「信楽初の女性絵付け師」として、新聞紙面を飾った喜美子(戸田恵梨香)。会社の若社長・敏春(本田大輔)のアイデアでニックネームも付けられ、アイドル扱いで担ぎ上げられる。しかし記事には肝心の絵付け師としてのキャリアや師匠の深野(イッセー尾形)の紹介もなく、社内の波紋を呼ぶ。なぜか新入社員の八郎(松下洸平)が喜美子にいら立ち、深野にある告白をする。一方、東京から戻った常治(北村一輝)から聞かされたのは……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「スカーレット」第8週「心ゆれる夏」 第48話
感想
記事には先生のことひと言も触れてなくて失礼やないですか。ミッコーは……ホットケーキの方が大事ですか?そんなことあるわけないです。
一番好きな食べもんやて書いてました。
適当に書かれたんです。
適当?
もうミッコーでも アッコーでもしゃあないです。
うちが悪いんです。
適当でもええ思てしもうたから……。
こんな騒がれる思わんかったし……こんな怒る人も出てくる思わんかったし……。
怒ってるつもりはないんです。あの新聞記事読んでたら腹立ってしもて…。
喜美子、そこはもっと強く、適当に書かれたことを主張してぇ。
そうなるかなと思ってはいたけれども、フカ先生も1番と2番の兄さんたちも、喜美子の記事に不快な顔を見せなかった。
そうなんだよ……だから余計に思ってしまったんだよ。「何も言わない優しい人たち」だから切ないんだよ。
ばかばか敏春の馬鹿。
フカ先生の目の前で「時代は深野心仙からミッコーですわ」とか言い出すバカまで出る始末。仏の顔なら潰してもええわけではないんやで……。
松下洸平さんは、印象深い役で何か見ていた気がするんだけれど、何だったかなぁ……とWikiを見ていて
『カラマーゾフの兄弟』の末松だったのかよ!!
と気づいたわけである……。
あれがあの時代の深夜枠ドラマじゃなければ、めっちゃ注目浴びてたかも知れないのに~~。
あの濃いィ、イッセー尾形さんと対峙して引けない演技力よ……。
泣いたわ。
十代田八郎さんは、ただ、尊敬する日本画作家を蔑ろにされたことを怒っていたわけではなかったんだね。
実は、深野先生のお描きになった日本画が僕の家にずぅっと飾ってありました。
へえ~。
あ、すいません、いきなりこんな話……。
いや、あの……よろしいでしょうか?お話ししても。
ええよ。
すいません。
どんな絵?
この話を聞くフカ先生の表情が本当に仏のようでね。
優しくて。
でも、やはり芸術家だから自分の絵がどう愛されていたのか聞く事は嬉しそうで。
人の話を物語のように聞いてくれる人。
私、本当にこの先生が好きだ。
あ……えっと…鳥が飛んでます。
山があって、水辺があって……こっちの方から日の光が……。鳥は二羽飛んでました。
鳥か…。
祖父が日本画が好きで。何やようやっと買えたいう思い出の一枚で。
床の間にず~っと、その絵が飾ってありました。祖父が亡くなったあとは形見やいうて、大事に大事に。
ありがたい話や。
いえ!
それを白いごはんに換えました。
僕が……11の時です。
僕が売りました。
闇市行って……先生の、大事に飾ってあった先生の絵を、一番高う買うてくれる人探して探して売って、ほんで……これぐらいの白いお米と卵3個に換えて、「おいしいなあ、おいしいなあ」言うて、うちのもんみんなで食べました。
「いえ!」「白いごはんに換えました」の時、フカ先生の表情が少しだけ曇る。そしてその後、どんどん赦しの表情に変化する。
戦後のあの食糧がない時代。自分の絵がどこかの一家を救った。
たぶん、フカ先生はそれで良かった。
若い頃に描いた名もない絵や。
忘れんとってくれてありがとう。
家族で食べる物が無い貧しさを充分理解している喜美子にもじわじわ沁みたはずのこの話。
喜美子は机に向かって、二羽の鳥が飛ぶ風景を描く。
八郎さんの言葉を思い出しながら。
鳥が飛んでます。
山があって水辺があって……こっちの方から日の光が……。
鳥は二羽飛んでました。
静かな劇伴と、情熱的な瞳でイメージを描くヒロイン。
何だかすごい物を見ている……
久しぶりにそう思える朝ドラ。
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
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『NHK朝ドラ スカーレット』 | みるはち
『スカーレット』 ◆放送期間 : 2019年9月30日 ~ 3月28日 (予定)(全156回) ◆制作 : NHK(BK) ◆平均視聴率 : % ◆制作統括 : 内田ゆき ◆プロ...
