舞台は想定外に面白かった!
台本をここまで変えてしまうのが正義かどうかは分からないけれど……。
千代(杉咲花)の新しい喜劇の一座「鶴亀家庭劇」の旗揚げ公演のトリの演目は千之助(星田英利)を主役とする「手違い話」に決まった。千之助、一平(成田凌)以外は新派、歌舞伎、歌劇団の役者で喜劇は未経験の者ばかり。それもあってか稽古を重ねてもしっくりこない。そして役者たちの思いがバラバラのまま、舞台の初日を迎える。当然、観客の笑いはイマイチ。すると一平の不安が的中する。千之助の企(たくら)みがあらわになる…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おちょやん」第10週「役者辞めたらあかん!」第47話
感想
喜劇舞台の歴史的描写
このころの興行は一日に4~5本の演目をやるのが普通でした。
最初に短めのお芝居を2~3本やって、そのあとにメインとなる長めの作品をやるのです。
現代の前座と本舞台みたいなもんですね。「短め」の方はコントかな。
では「喜劇」とは一体何なのだろう。
吉本新喜劇にもピンと来ない関東民の身としては、ドタバタに今ひとつ入り込めない世界である。(あ、でも、ドリフあまり好きではなかったので、関東民など関係なく基本的にドタバタした舞台は好きではないのかも(笑))
しかし、舞台描写は相変わらず高クオリティ。
光の使い方が美しい。
千之助の「凄さ」
舞台が始まると、稽古と同じくルリ子は自分のカメラ目線演技に浸り、松庵先生は見得を切る。
しかし稽古の時とは様変わりした千之助のアドリブが舞台を救う。
何なの!今日のあれは。
台本も段取りも稽古で決めたことと全然ちゃうやないかい!
冗談じゃない。
芝居を何だと思ってるの。
と、怒るルリ子たち。
しかし、結果的にはお客さんが笑って帰ってくれるのが喜劇の真髄という話に収まるのだった。
台本はただの見取り図や。
台本がないからて芝居できへんような役者は三流じゃい!
分かる。
……けれども、アドリブ正義のようになってしまうのはどうなの……。
でも、確かに「お笑い」とは、その時その時の演者の切り返しを楽しむような部分はあるよね。
うーーん……正しさが分からない。
あっちにもこっちにもいい顔して誰かれ好かれようとする
あっ、ちょっ、待って高峰さん!ちょっと落ち着きましょ。
そうやってあっちにもこっちにもいい顔して誰かれ好かれようとする。
あなたが一番嫌いだって言ったでしょ!
道頓堀に戻ってからの千代は酷いもんね。
まぁ……辞められたら自分の行き場が無くなるから必死なわけだけど。
一応、千代に関する不満は、ちゃんと切ってくれる。
分かってやっている脚本なんだなぁ。
そして紫の薔薇の人
初舞台が終わって「誰かから」花を貰う千代である。
なんだ……やっぱ、北島マヤじゃん(笑)
ヨシヲだといいね。贈り主。
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【おちょやん】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。

キャスト
竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)
竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 荒田陽向
岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ
天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志
大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎
宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら
小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外
語り(黒衣)… 桂吉弥
スタッフ
◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」