当然ながら、こんな時代は家族が多ければ炊事・洗濯だけで一日のほとんどが終わる。
その上、内職などやっていたわけだから……女房というのは本当に大変な重労働。
お寿恵ちゃんも長屋の女房として苦労を重ねていく予感……。
図鑑作りに向けて動き出した万太郎(神木隆之介)。寿恵子(浜辺美波)は、万太郎と伴走するつもりが何も出来ずにいる自分が情けなく、福治(池田鉄洋)に相談するが、身の丈に合わない望みは不幸になると言われる。一方、万太郎は、大畑夫婦(奥田瑛二・鶴田真由)に図鑑作りの相談をするが、印刷所は大忙しで印刷機がいつ空くか分からない状況。そこへ突然寿恵子がやってきて、ある提案をする…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第14週「ヤマトグサ」第72話
感想
優しい人が多いのは、このドラマを見ていてホッとするところ。
池鉄さんすら(こらこら……)下心なく、お寿恵ちゃんを心配してくれている。
勝手な夫を持つと妻は大変である。
将来成功すると知っていて見ているから、まだ心穏やかでいられるけれど(笑)
大きな人の妻
今日の回を見ていて、実際の牧野博士の奥さん・寿衛子さんは、夫の行動をどう考えていたのだろうと思ってしまった。
令和から見ているから、偉人の妻は大変だな、と思えるけれど、この時代に生きていたら本当に酔狂の連続だよ。
何者になるか分からない男の人生を支える妻がいたからこその偉業なのだろう。
令和的に見たら「夫を支える」なんて死語だけれど。
お寿恵ちゃんの元気がないと心配してくれる十徳長屋の福治さん。
ぽつぽつと現状を語る……しかし内容は夫に対する愚痴ではなく、自分自身の不甲斐なさ。
足を引っ張りたいわけじゃないんです。心配は心配ですけどでも止めるために一緒になったわけじゃない。背中も押したいんです。
じゃあ私には何ができるんだろうって。
やってるじゃねえか。洗濯に料理に掃除。
でもそれじゃあ足りない。
だって、私、あんな大きな人の妻になったんですから。
確かに「マキノイ」の名が付いた草はある。
だが、それだけでは何者にもなっていないと今やお寿恵さんも分かっている。
その上での「大きな人」発言である。
夫への信頼が凄い。
お寿恵ちゃん、一つだけ頼んどくよ。
別に万ちゃんなんて立派なやつじゃねえからさ。
ただ好きなものがあってそれしか見てねえ。
それだけなんだからさ。お寿恵ちゃんがムチャすんなよ。
身の丈に合わねえ望みは不幸になる。
万ちゃんは「やりてえやりてえ」バカで、それしか言わねえ生き物だからお寿恵ちゃんが丸ごと全部真に受けたらいけねえよ。
ムチャしねえで身の丈を見てやれよ。
それ……本当にお願いしたいなぁ……。
だって……。
印刷機を……
万太郎が久々に大畑印刷所を訪れると、みんな大歓迎。
大将なんて、もう万太郎「さん」…付けで呼んじゃうくらい(笑)
だが、忙しさは半端無さそうで工員の人数も増えていた。
なるほど……図鑑。
いや~、あっぱれだ!
男が一度言ったらやり通すのがあっぱれだ!
と褒めてはくれたものの、
大変お忙しそうですき。
いや~見てのとおりのありさまだ。
近頃ではな、人手も増やして夜通しやっててな。
だから、好きに使ってくれと言いてえが、いや、印刷の空きが……。
そもそも、万太郎の計画は、昼間は研究、夜は印刷、である。
馴染みの大畑が無理だったら、到底他の印刷所などには頼めない。
頭を抱えている所にお寿恵さんがやってくる。
お邪魔いたします。
おう。
どういて…?
キョトンとする万太郎を尻目に、印刷の手順を一つずつ見学、確認して回るお寿恵さん。
娘の佳代さんが、お寿恵さんに何の敵意も無くて推しのようになっているのが微笑ましい。
みんなでご飯を食べ終わったら……。
きちんと座り直したお寿恵さんが大将と女将さんに言うことには。
ご相談がございます。
あ……ああ。
いや、俺たちは仲人だ。親と思って何でも言ってみろ!
万ちゃん、浮気でもしたのかい?
してません!
身の丈に合わない望みは不幸になると言われました。
でも万太郎さんの図鑑、やっぱり見てみたいんです。
私も一緒にかなえたい。
それに石版印刷がどういうものかこの目で見させていただいて、これはもう、どこをどう考えても……
石版印刷機を買うことはできませんでしょうか?
どこも出版してくれないなら。
印刷機が空かないなら。
買ってしまおうっていう発想が凄いよね(笑)
内助の功を超えてしまう。
印刷機はどこへ置くのだろう……。
万太郎の「身の丈」も令和から史実の人を見るから、それでもいいのだと思えるけれど、当時側に居たら……やめた方が良いよと言ってしまいそう。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
広瀬佑一郎 – 中村蒼
西村寿恵子 – 浜辺美波
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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