NHK朝ドラ【スカーレット】第41回(第7週 金曜日)　感想

喜美子(戸田恵梨香)のお見合いが破談。さらに水を酒と偽り飲まされ、父・常治(北村一輝)が激怒。喜美子が火鉢の絵付けを学ぶ了承を得るのに失敗する。翌日、喜美子を後押しできず謝る母マツ(富田靖子)と、居合わせた妹たちに、喜美子は見ない方がいいと忠告されながらのぞき見た絵付け師・深野(イッセー尾形)の創作する様子と、秘められた半生を明かす。貧しい幼少期、従軍した戦争体験。喜美子はある決意を家族に告げる。…
(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「スカーレット」第7週「弟子にしてください!」　第41話

感想

今さらな事を今さら書くけれど。

朝ドラは基本セット撮りで、ワンシーンへの集中力は舞台演劇に近いものがあると思う。

映画や普通の連続ドラマだったら「そこ、全部セリフで済ますのかよ！」というような演出も朝ドラならではの絵を作る。

 

最近は朝ドラでも変わった演出をする作品も増えていて、それはそれで挑戦だと思う。

「スカーレット」はセオリーに沿って極めてオーソドックスな絵を作る。これは役者への信頼感に他ならない。

イッセー尾形氏と戸田さんの会話シーンを見ていて、そんな事を考えた。これが、また、良いのよね。ジッと聞いてしまう。

 

ラスト、冬野ユミさんが作る少し重めの劇伴に、戸田さんの低めの声が決意として伝わる。

ほしたら……うちはどうしたいん？今の気持ちはどうなん？

考えたんよ。

絵付けをやりたいん？
絵付け師になりたいん？

いや、どっちでもないわ。

分かった。うちはフカ先生についていきたい。

フカ先生に学びたい。
学ばせてもらいたい。

ほかの誰でもなくて、あの嬉しそうに笑いながら楽しそうにやってるあのフカ先生に。

決めた。　
うちはフカ先生の弟子になる。

 

これを、筋だけ知っていれば先が分ってしまうドラマだとか声だけ聞いてながら見していれば済んじゃうドラマだとか思ってしまうのはもったいない。

ジックリ見ないといけないドラマは、朝ドラの場合、視聴率がグッと下がる。

それでも、こういう物を作ってくれることが有り難い。

 

フカ先生は、作品を不機嫌に描く人ではなかった。

楽しくて仕方ないんだね。

親のために描いている時代もあった。
戦争で描けない時代もあった。

今はフカ先生にとって、一番自由な時代。

この楽しそうな先生を1人でそっとしておいてあげるお弟子さん達の何と優しいこと。

 

さて……
問題の常治とフカ先生の対面。

フカ先生がどう乗せてくれるか、お手並み拝見しよう。

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キャスト

川原喜美子 – 戸田恵梨香（子役期：川島夕空）

川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ（子役期：やくわなつみ）
川原百合子 – 福田麻由子（子役期：稲垣来泉→住田萌乃）

川原武志 – 伊藤健太郎

熊谷照子 – 大島優子（子役期：横溝菜帆）
大野信作 – 林遣都（子役期：中村謙心）
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
熊谷秀男 – 阪田マサノブ
熊谷和歌子 – 未知やすえ
慶乃川善 – 村上ショージ
十代田八郎 – 松下洸平
深野心仙 – イッセー尾形
池ノ内富三郎 ‐ 夙川アトム
磯貝忠彦 ‐ 三谷昌登
松永三津 – 黒島結菜

庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
泉田あき子 – 佐津川愛美

草間宗一郎 – 佐藤隆太


語り… 中條誠子

スタッフ

脚本 – 水橋文美江
制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ

主題歌 – Superfly「フレア」

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