昨日と本日、たっぷりとこの明治の階級社会の厭らしさを描いたよね。
田邊教授は自分の階級に属さない者は奴隷だと思っている。
万太郎にプラントハンターになれとは。
田邊（要潤）は万太郎（神木隆之介）に、田邊専属のプラントハンターになることを提案する。田邊のために植物を探し、新種の発表は田邊がするということに納得のいかない万太郎は、その話を断る。自分の力だけでは植物の名付け親になれないのかと落ち込む万太郎に、寿恵子（浜辺美波）は一人で頑張らなくてもいいと、明るく励ますのだった。笑顔を取り戻した万太郎は、家に帰ると早速、新種を明かすための研究に打ち込む…
あらすじ は Yahoo！テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第14週「ホウライシダ」第68話
感想
「Plant hunter」と聞かされれば何だかカッコいい響きだけれど、要するに教授の代わりに新種を探し、教授に全て差し出す、単なる「カンのいい」奴隷。
「長之助という百姓」がどれだけの人なのかは分からないが、土佐一の酒蔵・峰屋のボンに金の話を出してくる教授、一度、峰屋、見てきて。
私の Plant hunter になりなさい
わたしのものになりなさい。
は、
きみを私専属の Plant hunter として雇おう。
だった。
聞いたことないかね？
イギリスの王立植物園・キューガーデン、世界最大の園芸商ヴィーチ商会も優秀なPlant hunterを世界各地に派遣して珍しい植物や新種を発見させている。
え……その……わしが教授のために新種を発見してこいと？
君には生まれながらにしてその才がある。
君を認めているからこそ提案しているんだ。
私は君が徳永君や大窪君よりも有用な人材だと思っている。
もちろん生活も保障する。実際に新種を見つけてくれば、そのつど報奨金……。
教授！ちょ……ちょっと待ってください。
その……発表はどうなるがですか？
もちろん、私がやる。
マキシモヴィッチがなぜあんなにも日本の植物を手に入れられたと思う？
助手がいたからだよ。
彼の手足となって植物採集をしていたのが長之助という百姓だった。
だからマキシモヴィッチは彼に敬意を表して、学名にもよく「チョウノスキー」と名を入れていた。
私が発表する時も「マキノイ」と入れてあげよう。
入れてあげよう……だと……？
ないわぁ……田邊ないわぁ……。
王立植物園や、世界のマキシモヴィッチと自分が同列だと思い込んでいるその不遜さ。
殴らないのは万太郎の育ちの良さと冷静さゆえだよ。そろそろ暴れ出してもいいレベル。
教授はかわいい
聡子さんは教授が大変お好きらしい。
教授は恐くないのかと尋ねる寿恵子さんに、聡子さんは本当に女子高のお友達のように楽しそうに応える。
ええ…。でもちょっとだけかわいいなと。
かわいい？
フフ。
枕をね…
母と銀座で買い物をしていたら、先生がこんなに大きな白い枕を抱いて向こうから歩いてらしたの。フフ…。
先生、私たちに気付いてバツが悪そうになさってね、慌てて枕を隠そうとしたんですけど、大きいから どうしたって隠せないの。
そのあと私たちと散歩をしてくださったんですけど、先生、人力車に枕だけを載せてね、ご自分は私たちと歩いてくださったの。
先生、外国の枕でないと眠れないんですよ。
水鳥の羽根が入ってるの。
水鳥の羽根の枕！？
どういうの？
ふっかふか！
雲に寝てるみたい！
えっ……聡子さんもそこで寝てるの？
はい…。
髪は乱れるんですけどそれでもいいって。
思わず、ぬぉ～～……と声を出してしまう寿恵子さんである。(萌え～～！ですな(笑))
万太郎に散々、僕扱いの提案をしたけれども、槙野夫妻を送り出す際には、さすがに紳士的な態度の田邊教授
妻たちの前では、自分がどんな提案をしたのか見せない。
けれども……。
私、槙野さんに旦那様のお力になっていただけるようお寿恵さんに頼んでおきました。
と、きちんと報告する聡子さんである。
「内助の功」も愛があるから。
聡子さんのことは、それなりに可愛がっているような田邊教授。
あなたの「もの」にはならない
教授のために探しゆうがは、その……あの……違いますき。
この子はわしが見つけました。
わしはこの子が大好きですき。
ほんじゃき、誰にも渡せません。
私は、言うべきことはきちんと言う、この主人公が大変好き。
そして、毅然とした態度で権力に屈せず、阿ることもなく、かと言って頑固でもなく、他人を力づける方法を知っているこのヒロインも好き。
わし……岩に穴を開けながら進むしかないがじゃと。
岩に穴は大変ですねえ。
けんど…どうしても…どうしても心に嘘はつけんかった。
知ってますよ。
あなたはわがままですから。
ツルハシが要りますね！
岩に穴を開けるんでしょ。
何をお話しされたのか分かりませんけど、まあやれるだけやってみましょうよ。
やってみたら案外岩に見えてもかるやきかもしれませんよ。
優しいなぁ……。力が出る。
こんなことが言えるパートナーに誰もが巡り会えたら……。
案外、田邊教授も万太郎をこんなパートナーとして求めていたのかもしれない。
人の扱いが下手なだけで……。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介（子役期：森優理斗、９歳 – 12歳：小林優仁）
井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
広瀬佑一郎 – 中村蒼
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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