キャスト
川原喜美子 – 戸田恵梨香(子役期:川島夕空)川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ(子役期:やくわなつみ)
川原百合子 – 福田麻由子(子役期:稲垣来泉→住田萌乃)
川原武志 – 伊藤健太郎
十代田八郎 – 松下洸平
熊谷照子 – 大島優子(子役期:横溝菜帆)
大野信作 – 林遣都(子役期:中村謙心)
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
熊谷秀男 – 阪田マサノブ
熊谷和歌子 – 未知やすえ
熊谷敏春 – 本田大輔
慶乃川善 – 村上ショージ
深野心仙 – イッセー尾形
池ノ内富三郎 ‐ 夙川アトム
磯貝忠彦 ‐ 三谷昌登
松永三津 – 黒島結菜
庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
泉田あき子 – 佐津川愛美
草間宗一郎 – 佐藤隆太
語り… 中條誠子
スタッフ
脚本 – 水橋文美江制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ
主題歌 – Superfly「フレア」
【スカーレット】
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コメント
紫花浜匙さん
>フカ先生を取り巻く話は、温もりがあって深くて、
染み染み良い人だな〜、イッセーさん上手だな〜、泣かせるな〜って。
大好きな先生になったわ^^。
私もーー!お別れするのが悲し過ぎる(泣)私だったらついていきたい!イッセーさんは幅広いですねぇ。
>いや、私が父ちゃんにかなりイラッとしてんだけど、
貴美子が笑顔で応じてるから、
お父ちゃんは個人的には「時代だから」と思ってあきらめている部分がある……
ちゃぶ台投げるような父親はパワハラで、あんなに可愛くないし、あれはドラマならではの救いがあるなあと思っています。さすが一輝!
こんにちは。
イッセー尾形登場で、どんなキテレツな人間を演じるのかな〜と思っていたら、
フカ先生を取り巻く話は、温もりがあって深くて、
染み染み良い人だな〜、イッセーさん上手だな〜、泣かせるな〜って。
大好きな先生になったわ^^。
こういう人柄の先生に出会えて、喜美子は恵まれてるね。
大阪でも、良い人ばかりに囲まれていたし。
問題ばかり起こしているような父ちゃんも、
家族が大事で可愛くてしょうがない人だし、憎めない。
いや、私が父ちゃんにかなりイラッとしてんだけど、
貴美子が笑顔で応じてるから、
あ〜、憎めない人なんだ、いけねいいけね〜。って思ってしまう^^;。
白いご飯と卵3個>『スカーレット』第48話
今日は父と一緒に観ていたのだけど 厳密には、たまたま同じ部屋にいて 私はTVを、父は新聞を読んでいて 八郎さんがフカ先生に長台詞を言うシーンで 父も画面を見始めたのだけど 最初は心動かされた面持ちだったのに そのシーン自体が長かった上 直後に喜美子が思い出す形で部分的に繰り返されたので 「いつまで同じ話をしているんだ!?」 …と文句を言っていた(笑) 私はその横で八郎…
スカーレット (第48回・2019/11/23) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト) 第8週『心ゆれる夏』の 『第48回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 「信楽初の女性絵付け師」として、新聞紙面を飾った喜美子(戸田恵梨香)。会社の若社長・敏春(本田大輔)のアイデアでニックネームも付…
連続テレビ小説『スカーレット』第48回
内容喜美子(戸田恵梨香)のことが新聞に掲載された。敏春(本田大輔)のアイデアもあり、丸熊陶業は、話題になる。そんななか、常治(北村一輝)が帰ってくる。翌日、喜美子のもとを、シャツの繕いのため、やって来た八郎(松下洸平)は、なぜか、怒っていた。敬称略微妙に、流れが雑なのは、目をつぶるが。ものすごく、引っかかっているのは、十代田八郎。“連ドラ”として、完成している物語に、突然、盛りこまれた登場人…