NHK朝ドラ【スカーレット】第44回(第8週 火曜日) 感想

火鉢の絵付け師として歩み始めた喜美子(戸田恵梨香)。徹夜の末、新デザイン図を描き上げる。師匠の深野(イッセー尾形)のお墨付きをもらい、喜美子は早速、社長にプレゼンすべく事務所へ向かう。途中で役場勤めの信作(林遣都)と出くわし、信作を伴い事務所に入る。喜美子が本題を切り出す前に信作が火まつりの話題で盛り上がり、新婚の照子(大島優子)も登場。婿に来た夫に尽くす照子の変貌ぶりに、喜美子は言葉をなくして…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「スカーレット」第8週「心ゆれる夏」 第44話

NHK朝ドラ『スカーレット』感想

感想

丸熊陶業の婿養子、照子の夫・熊谷敏春。演じるのは本田大輔さん。あの本田博太郎さんの息子さんである。


こんな言い方したらご本人に失礼やけど、ここに「CMなどにガンガン出ている旬な若手イケメン俳優~~」などを起用しないところが、好き。

 

「ええなぁ」と言ってもらえるデザインを考えに考えて、やっと仕上げ、社長に見て貰おうと事務所に行くと、そこには信作も来ていた。

信作は今、信楽町役場 商工観光課(課長じゃない)に勤めているのだった。

事務所に入ると社長は大声で番頭の加山さん相手に講釈垂れてるところ……

 

スイカは許せるわ。スイカの種は許せる。ほやけどブドウの種は許せへんど。ブドウの種は面倒くさあてしゃあないがな!

仕事と全く関係のない話だった(笑)

 

観光課の仕事で来ていね信作の話が終わると喜美子がデザインを見てもらう番……

だが、

うちが考えました。

と言うと、

はあ!?

と馬鹿にしたように叫び、社長に頼まれて受け取るだけ受け取る加山さんである……。

採用されへんでもかまいません。
また来年持ってきてもええですか?

来年?

はい。 
今年が駄目なら来年、来年が駄目ならその来年また考えます。考えるん楽しかったです。また考えて持ってきてもええですか?

…そりゃ、まあ別に、持ってくんのんは……。

 

持って来んのはええけど採用はいつまで経ってもせえへんで、ってことだよね。

今のところ、このドラマ内では「女だから」という描かれ方はしていない。

社長も番頭さんも頭が古い。
深野心仙先生というブランドでなければならないのである。

恐らく、「絵を見る」という目は無い。

 

しかし、本日はその「古さ」に風穴開きそうな目が出てきた。

 

3年経ったら結婚していた照子。

いそいそと「おすいか」と「おブドウ」を持って来る……。
NHK朝ドラ『スカーレット』第44話 感想

 

ここからは同窓会。

あんなん初めて見たわ、照子の若奥様ぶり。

お前、人に「どうぞ」言うて、物出したりできるんやな。

できるわ!
信作、結婚したんけ?


してへんわ! 
知ってて聞くな。


するする言うてた子にフラれたもんなあ。

 

照子の結婚前、3人で飲みに行っている回想。

照子は婿養子を嫌がり「琵琶湖沈める」と言っていたらしい(笑)

しかし、今は嬉々として奥様業をやっている。

 

ああ見えて、2人でいてたら優しいねん。物知りでな。「自由は不自由や」 知ってる?

ジョージ富士川!

知ってんの!?

知ってんの!?

芸術詳しいねん。
陶芸のことも、信楽だけやない、日本のあちこちの焼きもんに詳しいんよ。

ほんで自分が丸熊陶業継いだら「日本一目指しますぅ」言うたりすんの。

 

ここで、忘れていた思い出が蘇る……。

日本一やったら俺も聞いたで。
照子の兄ちゃんに。

亡くなった照子の兄ちゃんも丸熊陶業継いでいつか日本一にしたる言うてたなあ。

 

ああ、そうか……そうなのか。

よう覚えてんな……。

缶ぽっくり教わったんと日本一の話されたんと、あと照子の尻にでっかいほくろあるいう話されたんは亡くなった兄ちゃんの強烈な思い出や。

 

だから、照子は敏春さんにホレたんやな。

丸熊陶業を日本一の会社に。

亡くなった兄ちゃんの見た夢を引き継いでくれる人を見つけたんやね。

 

うちの作ったまっずいご飯も文句言わんと食べてくれはる。

ごはん作ってんの?

