NHK朝ドラ【スカーレット】第93回(第16週 水曜日)　感想

東京に行っていた八郎(松下洸平)が信楽に帰ってくる。喜美子(戸田恵梨香)は八郎に呼び出され喫茶店でジョージ富士川(西川貴教)と再会。ジョージは川原家にやってきて喜美子が拾った信楽焼の古いカケラに興味を示す。カケラの色は、薪の炎と灰によってできたものだという。ジョージが帰った後、三津(黒島結菜)が八郎の帰宅を喜び盛り上がる。その夜、喜美子は八郎に次の目標を明かす。しかし翌日思わぬトラブルが発生して…… (上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「スカーレット」第16週「熱くなる瞬間」　第93話

感想

記事の分量がどんどん少なくなっている気はするけれど、別につまらないわけではないから(笑)

文章であれこれ書くよりも、役者さんの演技や画の美しさや迫力や、場を的確に表す劇伴など、そういう視覚や聴覚から訴えてくるものに対する感動が大きいから。

 

とりあえず、ジョージ、今日も派手やな。

ゲッツ！ #NHK #朝ドラ #スカーレット #ジョージ富士川 #ダンディ富士川 pic.twitter.com/RlKtMlxFEc

— 西川貴教 (@TMR15) January 21, 2020

 

せやかてな、全部出すねんで？

何やこの辺にあるもん、全部な、全部出ていくねん。もう何も残らん。すっからかんや。もう終わりやあ思うねん。

それが……それが、また湧いてくんねん。
作品が完成した途端、次の思いがまたカ～ッと、ここが！

熱い……。
分かるぅ？

知り合いのなあ定食屋のおやじも言うてたわ。

帰りがけにお客さんが「おやっさん、ごちそうさん、うまかったわ」って言われた瞬間グッと来る。

誰にでもあんねん　熱なる瞬間。誰にでも、なあ？


ジョージから週タイトル回収来ました。

話は、あの信楽焼の欠片。

 

室町時代の、ただの焼きもんが昭和の時代に芸術と呼ばれるやなんて持ち主も驚いてるでしょうな。

当時やったら何でもないら欠片かあ。

日用品でしょう。そのころは日常生活で使うものは焼いて作ってたんやし。

薪でな？

ほらそうですわ。

薪だけ？薪だけでこういう色合いが出るんですか？

ほやで。

ほな、こんなふうなんできる？

う～ん……これは、灰がええ感じでかぶさったんやろうなあ。

どういうことですか？

あのな、薪を焼いて出た灰がこれにかぶさって溶けて、ほんでこういう色合いを出すんや。

灰が釉薬の代わりに。

そういうことですわ。

 

初めから柴田さんにきちんと聞けばいろんなヒントがもらえたんやな……。

 

「薪だけで」

柴田さんの言葉を喜美子は反芻する。

薪なら喜美子の得意分野だ。魔術師だからな。

信楽の土と薪の温度。

喜美子の「熱くなる時」が訪れる。そこに向かう情熱が戸田さんの演技から手に取るように見えた。

 

うちが大阪行く前の日や。
道は荒れてて足元悪くてなあ……この道でええんやろか、道、間違えてへんやろか……歩いて歩いて歩き続けて、細い道を歩いていくとようやっとパアッと開ける。

そこから見える夕日がきれいや。
お父ちゃんに教えてもろた。

そこで見つけたんがこのかけらや。

きれいな夕日が映ってた…。

映ってた？

映ってたように見えてん。

頑張りぃ言われてるみたいでなあ。
明日から大阪や負けんときぃて。
よ～し、行くでえ、思うた。

うちの熱い瞬間や。

明日から一人で頑張るでえ。

あの……あん時の、あの気持ちを残したい。何かに残したい。

それがこの色や。　

この欠片の色や。

 

うちらも……ドラマを見ていて熱くなる瞬間や。

 

そして、電気窯が壊れて。
予告の時から何度も見ていたシーンがやってくるんやね……。

 

【スカーレット】
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キャスト

川原喜美子 – 戸田恵梨香（子役期：川島夕空）

川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ（子役期：やくわなつみ）
川原百合子 – 福田麻由子（子役期：稲垣来泉→住田萌乃）
川原武志 – 伊藤健太郎

川原(十代田)八郎 – 松下洸平

熊谷照子 – 大島優子（子役期：横溝菜帆）
大野信作 – 林遣都（子役期：中村謙心）
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
熊谷敏春 – 本田大輔
熊谷和歌子 – 未知やすえ
熊谷秀男 – 阪田マサノブ
慶乃川善 – 村上ショージ
十代田いつ子 ‐ しゅはまはるみ
鮫島正幸 ‐ 正門良規
津山秋安 ‐ 遠藤雄弥
藤永一徹 ‐ 久保山知洋
加山 – 田中章
深野心仙 – イッセー尾形
池ノ内富三郎 ‐ 夙川アトム
磯貝忠彦 ‐ 三谷昌登
松永三津 – 黒島結菜

庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
泉田あき子 – 佐津川愛美

草間宗一郎 – 佐藤隆太

 

語り… 中條誠子

スタッフ

脚本 – 水橋文美江
制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ

主題歌 – Superfly「フレア」