NHK朝ドラ【まれ】　第115回・116回・117回　感想

希（土屋太鳳）は朝市食堂のマスター（諏訪太朗）からこの場所でケーキ店を開かないか­と持ちかけられるが、塗師屋での女将（おかみ）の仕事もままならない状況で即座に断る­(115話)

徹(大泉洋)は、希(土屋太鳳)の了承もなしに、まいもん食堂のマスターにケーキ店を開かせてもらうようにお願いをしてしまった。(116話)

徹(大泉洋)を訪ね、東京から元社員の4人がやってきた。希(土屋太鳳)や藍子(常盤貴子)は会社をつぶし迷惑をかけたことを謝るが、4人は徹も被害者だと明るい。(117話)

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「まれ」第20週「男たちのウィークエンド」　第115・116・117話

　　　

 

※このドラマを楽しくご覧になっている方はこの記事をスルーする事をお薦めします！

↑もはやテンプレっす。　

 

身内に不幸がありましてブログ半休止の中、ホントーに記録程度の簡単感想のみで。

 

店の場所も悪いし。
こんな裏通りじゃ観光客もここまで来んしな。

と言いつつ、その店を希に譲るからケーキ屋を開けと言う朝市まいもん食堂のマスターである。

やらんけ。ケーキ屋。

やりません。

即座に断って終了～～のはずの話であったが、終了するはずもなく、徹に伝わるのだった。

女将修行がままならぬって話だが、やってないじゃん。
家政婦お手伝いバイト程度のことしかやってないじゃん。　
みっちり仕込んでくれるはずの圭太の母さんもいつの間にかまた消えたし～。

で、この話を聞いた徹の目が輝く。
この瞬間、「希のケーキ屋を能登に開く」事が徹の「夢」になったのだった。
娘の修行レベルも計画もお構いなしである。
結局、この夫婦って夢まで子どもにオンブに抱っこなのな…。

 

娘が女将修行→パティシエ修行→留学…まで計画しているというのに父親は
そんな娘の気持ちなどいくら断っても無視である。

最終的には自らが割烹着を身につけて女将修行代理を始めるのだった…マヂか…。

 

徹くん…
これ以上こういう事続けていたらわしゃ本気で嫌いになりそうだからそろそろ止めてくれる？
いくら洋ちゃんのキャラ作りのおかげで憎めない父親像になっている…
といっても限度がね…。

ここまでの思い込みの激しさは病かも知れないのでカウンセリングなどの処置が
必要かもしれません……ぃゃ、本当に……

塗師屋もさ、「女将さん」って誰でもいいなら女将さんの求人でも出せよ…。

 

しかし圭太は徹の女将代理を微笑ましく見ているようである。

うーーーん…
これは、ドラマ的にはきっと「ヒロインを精一杯応援する素敵な父」って流れなんっすよね。

 

ほんでも、また夢みる元気や出てよかったわいね。

と、徹さえよければそれでいい毒親・藍子。

そんな父親を1人冷静に見ている息子・一徹。

夢はいいけど立場をっちゃ忘れてすぐ調子に乗るさけな。
お父さんは2回も自己破産しとるげよ。
自己破産っちゅうがは借金をちゃ踏み倒しとるっちゅう事ねんぞ。
お父さんのせいであちこちに迷惑かかっとるげん。
ほういう自覚やないがじゃないけ。

ってことで…今週も視聴者の心の代弁者・一徹である。
天下のNHKが「自己破産推奨」じゃね……まず過ぎですもの。

 

一徹にそう言われて藍子の心を占めるのは、夫が世間に迷惑をかけているという
贖罪の気持ちよりも夫が誰かから恨みを買っているのではという不安である。

つまり…
夫さえ良ければどーでもいいのだった。ブレない。　

そのタイミングで徹を訪ねて4人の男がやってくる。

「TEAM NACS」が所属するオフィスキューに移籍希望の吉本興業「パンクブーブー」
佐藤と黒瀬、「しずる」村上と池田である。

…嘘です。

徹が潰した会社の元社員、井上、山口、木俣、小平の4人である。

 

ほら先週さ、債権者集会で東京行ったでしょ。
自己破産の手続きで。
その時にさ、みんなどうしてるかなと思って久々に連絡取ったのよ。
で、罪滅ぼしの気持ちもあって能登にお誘いしたんだけどね。
そしたら本当に来てくれて。

 

