NHK朝ドラ【まんぷく】第1回(第1週:月曜日)感想と史実のモデル安藤百福・仁子夫妻

舞台は1938年の大阪。高等女学校を卒業したヒロインの福ちゃんは、三人姉妹の末っ子。お母さんの鈴さんと一番上の咲姉ちゃんと3人で暮らしていました。

お父さんを早くに亡くしていたので、家計を支えようとホテルの電話交換手として働き始めた福ちゃん。初めてとった電話の相手が、後に夫婦となって共に世紀の大発明を成し遂げる萬平さんなのでした!

福子:安藤サクラ/萬平:長谷川博己/鈴:松坂慶子/咲:内田有紀

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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連続テレビ小説「まんぷく」第1週「結婚はまだまだ先!」 第1話

 NHK連続テレビ小説「まんぷく」

月初めです。新朝ドラです。明けましてこんにちは

……と書きたかったのですが、放送初日が1日だと仕事やあれこれと立て込みまして、ガッツリ感想書くのが無理でした。

とりあえず、モデル付きのドラマなので(しかし、NHKの発表ではいつも通り、モデルはあくまでもモデル。ドラマはフィクションです。)事前記事代わりにモデルの夫婦についてもザっっと触れたいと思います。

安藤百福と仁子夫妻

立花萬平さんのモデル、安藤百福は明治43年(1910年)生まれ。昭和経済を築いた実業家の1人で、チキンラーメンでお馴染み日清食品の創業者です。

生まれたのは日本ではなく、日本統治下の台湾でした。

家は裕福だったようですが、百福は両親を幼い頃に亡くし、繊維問屋を経営する祖父の下で育てられ、22の時に台湾で繊維会社を設立、翌年には大阪に会社を設立しています。

太平洋戦争中には軍需工場の経営に携わり、事業は上手く行っていましたが、資材の横流しの嫌疑で(kaeruさん、ありがとうございました!!誤字、訂正した(笑))留置され拷問を受けています。日清食品の元となる会社を立ち上げたのは戦後。仁子と結婚し日本国籍を取得するのもこの頃です。

しかし、今度はGHQから脱税の疑いを掛けられて拘置所に収監。ここで財産を失います。

踏んだり蹴ったりのようですが、インスタントラーメンの開発を始めて成功するのはこの後なので、モデルの人の人生を見ても前向きで強い姿勢が感じられます。

ドラマでは、この辺をどう描くのか、結婚の時期が史実に沿っているのかは不明。

萬平さんの出身地設定はどうなっているのかも不明ですが、わざとらしい大阪弁から考えて大阪の人ではなさそうですよね。

また、モデルの安藤百福の本名は呉百福だったのですが、萬平さんは当初から「立花」という日本名。

史実の人は日本国籍を取るために安藤家の籍に入っていますが、ドラマでは福子の姓の方が「立花」へ変わるようです。つまり、このドラマ上ではインスタントラーメンは「日」と「清」の合作では無くなってしまうのですね。そこは、ちょっと複雑な気持ち。

(もっとも「日清食品」の名前の由来は、

「日々清らかに豊かな味をつくる」という創業者・安藤百福の言葉を由来とし、日清戦争(ほか日本と中国の清朝にかかわることを意味する単語)との関係は無い(wikipedia)

ということですが。)

なお、安藤百福は日本に渡る前に台湾で2人妻を迎えており(当時の台湾では一夫多妻を認められていた)、長男は台湾の妻の子どもにあたります。仁子さんと結婚する時に彼女たちが戸籍上どう処理されたのかはよく分りませんが、朝ドラ半年中に色々出て来るのではないかと思っております。

そもそも仁子さんに関する記録が特に残っていない状態からのドラマらしいので、本当にほぼフィクションなのでしょう。逆に楽しみですね。

https://store.nissin.com/jp/special/mampuku/

安藤サクラという女優

(今さら気づいたのですが、本名がモデルの人の本名の姓と同じですね(笑))

私が、「安藤サクラという女優」を認識したのは2009年の映画、『愛のむきだし』だったと思います。(その前年のドラマ『Room Of King』も大好きで見ていたけれども、申しわけない。記憶には残っていないです)。

