昭和22年9歳の川原喜美子(川島夕空)は居候・草間(佐藤隆太)との突然の別れを乗り越え、滋賀・信楽に来て初めての冬を迎える。喜美子は小学校で友達もできて、相談を受けるなど頼られる存在に。家でも家事を任され、毎晩お風呂を沸かす作業は手慣れたもの。父・常治(北村一輝)の仕事も順調で川原家は平和で穏やか。ある日、常治が留守の間、招かれざる客がやってくる。残された喜美子たち家族は客の要求に悩まされることに…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「スカーレット」第1週「はじめまして信楽(しがらき)」 第6話
感想
太平洋戦争直後の日本である。子どもの頃、私はNHKの朝ドラが嫌いだった。
朝の連続テレビ小説というのは必ず太平洋戦争が描かれていて(子供心にそう見えた)、ヒロインや家族がワーワー泣いたりするのでひと言で言うと「辛気臭」く感じられたのである。
大人になるに連れて、今度は「戦争があまりに軽く使われている」事について引っかかるようになってきた。(もちろん、作品による)
玉音放送から始まった『梅ちゃん先生』は新鮮だった。(その後はスッカスk……)
思えば前作『なつぞら』も戦争直後の時代から描かれた話だった。いろんなあれこれはひとまず置いておいて、戦後の復興や時代を切り開く人々を描こうとした意欲は見て取れた。
そして『スカーレット』である。
時代は昭和22年。
終戦後2年が経ち、戦争で「何か」を失くした人々が描かれている。
昨日去って行った草間さんは、戦争で「心」を失ったらしい。
この地域の窯元で裕福なお嬢さんである熊谷照子は学徒出陣した兄を失った。
裕福な家の坊っちゃんのように見えるあのご主人は大切な長男を失くしていたわけである。
今日、お兄ちゃんの誕生日やねん。
えっ?
挨拶してってえや。
うちのお兄ちゃんが眠ってやる。
お骨はないけどな。
学徒何とかいうのんで戦争行って帰ってきいひんかった。
年の離れたうちのこと……信作のことも、ようかわいがってくれた。
去年まで一緒にここでおめでとう言うてくれたのに……。
自分の言う事は周りが全部聞いてくれているワガママお嬢さんの恋……かと思ったけれども、墓に呼び出したのは信作がそろそろこの日を避けていると気づいたからか。
ほんま言うて、もうつらいねん。
考えるとしんどい。
信作は、照子の押し付けを「しんどい」と言っているのかと思っていた。
「しんどい」にはもっともっと深い意味があった。
信作にとっても、戦争は大切な近所のお兄ちゃんを奪ったトラウマだった。
戦争の傷跡が、それぞれ深い。
ここやここ!
ちょうどこの木に寄りかかっててん。
お兄ちゃんはどっち?
あの辺から、うち覗いててん。
遠おて相手のおなごの顔は見えへんかった。
せやからお兄ちゃんはどっちにおったん!?
お兄ちゃんはこっちや。
ほんでおなごがこっちや。
出征する前の日やった。
あ~~こんないけないことしてたん……。
もっと いけないことよ。
回想シーンがあるわけでもないのに、照子の語りだけで、若い恋人たちの最後の逢瀬が浮かぶようだったよ。
友達になってあげてもええよ。
と言う寂しい照子のことが、この1話で大好きになるエピソードだった。
さて……
肝心の川原家は、金も家も戦争が起こらなくても失くしていそうだった様子が見られる……。
「駄目な父ちゃんは愛しい。」
が、上手く行けば、それは良い朝ドラです(笑)
戦後の闇を乗り越えて逞しく生きていこうとする子どもたちが存分に描かれた、素晴らしい一週目。
これは、素晴らしい出だしの1週目。一週目はNHKオンデマンドで無料配信されているので、見逃している方はぜひ! #スカーレット https://t.co/Ev96pfp8CV
— くう (@kukucoo) October 5, 2019
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
このドラマについてひと言ふた事書きたい、書いて下さるって方はぜひどうぞ。
にほんブログ村
『NHK朝ドラ スカーレット』 | みるはち
『スカーレット』 ◆放送期間 : 2019年9月30日 ~ 3月28日 (予定)(全156回) ◆制作 : NHK(BK) ◆平均視聴率 : % ◆制作統括 : 内田ゆき ◆プロ...
キャスト
川原喜美子 – 戸田恵梨香(子役期:川島夕空)川原常治 – 北村一輝
川原マツ – 富田靖子
川原直子 – 桜庭ななみ(子役期:やくわなつみ)
川原百合子 – 福田麻由子
熊谷照子 – 大島優子(子役期:横溝菜帆)
大野信作 – 林遣都(子役期:中村謙心)
大野陽子 – 財前直見
大野忠信 – マギー
庵堂ちや子 – 水野美紀
酒田圭介 – 溝端淳平
田中雄太郎 – 木本武宏
荒木さだ – 羽野晶紀
大久保のぶ子 – 三林京子
ジョージ富士川 – 西川貴教
草間宗一郎 – 佐藤隆太
十代田八郎 – 松下洸平
深野心仙 – イッセー尾形
語り… 中條誠子
スタッフ
脚本 – 水橋文美江制作統括 – 内田ゆき
プロデューサー – 長谷知記
演出 – 中島由貴、佐藤譲、鈴木航
音楽 – 冬野ユミ
主題歌 – Superfly「フレア」
コメント
イケナイこと>『スカーレット』第6話
照子が喜美子を案内した場所 彼女の兄が「イケナイこと」をしていた場所は 『半分、青い。』で鈴愛と律がよく行った場所に似ている 撮影の仕方にもよるのだろうから ワザと似せている? あちらは幼馴染の男女 主な内容はラブストーリー こちらは、これから幼馴染になっていく女の子同士 ラブストーリーをちょっと捻った友情物語? …ひじゅにですが何か? 「お友達になってあげ…
連続テレビ小説『スカーレット』第6回
内容草間(佐藤隆太)が、置き手紙を残し、去って行った。涙する喜美子(川島夕空)そして。。。昭和22年、冬。ようやく、電気が通った川原家。常治(北村一輝)も、自ら作った風呂に堪能する。喜美子も、風呂焚きの腕を上げていく。一方で、畑仕事に、妹の世話と、母・マツ(富田靖子)を手助けする喜美子。一方で、照子(横溝菜帆)信作(中村謙心)の協力で、徐々に読み書きが出来るようになっていた。そんなある日、川…
スカーレット (第6回・2019/10/5) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト) 第1週『はじめまして信楽(しがらき)』の 『第6回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 昭和22年9歳の川原喜美子(川島夕空)は居候・草間(佐藤隆太)との突然の別れを乗り越え、滋賀・信楽に来て初めての…