NHK朝ドラ【スカーレット】第30回(第5週 土曜日) 感想

再会した草間(佐藤隆太)から、生き別れた妻が別の男と店をやっていると聞かされる喜美子(戸田恵梨香)。そのまま草間を連れて店を訪ねると、遠慮する草間の背中を押して入店。ついに草間が妻と再会する。しかし草間は何事もなかったように、普通の客として振る舞う。喜美子も草間にあわせて、妻に声をかけられない。そして草間は厨房にいる妻の新たな男を見つけると近づく。一方、信楽の父・常治(北村一輝)から緊急の連絡が…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「スカーレット」第5週「ときめきは甘く苦く」 第30話

NHK朝ドラ『スカーレット』感想

感想

ポンコツ圭介さんへの失恋から、草間さんの夢の破局まで。喜美ちゃんが人間として女として成長するためのエピソードが詰まった一週間。


ということで、喜美ちゃんの行きたい所は、草間さんの奥さんの店であった。

奥さんにも相手の人にも何も言わんとこのままでええんですか!?

何度も考えてそれでいいって……それでいいわけないでしょう!草間流柔道の名に恥じるわ!

柔道で言うたら草間さん負けてますよ。

勝ち負けじゃないから。こういうことは。

心が! 
負けてます!

「先生に礼!お互いに礼!」そう教えてくれたやないですか。
お互いに礼ですよ、礼!

 

驚いたのは、草間さんったら、別にそれが奥さんだと確かめたわけでも、「一緒に店をやっている男」が今の旦那だと確証を得ているわけでもなかったのね。

見かけただけじゃ、他人の空似の可能性……。

まぁ実際に奥さんだったわけだけれど。

喜美ちゃん、これは夫婦の問題だから。
だから喜美ちゃんは黙ってて。
何があっても。何が起きても。


草間さんにそう念押しされて、喜美ちゃんはついて行く。

恐らく死んだと思っていた夫が現れたというのに、驚きも喜びも態度に出さない奥さん。店の奥には今の夫がいるから……。

注文したのは「焼き飯」。
焼き飯を作れない草間さんが、相手の男が作った焼き飯を食べてみたかったんだよね。

たぶん、これを見た多くの人が昼食に焼き飯食べたに違いない。(私もだ)
NHK朝ドラ『スカーレット』第30話 感想 焼き飯

 

草間さんも、奥さんも、そしてもちろん喜美ちゃんも、何も話さず何の意思表示もせず店を出た。

帰り際に奥さんは妊娠していることが分った。

喜美ちゃんは知らなかったこと。
草間さんは新聞紙にはさんだ離婚届を置いて来ていたこと。

奥さんが大阪に住んでいると知ってから、離婚届をずっと持ち歩いていたのかしら……。

その感情が「怒り」だったのか「悲しみ」だったのかは分からないけれども、奥さんに直接会った今は「お互いに礼」をすることができたんだよね。

大事な場面で手出し口出ししないが、礼節は心得る。

奥さんから貰った飴ちゃんを1つ草間さんに渡すことが、せめてものお節介。
スカーレット』第30話 感想 飴ちゃん

 

ちなみに、離婚届を出さなくても戦時死亡宣告によって奥さんは普通に再婚できていたのかも、という話だけれど……

きちんと探せば草間さんが生きていることは分かったはずだよね。

新しい夫とは草間さんが生きていようが生きていまいが一緒になっていたんだろうな。

引き揚げの際に、焼き飯の男とは生死を共にしたのかも知れず……そういう事は誰にも分からない。

もちろん、ヒロインにも分からない。喜美ちゃんは18だが、飴ちゃんを貰うくらいまだ幼いのだった。

 

さて……

草間さんは東京に住んでいるのだそうで、ここでは一旦お別れ。

 

実家が重しになって、人生に蓋をしにやってくる……。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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キャスト

川原喜美子 – 戸田恵梨香(子役期:川島夕空)

川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ(子役期:やくわなつみ)
川原百合子 – 福田麻由子

熊谷照子 – 大島優子(子役期:横溝菜帆)
大野信作 – 林遣都(子役期:中村謙心)
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
熊谷秀男 – 阪田マサノブ
熊谷和歌子 – 未知やすえ
慶乃川善 – 村上ショージ

庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
泉田あき子 – 佐津川愛美

草間宗一郎 – 佐藤隆太
十代田八郎 – 松下洸平
深野心仙 – イッセー尾形


語り… 中條誠子

スタッフ

脚本 – 水橋文美江
制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ

主題歌 – Superfly「フレア」



【スカーレット】
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コメント

  1. 飴ちゃん>『スカーレット』第30話

    ​​​​​​​​​​​​週タイトル『ときめきは甘く苦く』は 喜美子のおはぎに象徴させているのだと思っていたら 草間さんの飴ちゃんにも掛かっていたのね …ひじゅにですが何か? ​「お互いに礼!」​by草間&喜美子 喜美子が行きたいと言ったのは、やはり 草間さんの奥さんの店だった。 「奥さんにも相手の人にも何も言わんと このままでええんですか!?」 ここまでは強く出た喜美子だっ…

