まさか 東京で おまんに会えるとはのう。
それ、視聴者もそう思ってる(笑)
逸馬さんは常に万太郎を自由にさせてくれる存在。
徳永(田中哲司)から、国が推し進める神社合祀令に反対している熊楠に深入りするなとくぎを刺された万太郎(神木隆之介)。しかし、野宮(亀田佳明)から神社の森の悲惨な現状を伝える手紙が届き、居ても立っても居られなくなる。 一方、寿恵子の店には逸馬(宮野真守)がやってくる。逸馬は、万太郎に資産家の青年・永守徹(中川大志)を紹介する…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「らんまん」第24週「ツチトリモチ」第119話
感想
万太郎がずいぶん落ち着いて「大人になった」と、ここ何回か書いてきたけれど。
大人になったというより、させられていたんだなぁ、と思う。
妻の立場も子供の立場も自分の行動にかかっている。
自由に飛び回るのは、大変なこと。
渋谷で水商売
この南方という御仁は、今、国が進めている神社合祀令を「神狩り」だと断じている。
いいか?槙野。植物学教室教授として命ずる。
深入りするんじゃない。
この御仁は外国を見てきたらしいが、正規の留学でもなく何の学位もない。
恐らくこういうやり方で目立ちたいのだろう。
苦々しくそう言う徳永教授。
南方さん、実際に徳永教授のモデルの方に長々しい手紙を送っていたらしく、ああ、史実の人もああいう風に「けっっ」って感じで巻物のような手紙を裁いたんだろうなぁって思うと、ちょっと笑える。
田中哲司さんの演技の妙。
南方熊楠が松村任三(朝ドラ「らんまん」徳永政市のモデル)に宛てて書いた1通の手紙です。
— 南方熊楠顕彰会 (@kumagusu30206) September 12, 2023
字数はなんと28,049字。
熊楠はこの2日後にも、同じく松村任三宛に13,673字にもなる手紙を書いています。
この2通の手紙は、柳田国男の手によって「南方二書」として刊行され、識者に配布されています。 pic.twitter.com/HuLV5J3632
教授、一応……。
次の植物採集地、熊野に行ってもよろしいでしょうか?
森が心配でたまらない万太郎の行動を徳永教授は読んでいる。
しかし、神社合祀令は国の政策。国立大学は国の大学。国のために尽くすのが先……教授は当然、そう考える。
植物学教室は日本の植物学の砦です。
国のためではなく、植物学のために…。
それ以上言うなら……。
と言って教授が出してきた話は、植物とは何の関係もないこと。
大学本部より問い合わせがあった。
教員の妻が渋谷で水商売をしているのはいかがなものかと。
いや……待合茶屋です。
それが……いけないのでしょうか?
部屋貸しの商売だろ?中で何をされてるか分かったもんじゃない。
私のことは何を言われようが構いません。本部にも伺います。ただ、その……妻の…。
だからもう目立つな!
いいか?槙野。
私もこれ以上は庇えない。
実際、徳永教授は庇ってくれていたのだと思う(少しは)。
学生でもなく正式な学位も無いのに大学で「先生」と呼ばれているこの男のことを……。
家に帰って、どうしようもなく、飛び出そうとしていた万太郎を止めたのも「しがらみ」だった。
職場から帰って来た百喜と千鶴たちの話を聞いたのだ。
今日うちの役所に理科の先生方がいらしてさ、お父ちゃんに教科書書いてもらいたいって。
へえ~いいじゃない。
フフ。東京帝国大学のお墨付きが欲しいんだって。
身分は助手なんだって話したらびっくりしてたよ。有名だからそうは思わなかったって。
確かに。お父ちゃん講演会も呼ばれるもんね。
助手なのに目立ちすぎてるよね。
「帝都大」のお墨付き。
教授だと思い込まれる目立った活動。
だから、もう目立つな!
