昨日の「おちょやん」レビューも今日書いているのに、どうしても分けたかったのは……今日の展開は何だか嫌だったから。
つまらないとか嫌いとか、ダメな朝ドラということではなくて、一平の鬼っぷりも千代の寛容すぎるところも受け入れられないから。
だって私は心が狭いのさ。スン……。。
春子(毎田暖乃)を連れ、2年ぶりに道頓堀に帰ってきた千代(杉咲花)。シズ(篠原涼子)やみつえたちと再会を果たす。聞きつけた鶴亀新喜劇の団員も岡福うどんに押し寄せる。新しい家族ができたと喜ぶ春子の笑顔に千代も救われるのだった。夜、看護婦になりたいという春子の夢を応援しようと切り出す千代だったが、勉強が苦手な春子の「無理な夢は最初から諦めるべき」という態度が気にかかる。夜も更け、千代はある台本を開く……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おちょやん」第23週「今日もええ天気や」第113話
感想
この朝ドラを見る中で、私は何度もこの千代という人を「嫌だ」と思ってきた。その理由の一つが、「あきらめに似た寛容さ」にある。
テルヲの時がずっとそうだった。何度も騙されてはまた騙される。
今もそうだ。
あんな目に遭ったのに妻子に微笑みかけている。
仏様のよう……なのではなくてさ、泣いているように見えるのよ、私には。
寛治、そこに灯子は要らないの
「桂春団治」は素晴らしい芝居です。
一平さんは身を削る思いで書き上げはった。
子供のため、灯子さんのため、鶴亀新喜劇のため……。ほんで 、きっと千代さんのために。
桂春団治はとんでもない男である。
芸のためなら女房も泣かす。女房が泣いて出て行っても、シレっと「飯食って行かない?」とか言ってしまう。最期まで自分が悪いとは全く思っていない。
一平は、シレっと、桂春団治を演じて見せた。もちろん、一平はそんな男ではない。むしろ、それはテルヲに近いかな。
一平はシレっと桂春団治になりきって笑わせることで、あの離婚騒動における世間の怒りを笑いに替えて一手に受けたということになる。
きっと千代は大いに同情される。だから「千代のため」。
しかし、むしろ放っておいてもらうのが千代のためであろう。
だからこの芝居はやはり家庭劇のためなんだよね。
家庭劇のために舞台の上で全部許して見せてみな。という千代の度量に訴える。
そして千代は応えた。
灯子
一平との再会はなぜか一平の家にセッティング。
なぜか、というより、これもすでに桂春団治なのである。
一平は芸のために千代を泣かせ、泣かせるために灯子を隣に置き、子どもまで見せている。
なんという地獄。
こんな地獄、私だったら絶対お断りである。
夫婦で下げた頭。
灯子の方が上げるのが若干早いところまでシャクにさわる(笑)
春子のため
なぜ千代はこの地獄を受けたのか。
それは、やはり春子のためなのだと思う。
やる前からあきらめてしまう春子に、千代は、乗り越える姿を見せている。
母は強いね。
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【おちょやん】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)
竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 倉悠貴(子役期 : 荒田陽向)
岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ
天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志
大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎
宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら
小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外
語り(黒衣)… 桂吉弥
スタッフ
◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」