NHK朝ドラ【スカーレット】第100回(第17週 木曜日) 感想

八郎(松下洸平)の反対を押し切って、喜美子(戸田恵梨香)は三回目の窯焚(た)きの準備を始める。あきれた八郎は武志を連れて家を出る。照子(大島優子)が押しかけ、喜美子を叱りつけるも、炎にひかれた喜美子の意志は変わらない。見守るマツ(富田靖子)や百合子(福田麻由子)の気持ちも複雑。喜美子は二回の失敗を踏まえ修正点を見いだしどうにか窯焚きにこぎ着ける。だが二週間後、三度失敗。ショックを隠せない喜美子は… (上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「スカーレット」第17週「涙のち晴れ」 第100話

NHK朝ドラ『スカーレット』感想

感想

史実はどうだろうが、喜美子の夫はとても素晴らしい人格者だし、武志は可愛い。

けれども、三津のことは無関係に、火を見つけた喜美子は1人で生きていった方が幸せなんじゃないだろうかと思うようになってきた。

…というようなことを3日ほど前にTwitterで会話していたのですが……



実際、そうなったんじゃないのかなぁ。

これをな…お金ないから これを拾いに行ったんよ。
朝起きて、今日は薪を拾いに行きますぅて誰に言う必要もなかってん。

誰に断り入れんでもよかった…。

うち、子どもの頃はお父ちゃんに断り入れてた。やりたいことあったらきちんと話してお願いしますぅ言うてきた。

結婚してからはハチさんに。
やりたいことあったらお願いします言うてきた。

そうやって、ず~っと生きてきた。子どもの頃からずっとや。

それが必要なかってん。
薪を拾いながらな立ち上がったら冬の風がな……ヒュ~ッと吹いて、そん時思てん。

ああ気持ちええなあ…。
一人もええなあ…。

そんなこと思てしもてん。

 

確かに、独身時代、喜美子の不自由な大黒柱生活は十分に描かれてきた。

しかし結婚してからの「不自由」は独身時代とはずいぶん違ったはずだ。

結婚してからの「不自由」は、芸術家としての夫を立てる不自由と同時に、「子供を育てる」という、経済計画的な不自由であったはず。

物語の流れでは、八さんはそこに愛想つかして出て行ったんだよね。

照子が言う

旦那があかん言うことやるのんは悪いことや。喜美子が下がってハチさんを立ててやりぃ。


とは、ちょっと違う。

 

だから、むしろ、八さんの行動が謎だわ。

なぜ、武志を照子のもとに置いて行ったん……。

これじゃ、武志は母からも父からも要らないようになってしまったじゃん。(朝ドラセオリーでは、めっちゃひねくれて育つやつ……)

まぁ、そこは、「武志というかすがい」を喜美子の手の届くところに置いて行ったともいえるけれど。

 

もう、喜美子はきっと、八さんを迎えに行くことはないだろう。

あの長々と描かれてきた明るい家族ごっこは終わったのだ。そう考えるとつらいね。

 

もちろん、芸術家は家族に金や時間を取られていたら自由な活動はできない。

武志はそうとう自覚して育っていくことになるのだろう。

 

けれどもさ、人間は年の順にこの世を去るとは限らないんだよね……。

どこまでも自由と不自由を追及するドラマなのね。

 



【スカーレット】
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※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

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キャスト

川原喜美子 – 戸田恵梨香(子役期:川島夕空)

川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ(子役期:やくわなつみ)
川原百合子 – 福田麻由子(子役期:稲垣来泉→住田萌乃)
川原武志 – 伊藤健太郎

川原(十代田)八郎 – 松下洸平

熊谷照子 – 大島優子(子役期:横溝菜帆)
大野信作 – 林遣都(子役期:中村謙心)
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
熊谷敏春 – 本田大輔
熊谷和歌子 – 未知やすえ
熊谷秀男 – 阪田マサノブ
慶乃川善 – 村上ショージ
十代田いつ子 ‐ しゅはまはるみ
鮫島正幸 ‐ 正門良規
津山秋安 ‐ 遠藤雄弥
藤永一徹 ‐ 久保山知洋
加山 – 田中章
深野心仙 – イッセー尾形
池ノ内富三郎 ‐ 夙川アトム
磯貝忠彦 ‐ 三谷昌登
松永三津 – 黒島結菜

庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
泉田あき子 – 佐津川愛美

草間宗一郎 – 佐藤隆太

 

語り… 中條誠子

スタッフ

脚本 – 水橋文美江
制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ

主題歌 – Superfly「フレア」

コメント

  1. 連続テレビ小説『スカーレット』第100回

    内容話を聞かない喜美子(戸田恵梨香)に怒った八郎(松下洸平)は、息子を連れ、家を出て行った。信じられない事態に、照子(大島優子)が、河原家にやって来て、喜美子を叱りつけるが。。。敬称略う~~ん。。。。主人公が不快なキャラだろうが、そんなの、どうでもいいのだ。たとえ、身勝手、自分勝手だろうが、“そういうキャラ”だと思えば、納得出来ないわけじゃ無いから。ただね。信念を通そうが、我を通そうが。そう…

  2. 巨炎 より:

    >八さんの行動が謎
    こういう所が盛り上がりに水を差す本作の粗ですね。
    照子が離婚騒動を起こす度に仲介してきた事や武志と照子の娘が仲良しな事を考えれば
    今回のゴタゴタで助力を仰ぐ、それ自体はあり得ない話ではありませんが
    これだけの紆余曲折展開で過程を全く描かない、
    特に息子にどのように言い含めているかはっきりしないのは、どうにも…。

    武志君の回想語りみたいな形でフォローが後から入るのでしょうか。

  3. スカーレット (第100回・2020/1/30) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト) 第17週『涙のち晴れ』の 『第100回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 八郎(松下洸平)の反対を押し切って、喜美子(戸田恵梨香)は三回目の窯焚(た)きの準備を始める。あきれた八郎は武志を連れて家を…

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    ​​​​​​赤い風船は嫌だと言った武志 だったら青が良いのかと思ったら 選んだのは黄色 喜美子が炎の赤なら 現実的な視点を持つ八郎さんは青 武志はどちらに傾くのでもない 中立の黄色 …という意味とも 一般的に 女は赤、男は青とされる場合が多いので 武志は男尊女卑でも女尊男卑でもない 平等の黄色 …という意味にもとれるけど 多分、穿ち過ぎですねそうですね ​スマソ​ …ひじゅにで…

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