と、ノンキに藍子と希を紹介する徹。

「社長も被害者です」とニコニコしてるけれども、演技が上手いのか演出が良いのか
そこはかとなく殺気がみなぎる4人であった。

それに全く気付かないノンキな津村家。
新しい仕事はもう決まったと言えば信じてるし、今度は妻子を連れて来いと言われて
山口の顔が露骨に曇ったことにも気づかない。

もう……呪われても仕方ないよね……。

希の店を能登に開こうという計画をこの4人に話した事から、村のあちこちで小学生かよ
というレベルの嫌がらせが始まる。

まぁ……やられても仕方ないよね……。

 

脳天気だけでは人は生きていけない事、自己破産は誰も傷つかない解決法などでは
ない事、思い込みの夢に他人を巻き込んだら不幸になる事…

そういう事はきちんと描かないとねぇ……
NHKなんで。
　　　

(ついでにデイトレが安定した職業だとかいう絵空事も否定していただかないと…NHKなn……)

 

この男のよく解らない「夢」とやらを何となく推し続けている妻に大きな罪があるわけで、
本来子どもたちは悪くはないのである。

父親は思い込みで妄想を追い続け、母親はそれを「家族のため」だと子どもに植え付ける
というDVにも似た行為であり、子どもたちはむしろ被害者だ。

 

で…
洋一郎の見合い話はどうでもいいが、今週のテーマは一子が記事にしている

「あなたが思う家族の幸せの形」

らしい。

両親に変わった価値観を植え付けられて、それが幸せだと思い込んで生き、死んでいくのも
また幸せなのかもな…

と、思わさせられる第117回の夫婦像だった。

変わった価値観の夫婦も、世間に迷惑かけていて周りが見えない夫婦も世の中には
たくさん居る。

それでも寄り添って生きている内は、周りからは理解できない幸せがあるんだもんね。

 

昨日、私の母は父を永遠に失った。
父は病的に偏屈な人だったので母は結婚して50年間ずっと苦労し続けてきた…
という風に子どもの私たちからは見えていたのだが、苦労したからこそ育つ愛も
またあるわけで。たぶん。夫婦の事は子どもにすら解らないのである。

私たち家族が幸せだったかどうかは今だに解らないが、母と子どもたちが見守る中で
自宅で息を引き取った父は幸せだったような気がする。

人の幸せに定義はなく、自分が幸せなのかどうかすら永遠の謎だ。

…と、哲学的に締めてみる。

お悔みなどのコメント、お気遣いなく。
たぶんレス出来ないので…あしからず。

 

　　　　　　　

 

　　
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よろしければ→【2015年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

　　
※キャスト

紺谷(津村)希（まれ) … 土屋太鳳（子役期・松本来夢）

津村徹 … 大泉洋
津村藍子 … 常盤貴子
津村一徹 … 葉山奨之(子役期・木村聖哉)
桶作元治 … 田中泯
桶作文 … 田中裕子

紺谷圭太 … 山崎賢人
蔵本一子 … 清水富美加
津村(寺岡)みのり … 門脇麦
二木高志 … 渡辺大知
角洋一郎 … 高畑裕太

蔵本浩一 … 篠井英介
寺岡真人 … 塚地武雅
角慎一郎 … ガッツ石松
蔵本はる … 鈴木砂羽
寺岡久美 … ふせえり
小原マキ … 中川翔子
紺谷弥太郎 … 中村敦夫
紺谷博之 … 板尾創路
紺谷直美 … 藤吉久美子
若林キミ子 … 根岸季衣
輪島市長 … 酒向芳
新谷浩介 … 山本圭祐
マスター … 諏訪太朗
岡野亜美 … 梶原ひかり

池畑大悟 … 小日向文世
池畑輪子 … りょう
池畑大輔 … 柳楽優弥
池畑美南 … 中村ゆりか
浅井和也 … 鈴木拓
矢野陶子 … 柊子
植田弥生 … 福田彩乃
珍文棋 … 孫成順
西園寺一真 … 黄川田将也

桶作哲也 … 池内博之
桶作しおり … 中村優子
桶作友美 … 恒松祐里
桶作麻美 … 浜辺美波

ローベル幸枝 … 草笛光子

ナレーション … 戸田恵子

 

※スタッフ

脚本 … 篠﨑絵里子
演出 … 渡辺一貴、一木正恵、西村武五郎、他
プロデューサー … 長谷知記
制作統括 … 高橋練
音楽 … 澤野弘之

製菓指導 … 辻口博啓

主題歌 … 「希空～まれぞら～」/作詞:土屋太鳳　作曲:澤野弘之

 

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