  2. 連続テレビ小説『スカーレット』第30回

    内容草間(佐藤隆太)から事情を聞いた喜美子(戸田恵梨香)は、草間の妻・里子(行平あい佳)がいるという店に行こうと言い始める。喜美子の背中を押され、意を決した草間は、店を訪ねるが。。。敬称略先日の主人公の失恋も含めて、切ないエピソードなのだが。両方とも、ものすごく丁寧。そして、全く違う演出。両方とも、ほんとに良いですね。前者は、ストレートに。。。オーソドックス。後者もまたベタだけど。“間の取り…

  3. くう より:

    千早太夫さん
    >里子さんは草間さんが生きていることを風の便りで知っていたのでは

    私もそう思います。そもそも生きていたのなら探さない方がおかしいし、草間さんは戻って来てからきちんと公的手続を取っているはずなので、本気で探せばすぐ見つかるはず。

    むしろ他の男と暮らしている里子さんは身を隠すように生きていたのではーー。そういう事を大袈裟に突っ込んで描かないのは、やはりヒロインが「子ども」だからだと思っていいのではと。

    >喜美ちゃんの本当の初恋相手は草間さんだと私は思います

    ですね。あ、それは私も記事で書いてます(笑)

    >「スカーレット」は「なつぞら」よりも視聴率が少し悪いらしいですね。

    元々BK制作の方がAK制作よりも低いことが多いんですよね。

    想像ですが、BK制作のドラマの方がジックリ見て噛みしめる物が多いので、朝に向かないのかなって。あくまで個人的にですが、AKのドラマは流し見している物が多いです(笑)

  4. スカーレット (第30回・2019/11/2) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト) 第5週『ときめきは甘く苦く』の 『第30回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 再会した草間(佐藤隆太)から、生き別れた妻が別の男と店をやっていると聞かされる喜美子(戸田恵梨香)。そのまま草間を連れて…

  5. 千早太夫 より:

    「死んだと思っていた元夫が生きていた!というわりにはリアクションが薄いので、里子さんは草間さんが生きていることを風の便りで知っていたのでは?」という意見を見ました。
    なるほど、という感じです。
    そうか、これがホントの「行間を読む」か…。

    喜美ちゃんが座る場所に迷ってアタフタするあたり、彼女の幼さを感じさせますし、逆に余計な口出しをしなかったところは彼女の成長を感じます。
    普通の?朝ドラヒロインなら、店を出る最後に草間さんや里子さんに対し、何か言ってしまいそうなところ(笑)。

    喜美ちゃんは草間さんの前だと昔のチビきみちゃんに戻りますね。
    「草間さんはどんな感じでしたか?ええ感じ?ぼちぼち?最悪?」と聞いたあたり、川島夕空ちゃんが言っているかのようでした。

    一部で指摘している人もいますが、喜美ちゃんの本当の初恋相手は草間さんだと私は思います。本人は全く気づいてないけど。

    「君は鋭いね」と初めて誉められ、慶ノ川さんへの態度を真剣に叱られ諭され、絵の才能を激賞され、借金取りから救ってくれた。これは惚れてまうやろ〜!

    里子さんの写真を見て「まあまあやな」と言ったあの時も、半分は嫉妬心からだと解釈しました。

    「スカーレット」は「なつぞら」よりも視聴率が少し悪いらしいですね。

    意外ですが、私にはわかるような気もします。
    前にも書きましたが、私自身、今回は半年間朝ドラを休もうと思っていたので、おそらく、同じように考えた人が多いのかなと思うのです。

    事前に公表されたテーマ、あらすじ、出演者などからは、これほど素晴らしいドラマだとは想像できませんでした。

    何の記事で見たかは忘れましたが、「スカーレット」の視聴者からは熱量を感じる、「視聴率」よりも「視聴熱」が高いドラマだ…という文章を見ました。

    確かに、あの「あまちゃん」でも、あれだけのムーブメントを巻き起こした割には、視聴率は目茶苦茶高かったわけではありません。
    くうさんのレジェンドドラマ「カーネーション」も私の崇拝する「ちりとてちん」も、「視聴率」より「視聴熱」が高かったドラマだと思います。

    今のところ「スカーレット」は、歴代朝ドラの最高に近い地位に到達できる資格があると思います。

    あくまでも「今のところ」ですが。

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