まぁ、当たり前だとも思うんだよ……
子どもの頃に独り家を出て、今まで無事に生きてこられた。
身なりもやけに良い。
そりゃ、そういうことだよね……。
弟のヨシヲ(倉悠貴)と10年以上ぶりの再会を果たす千代(杉咲花)。ヨシヲは立派な若者になっていて、神戸の会社に勤めていると言う。千代はヨシヲに鶴亀家庭劇の芝居を見せると約束するが、その矢先、鶴亀株式会社の熊田(西川忠志)から、鶴亀家庭劇の公演が一切中止となったと知らされる。原因は、劇場に火をつけるという脅迫電話だった。一平(成田凌)は、ヨシヲが関係しているのではないかと考え、後を追うのだった……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おちょやん」第12週「たった一人の弟なんや」第58話
感想
あんたが居らんようなってからもう何年たってる思てんねん。俺はあんたと一緒やない人生の方がずっと長い。
悪いけど、ピンと来えへんわ。
分かるなぁ……。
「血の繋がりは特別」なんてことは決してないと思うんだ。
ましてや、ヨシヲが千代と別れたのは幼年期。
下手したら姉がいたことすら忘れそう……。
それでもさ、姉のために殴ったんだよね?
一平の態度
みんながヨシヲを歓迎するムードの中、一平だけは頑なな態度を崩さなかった。
あの、昨日はすんませんでした。
姉やんのこと思て、つい……。
と頭を下げるヨシヲにも一平は笑顔も見せない。
放火予告騒動で公演が中止になり、クサクサしているせいだと千代は考える。
一平が捨てた女に恨まれているとか、千之助だろうとか、石田香里が男ともめたのだろうとか、ルリ子と昔もめた女優だろうとか……福富の椿を中心に探偵ごっこは尽きない。
まぁ、もちろんヨシヲが関わっていることは視聴者了解の展開。
ヨシヲはやーさん一家だった
どやった?
久々の姉弟の再会は。
と、強面のアニキたちに声を掛けられ笑顔で答えるヨシヲ。
どないもこないも、俺の家族は神戸のおやじとアニキたちだけやから。
なんかねぇ……先日観て来た『ヤクザと家族』を思い出しちゃったよ。
結局、血の繋がった家族を失ったら、別の「家族」を見つけなきゃ生きていけない時代だし、子どもの家出の先に待っている「家族」がこんなものだということは現代でもほぼ変わらない。
しかし、
わしらが頼まれとんのは鶴亀潰して興行の権利、奪い取るこっちゃ。
芝居小屋はなるべく残すようにと、おやじからも言われとう。
ということで、それは「オヤジ」のヨシヲに対する情けなのか、お芝居大好きヤクザだからなのか、今はまだ分からない。
だが、オヤジがそういう人だってことは、ちょっと甘そうで、助かる期待は大きい。
入れ墨ドバーーー
昨日、殴られた直後から一平の様子はおかしかった。
なにも「殴り方」で何か感じたの?
と思っていたけれど、そういう事ではなかったんだね。
ヨシヲに水をバッサーーーー!!と掛けて、入れ墨が浮き出るシーン、なかなか賢くて豪快やん。ここ、本当にハッとして面白かった。
お前に殴られた時、襟元からその入れ墨が一瞬 見えた気ぃしたんや。
せやからお前の後つけた。
そしたら案の定や。
どう見ても堅気の人間には見えへん。
そういうことだったんだねぇ……。
その後の、
お母ちゃんから貰た大事な体何でそないなことでけんの!
に、甘いなぁと思ってしまった。
朝ドラヒロインは基本、性善説の人たちだもの。
でも、幼い子供が家出して、どうやってここまで立派そうな大人になれたのか、考えれば分かりそうなもの……。
でも、
金納亡者のような発言に
テルヲとおんなじやんか。
と言う千代に向かって見せた怒りの表情。
あんなやつと一緒にすな!
ここは否定すれば否定するほど血の繋がりを認めるシーン。
そして、
あんたがおらんようなってからもう何年たってる思てんねん。
と、血を否定しながらも……やっぱり姉やんが一平に口づけされているのを見て、ムカっとしたから本気で殴ったんたでしょ。
口で言えば言うほど認めてる。
さびしいなぁ。
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【おちょやん】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)
竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 倉悠貴(子役期 : 荒田陽向)
岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ
天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志
大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎
宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら
小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外
語り(黒衣)… 桂吉弥
スタッフ
◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」