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NHK朝ドラ【スカーレット】第74回(第13週 火曜日) 感想

余命宣告を受けた常治(北村一輝)が、マツ(富田靖子)と温泉旅行から帰ってくる。喜美子(戸田恵梨香)を始め、家族は常治の病状を知っているが、何事もないよう気丈に振る舞う。だが百合子(福田麻由子)は悲しみをこらえきれず、外で涙することも。一方、喜美子は陶芸家として伸び悩む八郎(松下洸平)と些細なことからケンカ。居合わせた常治にあきれられる。そしてどんどん弱っていく常治を見かねた喜美子がある計画を実行。… (上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「スカーレット」第13週「愛いっぱいの器」 第74話

NHK朝ドラ『スカーレット』感想

感想

世間の評は当時(ちゃぶ台返し当時)辛かったけれども、個人的には常治の事は嫌いではなかった。

 

たびたび書いてきたように、娘の財布を充てにする……というか、長女に家計を期待するのは、家が本当に死ぬほど貧しかった(視聴者の方がそれを理解できないほど豊かなわけで)から仕方ないという側面もあり、戦前の民放イエ制度で生きてきた人たちだから長子が家を継いで親を養うという考えが根付いていたという時代的な側面もあり。

経済的なことはさておき、子どもの道を全て決めてしまうという部分も、まぁ、戦前から生きている人たちだと考えると仕方ないよね、と思っていたし。

なにより、北村一輝だし!←とても大きな要因。

 

感情任せに怒っている様は子供のようで、まぁ、やんちゃな駄々っ子のように見ていた。少なくともパワハラ親父とはだいぶ違う。

本物のパワハラ親父には恐ろしくて萎縮して、何も言い返したりできない「冷」があるものだ。あ、「凍」かな。なんせ、私の親がそういう親だったもので。

 

で、改めて思ったの。今日、喜美子の中にその「凍」を見た。

 

これが5万で、これが8万で、こっち10万か。

まだそこまでは…。

「まだそこまでは」言うて、もう何年たつねんもう……だまされたわ。

すみません……。

お前、信楽の陶芸関係者にえらいかわいがられとるやろ?何でか分かるか?

何でしょう?

川原の人間になったからや。

俺がな、大阪から出てきて信楽に根っこ生やしてそれをお前が引き継いだんや。やってる仕事はちゃうけどな。川原家に入って……俺の息子になったんや。

今の僕があるんは全てお義父さんのおかげやいうことですね。

せや! 
お前、5年たってようやくそういうことしれっと言えるようになったな。

 

「俺の息子」と婿の事をジョージが言うたびに泣けてしまう。ゴチャゴチャ言ってる嫌味のような文句はツッコみだと思うと微笑ましい。

 

それに引き換え、

勝手なこと言わんといて。
できるかできんかはうちが決める!うちの仕事やん!


とガミガミ怒鳴り込んで来る喜美子には、ボケたりツッコんだりする余地がない。

八郎さんのような穏やかな人が、

武志、お風呂に入れたり寝かしつけたりしたあとや!

と強い口調で言い返す事になってしまう圧がある。

 

しょうもない……。

と、怒りとも悲しみともつかない言い方で吐き捨てる常治。

本気のケンカは、しょうもない。

喜美子がイライラしている理由の一つに常治の病も含まれているだろうからな……。

 

イチャコラシーンを引き延ばし、ヒロインの仕事人生上で大切だったろうと思われる年月をすっ飛ばし、親が死ぬと言われてまた引き延ばされてもねぇ……

と、ちょっと引き気味に見ているのだけれど、みんなで描く家族の器にホロっとさせられてしまった。
NHK朝ドラ『スカーレット』第74話 感想

 

もう、元気になる日は来ないだろうけれど。

この父の存在が夫婦を繋いでいるのも確かだろうな。

 

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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キャスト

川原喜美子 – 戸田恵梨香(子役期:川島夕空)

川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ(子役期:やくわなつみ)
川原百合子 – 福田麻由子(子役期:稲垣来泉→住田萌乃)
川原武志 – 伊藤健太郎

十代田八郎 – 松下洸平

熊谷照子 – 大島優子(子役期:横溝菜帆)
大野信作 – 林遣都(子役期:中村謙心)
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
熊谷敏春 – 本田大輔
熊谷和歌子 – 未知やすえ
熊谷秀男 – 阪田マサノブ
慶乃川善 – 村上ショージ
十代田いつ子 ‐ しゅはまはるみ
津山秋安 ‐ 遠藤雄弥
藤永一徹 ‐ 久保山知洋
加山 – 田中章
深野心仙 – イッセー尾形
池ノ内富三郎 ‐ 夙川アトム
磯貝忠彦 ‐ 三谷昌登
松永三津 – 黒島結菜

庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
泉田あき子 – 佐津川愛美

草間宗一郎 – 佐藤隆太


語り… 中條誠子

スタッフ

脚本 – 水橋文美江
制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ

主題歌 – Superfly「フレア」



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コメント

  1. 秋がきた>『スカーレット』第73話

    ​​​​​​​​​お父ちゃんのことを知って 喜美子は逃げようとしたり否定しようとしたり 感情的になっていたけど ​百合子​は声も出さず、じっと耐えていた そうしたら今日は“カフェ・サニー”で 大野夫妻に話を聞いてもらっていて ちょっとホッとした 百合子にも「居場所」があって良かった こうしたことが積み重なって 信作との恋が芽生え育っていくのかもな …と思うと微笑ましいけど 反面、川原…

  2. 連続テレビ小説『スカーレット』第74回

    内容温泉から帰ってきた常治(北村一輝)マツ(富田靖子)事情を知った喜美子(戸田恵梨香)百合子(福田麻由子)は、今までと同じように振る舞おうとする父の姿に。。。敬称略陶芸、焼き物のことを、今作が“真面目”に扱わなくなって1か月。確かに、”ドラマ”が、人間関係の描写だと考えれば、それなりには、成立している。。。。それなり。。。ですが。だって、“連ドラ”としては、破綻していますので(苦笑)

  3. スカーレット (第74回・2019/12/24) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト) 第13週『愛いっぱいの器』の 『第74回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 余命宣告を受けた常治(北村一輝)が、マツ(富田靖子)と温泉旅行から帰ってくる。喜美子(戸田恵梨香)を始め、家族は常治の病状…

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