徳永教授の言葉が蘇り、万太郎は前へ進めない。
土佐のあの人
その頃、お寿恵さんは「山桃」で、相島さんの客である永守徹さんの代理人と会っていた。
門をくぐると、早速、ヤマモモに目を止めるその男。
こじゃんと懐かしいき。
まさか東京でおまんに会えるとはのう。
こっちも懐かしいわ(笑)
それは視聴者のセリフだよ。早川逸馬。
山桃で出された土佐の料理について相変わらずの大声で談笑したりして、楽しい時を過ごした後、相沢さんに問いかける逸馬さん。
お聞き及びのように永守家の現当主は、意義のある事業に投資したいと考えちょられます。
当主から一つ質問を預かってきちゅうがです。
あなたが人生で一つだけ選ぶものは何か?
当主はなかなか芯の通ったお人と見える。
相沢さんが席を立った後、女将・お寿恵さんと話す逸馬さん。
面白いお尋ねでございました。
人の数だけ答えがあるような。
そうですのう。
相島さんの「町づくり」ゆうお答えもまっことご立派ですき。
私の夫でしたら迷わず「植物」と答えますね。
植物?ハハハ……そりゃあ変わっちゅうのう!
世の中は雑草じゃゆうて見向きもせんのに。
でも、うちの夫は「この世に雑草という草はない」と。どんな植物にも名前がある。人がその名を知らないだけだと。……
ここまで聞いたら、逸馬さん、当然、ピンと来る。
そして、再会へ。
なんという自然な流れ。
「なんじゃあ!この部屋は!」
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) September 13, 2023
目の前にいる逸馬に目を見開く万太郎。
「逸馬さん…!?」
「おう。わしじゃ。早川逸馬じゃ」
万太郎は、逸馬に抱きつき再会を喜びました。#朝ドラらんまん#神木隆之介 #浜辺美波 #宮野真守 pic.twitter.com/E70ObYwQCN
再会を抱き合って喜ぶ2人。
かつては風のように自由だった万太郎。
万太郎は逸馬さんに今の想いをぶつけてみた。
今は分からんなっちゅうがです。
小学校も出ちゃあせんわしが大学に雇うてもろうて。
大学の身分があるきどこに行ったち、信用してもらえる。
はあ……心が騒ぎゆうがです。
ん…。
身分は大事か?
わしは信用したがじゃ。
たとえおまんが誰じゃち…その目だけで十分じゃったき。
逸馬さんはいつだっても万太郎に自由な心をくれる。
しかし、そうは言っても、今の万太郎には「大学」の肩書と給料が必要だった。
大学を辞めたら、また本の発行から植物採集の旅費まで自分で全て賄わないとならなくなる。
逸馬さんは、そんな現状打破にも協力してくれたのだ。
こちらがわしが代理人を務める永守家当主、徹さんじゃ。
永守 徹と申します。
ご窮状は早川先生より伺いました。
植物標10万点の保管、そして図鑑発刊のための出版費用、この永守家がご支援申し上げたいと思っています。
スポンサー、来たぁ……。
神木くんが自ら推薦したらしいキャスト、中川大志くん。名子役から名若手俳優に上がって来た、彼も同志。
永守家のモデルは池永孟といわれている。
美術品収集で大変有名な方ですな。
この後、史実の牧野博士はスポンサーも定着せず、大正に入って津村順天堂の支援が決まるまではお金にずっと苦労した(まぁ…莫大な金額を使っているのでそうなるわけだけれど……)らしいけれど、永守さんとのお付き合いはどうなっていくのかな。
ところで……。
前回の「竹の花」のお話だけれど。
本年、広島市で120年ぶりにハチクが開花しているのですよね。
なにか……起こるのかな……。
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らんまん キャストとスタッフ
キャスト
槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
槙野寿恵子(西村) – 浜辺美波
槙野園子 – 斎藤羽結
槙野千歳 – 遠藤さくら(子役期:入江美月←秋山加奈)
槙野百喜 – 松岡広大(子役期:石川誉←森本一之新)
槙野大喜 – 服部仁信
槙野千鶴 – 本田望結
井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子
槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸
広瀬佑一郎 – 中村蒼
西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
笠崎大輔 – 遠山俊也
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純
天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
永守徹 – 中川大志
山元虎鉄 – 寺田心 → 濱田龍臣
大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由
野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
伊藤孝光 – 落合モトキ
田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ
語り – 宮崎あおい
らんまん スタッフ
◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志
◆脚本 : 長田育恵
◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」
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