NHK朝ドラ【おちょやん】第102回(第21週 火曜日) 感想

「あんたの姪や」

 

と言われた時の千代の顔。

 

奪った女が欲しかったものを持ってきた。

 

NHK大阪放送局では「お父さんはお人好し」というラジオドラマの企画が進んでいた。お父さん役に決まった花車当郎(塚地武雅)は、お母さん役は、戦時中に防空ごうで掛け合いをした竹井千代(杉咲花)にお願いしたいと周囲を困惑させる。脚本家の長澤誠(生瀬勝久)も次第に、失踪中の千代の存在が気になり始める。その矢先、スタッフが居場所を突き止め、本人と接触する。しかし、自分は竹井千代ではないと否定されてしまう……

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「おちょやん」第21週「竹井千代と申します」第102話

NHK朝ドラ『おちょやん』感想

感想

こういう風に子どもを使うのは一番卑怯なんだよ。

千代が一番欲しているのは「血筋」。

こういう風に頭を下げられたら、引き受けるしかない。

栗子もそれを分かってやっている。
千代の良心を搾取している。

でも、

こういう時に癒してくれるのもまた子どもという存在なのよね。

「あんたの姪や」


千代には別に帰る家がないわけではなかった。

岡安はいつでも実家だと言ってくれていたし。

いざとなれば転がり込める場所はいくらでもあっただろう。

「京都」にはカフェ・シネマもある。(戦後どうなっているのか分からないけれど)


けれども、千代はどこにも行かなかった。
みんな「疑似家庭」であって「血のつながった家族」ではないから。

千代は何度も本物を失い、やっと得た家庭から今また捨てられてきた。

栗子一人だったら、声を掛けられてもついて行かなかっただろう。

春子の面倒、見てやってほしい。
あんたの姪や。


と言われた時、初めて心が動いた……

そう見せる杉咲花の凄まじさ。

奉公にでも出したらよろし


そう言いたくなって当然だよね。

うちはもっと前からずっと一人やった!

誰も面倒見る人いてへんねやったら奉公にでも出したらよろし。

うちを追い出した時みたいに。

自分から家族を奪った発端の栗子の孫など不幸になればいい……

とは思わないんだよね。

子どもだから。子どもに罪は無いし。

ここで春子が家族を失ったら、それはまた千代自身を作ることだから。


思わず抱きしめてしまう。

そして、千代はやっと「血族」を得る。

女優


役者はやめた。と千代は言う。

それは、もうトラウマだから。

そして女優は元々はヨシヲを探すための手段だったから。

今、春子を得て、千代はもう役者である必要が無くなった。

けれど、恐らく、春子が「見たい」と言うよね。

女優・竹井千代を。

 

【おちょやん】
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※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
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キャスト

竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)

竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 倉悠貴(子役期 : 荒田陽向)

岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ

天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志

大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎

宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら

小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外

 

語り(黒衣)… 桂吉弥

スタッフ

◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」

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