喜美子(戸田恵梨香)は、寄り添って眠る八郎(松下洸平)と三津(黒島結菜)を見て動揺する。しかし穴窯の炎に立ち戻り懸命に窯焚(た)きを続け、どうにか窯の温度が目標に到達。後は冷えるのを待つことに。一段落した喜美子の元に直子(桜庭ななみ)の恋人・鮫島(正門良規)が訪ねてくる。鮫島は直子にプロポーズを断られたと明かし、直子が突きつけた結婚条件に喜美子は驚く。一方、八郎への思いがつのる三津が耐えきれずに… (上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「スカーレット」第17週「涙のち晴れ」 第97話
感想
引いたか……引いたねぇ……引いてしまったか。
いや、朝ドラ的には平和な解決。
予告のあのシーンは、八郎さんは色恋ではなくて、喜美子の穴窯への執念と闘って出ていく形になるのかな。
もうネタバレにもならないので書いてしまうけれど、史実のモデルの方のダンナさんは、寄り添う女弟子の言うままに清子さんにDVを繰り返したらしい。
穴窯は夫婦で作ったもので清子さんの夫も使っていた。が、世間の作品評価は清子さんの方が高く、結局、芸術家としての夫の嫉妬心と不倫問題のドロドロ離婚。
この史実が頭に入っていたので、いつ八さんが豹変するのかとドキドキしていたのだけれど、そうはならなかった(朝ドラではなかなか出来ないやつ)。
しかし、こうなってくると離婚してほしくないなぁ。
女弟子は出ていき、そもそも八さんにその気はなく、令和ドラマらしく妻の仕事のサポートに回っている。
離婚させる必要……ある?(そもそも、離婚するって言ってないぞ、まだ(笑))
ただ、今の喜美子にはもう夫が必要ないように見えることがある。
三津のまっすぐな思いは、ある意味とても純粋に見えた。
プロポーズのために缶ぽっくりする鮫島を見て、「理想の夫婦」である師匠を見て、思い募って辛くて。
嫌なんですよねえ、穴窯なんて。
こんなこと学びたくて来たわけじゃないのに。話が違いますもん。火の番なんてやってられません。
時代に逆行してますよ。これからは食器は人間じゃなくて機械が洗うようになるんです。食器洗い機っていっていずれ一家に1台当たり前になるだろうって。だから…
……機械でも洗える陶器を作らなきゃ。
それなのに穴窯なんてちょっとついていけません。本当、申し訳ないですけど辞めさせてもらいます。荷物まとめます。すぐ出ていきます。
思ってもいないこと。
喜美子も悟る。悟っているはずだ。百合子も悟っている。
……八さんは……分かっていないだろうな。
黒島さんの演技が本当に切なくて、ダメだと分かっているのに応援したくなってしまった。
本当にこれで去って行ってしまうのかしら。
どこかで陶芸を続けてほしいな。
【スカーレット】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
川原喜美子 – 戸田恵梨香(子役期:川島夕空)
川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ(子役期:やくわなつみ)
川原百合子 – 福田麻由子(子役期:稲垣来泉→住田萌乃)
川原武志 – 伊藤健太郎
川原(十代田)八郎 – 松下洸平
熊谷照子 – 大島優子(子役期:横溝菜帆)
大野信作 – 林遣都(子役期:中村謙心)
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
熊谷敏春 – 本田大輔
熊谷和歌子 – 未知やすえ
熊谷秀男 – 阪田マサノブ
慶乃川善 – 村上ショージ
十代田いつ子 ‐ しゅはまはるみ
鮫島正幸 ‐ 正門良規
津山秋安 ‐ 遠藤雄弥
藤永一徹 ‐ 久保山知洋
加山 – 田中章
深野心仙 – イッセー尾形
池ノ内富三郎 ‐ 夙川アトム
磯貝忠彦 ‐ 三谷昌登
松永三津 – 黒島結菜
庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
泉田あき子 – 佐津川愛美
草間宗一郎 – 佐藤隆太
語り… 中條誠子
スタッフ
脚本 – 水橋文美江
制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ
主題歌 – Superfly「フレア」
コメント
連続テレビ小説『スカーレット』第97回
「涙のち晴れ」内容当初予定していた3日目が過ぎ、5日目になっても穴窯は、喜美子(戸田恵梨香)が想定していた音頭にはならなかった。そんなとき、子供の時の風呂焚きを思い出し、工夫して、ようやく目標に到達。喜美子が、ひと安心した直後、鮫島(正門良規)がやって来る。直子(桜庭ななみ)にプロポーズしたのだが断られ、結婚の条件を付けられたと。そのころ、三津(黒島結菜)は、八郎(松下洸平)への想いが募り。…
涙のち晴れ>『スカーレット』第97話
目標温度1200℃に達する鍵は薪を細くすることだった!?子供時代の風呂焚きがやっとここに繋がったドラマチックに盛り上げても良いところなのに割とアッサリ済ませてしまうの…
涙のち晴れ>『スカーレット』第97話
目標温度1200℃に達する鍵は 薪を細くすることだった!? 子供時代の風呂焚きがやっとここに繋がった ドラマチックに盛り上げても良いところなのに 割とアッサリ済ませてしまうのが 『スカーレット』らしいって気はするものの これって長所なのか短所なのか…? いや、以前はアッサリ描写が品がある感じで好きだったのだけど 最近、他のところでダラダラ長引く傾向にあるものだから(^^;) …
スカーレット (第97回・2020/1/27) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト) 第17週『涙のち晴れ』の 『第97回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 喜美子(戸田恵梨香)は、寄り添って眠る八郎(松下洸平)と三津(黒島結菜)を見て動揺する。しかし穴窯の炎に立ち戻り懸命に窯焚(た…