お母ちゃんがやれ言うねん。
家ん中のこと任せる言われて……。

毎日一生懸命やってる。
敏春さんを支えてあげてんねん。

 

照子も頑張ってる……。
そうよね。
愛する人を支える。

いい仕事やん。奥様って。

 

さて……。

先ほども書いたけれども、社長も番頭も頭が古い。事業計画書を持って行かなくても、昔なじみの信金ならピョッピョッっと融資してくれると思っている。

ライバル社は新しい絵付師を育てているというのに、古いブランド名に拘り新しいことを研究しようとしない。

 

深野心仙はもう古いんとちゃいますか?

ブドウの種が面倒くさい言うてはりましたけど、「ほな種のない種なしブドウ作ってやろう」そう考えるんが世の中をよう見てるいうんです。

種なしブドウ? 
ハハハハハ…。
ほんなもん、地球がひっくり返ったかてできるわけあるかいな。

 

自分が吐き出したぶどうの種を「ほかしとけ」と婿に言う。

「親には絶対服従」の体。明治民法に凝り固まった硬い頭……。

 

丸熊陶業は今、改革期。

この婿が喜美子のデザインに目を止める。

さあ……
この人が「女でも」と思ってくれれば。

観光課の信作と3人で新しい道が開ける……かも。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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キャスト

川原喜美子 – 戸田恵梨香(子役期:川島夕空)

川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ(子役期:やくわなつみ)
川原百合子 – 福田麻由子(子役期:稲垣来泉→住田萌乃)

川原武志 – 伊藤健太郎

熊谷照子 – 大島優子(子役期:横溝菜帆)
大野信作 – 林遣都(子役期:中村謙心)
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
熊谷秀男 – 阪田マサノブ
熊谷和歌子 – 未知やすえ
熊谷敏春 – 本田大輔
慶乃川善 – 村上ショージ
十代田八郎 – 松下洸平
深野心仙 – イッセー尾形
池ノ内富三郎 ‐ 夙川アトム
磯貝忠彦 ‐ 三谷昌登
松永三津 – 黒島結菜

庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
泉田あき子 – 佐津川愛美

草間宗一郎 – 佐藤隆太


語り… 中條誠子

スタッフ

脚本 – 水橋文美江
制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ

主題歌 – Superfly「フレア」



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コメント

  1. スカーレット (第44回・2019/11/19) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト) 第8週『心ゆれる夏』の 『第44回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 火鉢の絵付け師として歩み始めた喜美子(戸田恵梨香)。徹夜の末、新デザイン図を描き上げる。師匠の深野(イッセー尾形)のお墨付きをも…

  2. 連続テレビ小説『スカーレット』第44回

    内容火鉢の新しいデザインを考えた喜美子(戸田恵梨香)は、深野(イッセー尾形)に見てもらい、秀男(阪田マサノブ)社長のもとへ。が、事務所の前で、役場の観光課に勤める信作(林遣都)に遭遇。久々の再会に懐かしみながら、ふたりは事務所へ。秀男に挨拶したあと。。。結局、デザインは番頭の加山(田中章)に渡すことに。そしてそこには、照子(大島優子)の婿(本田大輔)の姿があった。しばらくすると照子もやって来…

  3. 種なしぶどう>『スカーレット』第44話

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    ​​​​​​​​​​何だかちょっとシビアな展開になりそうな気配… でも、それを 重くなり過ぎない様に描いてくれそうな雰囲気… …ひじゅにですが何か? ​「ぶどうの種は面倒くさぁてしゃあないがな」​by照子父 あ~、その感覚、分かるわ~ …なんてことは置いといて(笑)  昨日は喜美子中心だったけど 今日は周囲の変化に注目。 3年前に「子供でいられる日」を終えた幼馴染トリ…

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