NHK朝ドラ【おちょやん】第93回(第19週 水曜日) 感想

戦地へ行った者と戦地へ行かなかった者、それぞれの苦悩がここでも描かれる。

行った者は「お前らには分からへん」と言い、

 

残った者は見送ったり待ったりする辛さは「お前らには分からへん」と思う。

 

道頓堀の一時代を築いた万太郎(板尾創路)が、笑いに包まれながら舞台を去った…。一平(成田凌)は、二代目・天海天海として、新しい劇団・鶴亀新喜劇の座長を受け入れることにする。時を同じく、家庭劇以外からも劇団メンバーが参加することになった。元鶴亀歌劇団の朝比奈灯子の他に、元万太郎一座の須賀廼家万歳(藤山扇治郎)と千兵衛がいた。初日から千之助(星田英利)に敵意むき出しで反抗的な態度を見せるのだが……

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「おちょやん」第19週「その名も、鶴亀新喜劇や」第93話

NHK朝ドラ『おちょやん』感想

感想

ある程度、史実のモデルを頭に入れて見ているから……

もしかしたら、この子?とか思ってしまう。

そっちにばかり気を取られて、男2人はあまりどうでもいい(爆)

合併


かつて道頓堀で人気を二分した万太郎一座と家庭劇が喜劇王の死をきっかけに一つになる。

ええ筋書きやろ。
世間の注目を集めること間違いなしや。


我々は多くの喜劇人を失うた。
この鶴亀新喜劇はこの大阪・道頓堀のこれからの喜劇を担う劇団として絶対に失敗は許されへん。



さすがやな、鶴蔵社長。

昨日は万太郎兄さんの死に涙していたかと思えば、その頭の中では次の商売がしっかり計画立てられている。

喜劇王の死までが商売になる。

これぞエンタメ。
生きることと商売を楽しんでいるよね。

家庭劇に入って来たのは 朝日奈灯子、須賀廼家万歳・千兵衛の戦地帰り2人。

鶴亀の命令で、僕らしょうことなしにここにおるだけですから。

あんたらには分かれへん。
戦場で泥水すすりながら必死に生き延びてやっと帰ってきたのに……。


また万太郎さんと芝居ができると思てたのに……。

何で俺らばっかりこないな目に遭わなあかんねん。


戦地からお国のために戦って帰って来た。と言われると、行かなかった者にとっては、ちょっとした後ろめたさもある。そういうじだいだったろう。

でもさ。そう言われてもな。
病気で亡くなってしまったのはどうしようもないやん。


まぁな……前を向けない気持ちなんだろうな。なかなか。

千之助の老い


万太郎は71まで生涯舞台に立ったが、千之助の方はどうだろう。

稽古で、自分が書いた台本のセリフが飛ぶ始末。

老いだよね。

朝ドラ、なかなか役者を老けさせない傾向だけれど、万太郎・千之助は上手に老いている。


構へん。セリフなんか忘れてええのや。演じる役と話の筋その肝さえ食うといたら、お客さんの心はつかめる。

せやけどな、セリフは忘れる即興も出えへん……。

そないなったら役者は終わりや。


万太郎兄さんの声を聞く千之助。

アドリブって、ただ楽しくやっているだけじゃなくて、その役になり切って、そのキャラが言いそうなことを言うもんだよね。

……と改めて理解させてもらえる。

お帰り寛治


朝日奈灯子を連れて、みつえの所にうどんを食べに行く一平夫婦。

一福のキャラが変わりすぎていてビックリする……軍事洗脳教育の反動??(うそ太郎っぽ……)


帰って来てみると……

寛治が居た。

芝居行脚中に帰還兵を見た時、道頓堀に戻って自宅に貼っていた寛治への張り紙を見る目、そして今、帰って来た寛治を見つめる表情。

成田凌がもう切なくて。

老けさせないし、寛治もデカいし、見た目の親子感はないけれど、芝居で感じ取れる「父親」の雰囲気は素晴らしい。

もちろん、杉咲花ちゃんも。

この2人がこの役で本当に良かったな。


またここに置いてほしいと頭を下げる寛治に「当たり前や」と力強く言い……

週予告の、あのビー玉話へ。

戦時中、全く振り替えられなかったヨシヲが寛治から回想されます。

 

【おちょやん】
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※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

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キャスト

竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)

竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 倉悠貴(子役期 : 荒田陽向)

岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ

天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志

大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎

宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら

小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外

 

語り(黒衣)… 桂吉弥

スタッフ

◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」

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