、手を出そうとする竹雄は叱られる。
手ぇ出さんとって。私がやるき。
継ぐのだから父の番頭仕事をそろそろ学ばなきゃならんと、覗こうとすると、
おまんは若旦那の仕事をシャンとせい!
と言われてしまう。
大奥様に指針を求めると、
ほんなら……おまんに決めさせちゃろうか。
まだ9つじゃったおまんに、万太郎のことだけ考えちょれと命じたがはわしじゃ。
万太郎が峰屋を出る以上、その言いつけはもう忘れてえい。この先はおまんが自分で決めたらえい。
うん、しかし……。
ちょっと竹雄の解放は遅すぎた。
せめて小学校が制度になった時点で解放してあげれば、新政府の打ち立てる学校教育も受けられたのに。
今、解放されても竹雄は時代に取り残された奉公人。
もっとも……
この時代、むしろ何の教育も受けさせてもらえない奉公人はたくさん居たので(竹雄の場合は学校へ行かない道は自ら選んだ)、珍しくはないのだけど。
なんせ、仕えていた旦那自体が突然ハシゴを外して、旦那じゃなくなっちゃうわけだから、御付きはどう生きて行けばいいのか分からない。
みんなあ勝手じゃ!
急に「自分で決めろ」言われたち!
何やりたいかゆうて知ったこっちゃないけんど!
そんなこと今まで誰も聞かんかったろう!
水を被ってわが身を愚痴る竹雄である。
わし……何もないのう……。
若以外、何もない竹雄。
そして、竹雄はついに、あの東京土産の櫛を渡して綾さまに告白するのだった。
好きじゃ。
綾様のことが。
ず~っと渡したかったき。
わし……わしは何ちゃあ持っちょりませんけんど、2つだけ子供の頃から持ち続けてきた大切なものがありました。
この思いはそのうちの一つです。
そうか……。
竹雄は峰屋に残り、綾さまの婿になるのか。
奉公人としては異例の出世になっちゃうけれど、まぁ……朝ドラだから……
……と、思ったのだけれど。
竹雄の決断
お母ちゃん、わし、行ってくるきね。
天狗、行ってくるき!
自分が過ごした山、草原、ここまで見守り、それからも見守ってくれるだろう神のような人たちに挨拶する万太郎。
この先、わし一人じゃき。
強うならんと。
万太郎の覚悟だって相当なもんである。
そこらのボンボンではなくて、守りに守られた大富豪のボンなのだから。
分かっているのか分かっていないのか、今日も笑顔で見送ってくれる優しい峰屋の人たち。
みんなあ、峰屋のことよろしゅう頼む。
姉ちゃん、よろしゅうお願いします。
御付きの奉公人から、今や幼馴染に昇格した竹雄……。
だが。
わしも行きます。
と、荷物を手にするのだった。
結局……。
竹雄は綾さまへの思いの方に「もう一つ」大切なものを自分で選んだんだね。
えいがです。わしらは3人でひとっかたまり。
わしだけ置いていかれるわけにはまいりません。
お二人に負けんよう、わしにとって一番大変な道を選びましたき。
「大変な道」ゆうて……。
炊事、洗濯、金稼ぎ。植物採集の手伝い。
駄目若の面倒を見るがが一番大変じゃき。
わしも精いっぱい力を入れんと。
綾様と大奥様にはお許しいただきました。
そう。ああは言っても、大奥様だって心配なのである。
なんせ何もできない孫なのだから。
心から嬉しそうな2人を送り出す主題歌……。
— くう?️ (@kukucoo) May 5, 2023
本当に素晴らしい高知編だったなぁ……久しぶりに素敵なA(……ぇ…モゴ)朝ドラを見たよ。ここから東京編に入って突然A(…)力を発揮しないように丁寧さを維持していただきたいわ……ほんと頼むよ
— くう?️ (@kukucoo) May 5, 2023
いや、本当に……。
素晴らしい佐川編だったと思っている。
愛に溢れた朝ドラ。
毎朝幸せになれた。
東京編でも、ぜひお願いしたい、この感動を……。
【 #土スタ 高知発 #らんまん SP】
— NHK広報 (@NHK_PR) May 5, 2023
神木隆之介さん&志尊淳さん、生放送に登場です。共演者のみなさんのインタビュー、あります。
そして牧野富太郎の人物像や、土佐ことばの魅力を。高知出身・島崎和歌子さんインタビューもお届けしますよ。
6(土)午後1:50[総合]https://t.co/z4yNEz2U9P
東京都練馬区の「牧野記念庭園」のことをちょっと書いたので、お近くで連休の間を持て余している方はぜひ。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
広瀬佑一郎 – 中村蒼
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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