NHK朝ドラ【まんぷく】第94回(第17週水曜日)　感想

福ちゃんと萬平さんに何度も食べる喜びを与えてくれたラーメン。でもラーメンは簡単に家では食べられない。そこで萬平さんは、家で手軽に食べられるラーメンを作ろうと考えます。

早速、屋台やお店を食べ歩いて、ラーメン作りを研究。ところが店主にコツを聞いた所、一朝一夕で作れるものではないと、一蹴されてしまいます。

福ちゃんがまわりに話しても反応はイマイチで…　

福子：安藤サクラ／萬平：長谷川博己／鈴：松坂慶子
(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「まんぷく」第17週「ラーメンだ!福子!」　第94話

これからの話がどれくらい史実に即しているのかはよく分らないけれども、見ていて、なるほどぉ……と思ってしまった。

 

何でも「初めての物」は大衆から馬鹿にされたり不審がられたりするものだろうが、「家でラーメンを作る」ことが、これほど「ありえない」こととは。

登場人物の様子からそれがよく伝わる。

 

萬平さんはラーメンの屋台を引くつもりやの？

ラーメンを家で作るの？
あの家をラーメン屋にするんか？

分からない。

あかんあかん。ラーメンなんかあかん。
そもそもそんなもん誰も欲しがってないやんけ。
家で作れるラーメンがあったらええなあって思てるやつが、世の中にどれぐらいおんねん。

そのラーメンは誰が作るの？
私たち？
そんなん嫌やあぁ。

 

「インスタントラーメン」というものがこの世に存在しないと、人の脳内では「家でラーメンを作る」ということがイメージできないというこっちゃ……。

 

鍋一つですぐ出来て、何の調味料も要らず、技術も要らないから台所に立ったことがない男性でも子どもでも作れる。

冷蔵庫や洗濯機すらない家がまだあるこの時代に、そんな夢のような食べ物、確かに……文字通り夢物語だっただろう。

 

萬平さん自身もボンヤリとしかその正体を掴めていない。

 

この味になるまでどんだけ苦労したか。実はなわし戦争で家族失うてな勤めてた会社ものうなってしもたんや。一時は浮浪者同然やったけどこのままやったら人生終わってまう思てほんでラーメンの屋台引き始めたんや。けどな素人がラーメン屋やっても最初から上手いこといくわけあれへん。「こんなまずいもん食えるか」言うて丼鉢投げつけられたことが何べんあ……(略)

 

煮干し、シイタケ、あと何だこれは。

ご主人、このラーメン家で作れますか？
家で簡単にこうパパッと。

 

人の話、聞いてなさすぎーー(爆)

 

こんな夫を真っ直ぐひたすら信じてついていくのも大変で偉い……というのはちょっと違うんだよね。

これはもう宗教のようなもんで。ひたすら信じてるんだよね。(神部くんも(笑))

自分のやりたい事に夢中で突進する夫。狂信的についていく妻。ちょっと恐い。けど、ブレてない(笑)

 

例えばたくあん。
これが屋台や中華料理屋さんのラーメンやとします。

たくあん？

たくあんを作るには初めに大根を軒下に干します。3週間くらいしたら大根がしぼんででへの字に曲がった頃にぬかを作ります。

それが僕の考えるラーメンとどういう関係が？

 

たくあんを作るためにはもの凄い手間暇かかり、1ヶ月ほどいるのだと説明する福ちゃん。

で、たくあんが屋台のラーメン？

だとしたら萬平さんが作りたいラーメンは一夜漬けですね。

一夜漬け。

ニンジンを切って塩でもんでおもしを乗せて一晩たったら、はい、出来上がり。

せやけど、たくあんと同じくらい一夜漬けもおいしいでしょう。
　

 

上手い説明や。
まさに、これ、インスタント食品のイメージ。

 

目指す島はまだ見えないが、海を覆っている霧は晴れてきた。

ありがとう、福子。ありがとう。

 

このドラマ全94回の中で、今日の2人の噛みあい方が一番「並んで歩く夫婦」って感じ。セリフが面白かった。

 

ラーメン作り、かなり楽しみ。メシテロ～～。

　

　
※キャスト

立花（今井）福子 – 安藤サクラ

立花萬平- 長谷川博己

今井鈴 – 松坂慶子
今井咲 – 内田有紀
香田克子 – 松下奈緒
香田忠彦 – 要潤
小野塚真一 – 大谷亮平

世良勝夫 – 桐谷健太
加地谷圭介 – 片岡愛之助
三田村亮蔵 – 橋爪功
牧(保科)恵 – 橋本マナミ
牧善之介 – 浜野謙太
野呂幸吉 – 藤山扇治郎
大前田三郎 – 曾我廼家寛太郎
樫田うた江 – なるみ
竹ノ原大作 – 宮田佳典
桑原(鹿野)敏子 – 松井玲奈
水島(池上)ハナ – 呉城久美
水島賢作 – 松木賢三

神部茂 – 瀬戸康史
香田タカ – 岸井ゆきの
岡幸助 – 中尾明慶

小松原完二 – 前原滉
森本元 – 毎熊克哉
佐久間春男 – 川並淳一
赤津裕次郎 – 永沼伊久也
長久保陽介 – スチール哲平
大和田英二 – 梅林亮太
高木一夫 – 中村大輝
峰岸政利 – 三好大貴
野村泰造 – 南川泰規
堺俊一 – 関健介
倉永浩 – 榎田貴斗
堀和則 – 原雄次郎
増田誠一 – 辻岡甚佐

三原竹春 – 阿南健治
三原まさの – 久保田磨希
近江谷佐吉 – 小松利昌

東太一 – 菅田将暉
尾崎多江 – 渡辺真起子
谷村美代子 – 藤本泉

剛田一隆 – イッセー尾形
増岡丈治 – 菅原大吉
加瀬沢博 – 小堀正博

川上アキラ – 加藤雅也
川上しのぶ – 牧瀬里穂

大鳥勘一 – 団時朗
望月綾 – 玄理
織田島健三 – 山西惇
織田島正 – 金井勇太
織田島久美子 – 畦田ひとみ
喜多村圭吾 – 矢柴俊博
矢野亮治 – 矢島健一
花村奈保美 – さとうほなみ
稲村大悟 – 六平直政
村城啓治 – 平原テツ
ハリー・ビンガム – メイナード・プラント (MONKEY MAJIK)
ジョナサン・メイ – ブレイズ・プラント (MONKEY MAJIK)
チャーリー・タナカ – 岡崎体育

語り… 芦田愛菜

※スタッフ

脚本 … 福田靖
演出 … 渡邊良雄、安達もじり
プロデューサー … 堀之内礼二郎
制作統括 … 真鍋斎

音楽 … 川井憲次

主題歌 – DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」

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