寛治を見ているだけで泣けてくる……。
寛治が他の団員と一緒くたに描かれることがなくてよかった。
寛治だって、2人の所へ「帰る人」だったはずやん。
一平(成田凌)が書き上げた新作「初代桂春団治」は大変な人気を呼び、東京公演も決まり、新聞やラジオのインタビューも増える。そんな折、放送局で取材を受ける一平と本読みに来た千代(杉咲花)が鉢合わせしそうになり、周囲は肝を冷やす。予期せず、一平の肉声を聞き、熊田(西川忠志)との再会もあって、道頓堀に思いを馳せ、浮かない表情の千代。心配した春子が、あるものを作ったことで、千代はその思いに心を動かされて……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おちょやん」第23週「今日もええ天気や」第112話
感想
昨日、仕事が忙しくて結局レピューを書けずに終わってしまった。けれども、一記事としてきちんと残しておきたいので短文ですが感想を書く。
全ては寛治のために。
お帰り。
「桂春団治」への出演……というよりも、かつて捨てられ捨てた家庭に戻る勇気を自分に問いかけ、ラジオドラマすら身が入らない千代。
「お父さんはお人好し」は、すでに千代の新しい家族のはず。
これに身が入らないとは、ちょっとした疑似不倫やな。
千代が悩んでいるのを察して、くず湯を作ってくれた春子。
「おかえり」の場所はここにある。
だから、千代は道頓堀へ向かうことが出来たのだった。
みつえちゃんの「お帰り」。
言いたいことをたくさんたくさん飲み込んだ表情。
そうか……
家出した子どもを迎える時は、これなんだな。
ただ、行ってらっしゃいと言い、お帰りと言われる。
家庭とはそういう所。
寛治
千代が岡福に居ることは、たまたま店にやって来た徳利さんからあっと言う間に伝わる。
しかし一平には知らせぬようにという気遣い。
みんなが一平に嘘をついてコソコソと岡福へ集合する中、寛治は戻ってきた。
心からホッとした。
寛治はさ、一平にも千代にももっと怒っていいんだよ。
だって、あの戦争からヨシヲの思いまで抱えて帰って来たのに。
帰ってくる所はここだと言ってくれたのに。
「家」は消失したのである。
しかし、寛治も「お帰りなさい」としか言わなかった。
千代が傷ついていることは十分わかっているから。
千代さん、居てへんようなってから僕、あの家に1人やで。
さみしいてしゃああれへん。どないしてくれんねん。
優しいのである。
春子の兄ちゃんやで
寛治……娘の春子だす。
よろしゅう頼みます。
春子です。
千代さんは僕にとってもお母さんみたいな人やから、春ちゃんは妹やな。
あの時、まっすぐ「お母ちゃん」と呼んでいたら、関係性はもっと変わっていたのかもしれない。
寛治は強い子だったんだ。
両親を失くしたという意味でも、寛治と春子は兄妹だった。
寛治にも、家族が増えた。
泣いたわ。
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【おちょやん】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)
竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 倉悠貴(子役期 : 荒田陽向)
岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ
天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志
大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎
宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら
小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外
語り(黒衣)… 桂吉弥
スタッフ
◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」