『愛のむきだし』の時には、本当に「むきだし」の演技をする人だなぁと衝撃を受けたことを覚えています。

奥田瑛二さんと安藤和津さんのお嬢さんだと知ったのはそのだいぶ後でした。

その後も、出演作を見るたびに上手い人だなぁとは思っていましたが、本当に衝撃を受けたのは日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を取った『百円の恋』かなぁと。

一作の中で、あれほど汚い女がみるみる美しくなっていく様を見た事がありません。化粧で綺麗になって行くのではなく、内面から美しく変わっていく様を表現するって凄いことだと。本当に感動したものです。よろしければぜひご覧になってみて下さい。(何の宣伝……)
 

ま、そんなサクラさんがヒロインをやるということで、ファンとしては何の不安もなく、ただただ嬉しかったです。

18歳からの演技にも何の不安もありませんし、実際、とても可愛かった。
 manpuku1

これから恋をしていくのだろう様子を見るのも楽しみですねぇ。

初回の簡単感想

本当に簡単にですが。

予告の時から思っていたのですが、今年になってから観に行った『焼肉ドラゴン』を思い出す家族でした。

https://filmarks.com/movies/78020/reviews/50307830

いや、何でって言われたら、恐らく、俳優がたった一人被っていることと、女姉妹家族だから?(「たった一人」の存在がデカい(笑))



それもありますが、映像の色合いがちょっと似ているんですね。

で、色合いと言えば、今回のスタッフは統括から演出までマルっと『べっぴん』スタッフなのですね。(だからBS再放送が『べっぴん』なのかと昨日「みるはち」の「べっぴん」ページを作っていて知りました。)

あれは映像は綺麗なドラマだったなと覚えているので、そっち方面としても楽しみです。

ストーリーとしては、正直、初回は「紹介程度だな」と思い、俳優さんにウキウキするくらいの盛り上がりしか感じられませんでした。

お父さんがいない家。戸主はお母さんらしく、娘たちの収入で生活をしている。正しく「とと姉ちゃん」たちの家ですな。

そんな中で次女は勝手に嫁に行ってしまい、長女は金持ちと結婚してくれるので家に入れとは言えない……そんな感じっぽい。

お母さんとしては、福子の結婚は家の存続(武家だったらしいし)、そして生活の基盤としても大問題。

「結婚はちゃんとした人と」「見合いで」と言うのも、まぁ頷けます。明治民法の時代ですけん……。

18歳の福子にまだ自覚はないもよう。

でも、出会いはもう迫っています。

早く、2人が一緒にご飯食べている所が見たい……。このハセヒロは、とっても『デート』の巧ン寄り。
manpuku1-ふたり

初回で一番驚いたのは、OPにイントロが無いところ。

朝ドラって主題歌の前に大抵アバンが入るじゃないですか。

今日も、サクラちゃんのセリフに美和さんのガッと入るボーカルがちょっと被って聞こえた……。

これが、この先、ストーリーの暗さによってはどういう効果をもたらすか。

今のところは、どう受け止めればいいのか、ちょっと分りません。

今は何もかも楽しみです。

しかし、このテンプレは↓今後も付けて行く予定です。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

誤解があるようなので(Twitterでちょっと言われましてん…)申し上げておきますが、これは「文句を書くよ」という予告ではありません。

好きなドラマでも150話もある中では「今日はちょっと良くなかった」と書く回もあるわけで、毎日読みに来て下さる方ばかりならばいいのですが、『あまちゃん』か何かの時にちょっとその手の記事があったら、ものすごい反論噛みつきコメントされたんですよね(笑)

記事がGoogleなどの検索で上に上がっている時は、そこから来るお初の方もいらっしゃるので。『あま』なんてほぼ信者かってくらいベタベタな記事ばかり上げていたのに、たった一記事にそういう印象を持たれる方もおられるので、まぁ、逃げ?みたいなテンプレをその頃から始めたんですね。

……ってことで。なんか言い訳のような解説でした。

とりあえず、今期もよろしくお願いします

このドラマについてひと言ふた事書きたい、書いて下さるって方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/revue/manpuku/

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※キャスト

今井福子(立花) – 安藤サクラ

立花萬平- 長谷川博己

今井鈴 – 松坂慶子
今井咲 – 内田有紀
香田克子 – 松下奈緒
香田忠彦 – 要潤

保科恵 – 橋本マナミ
野呂幸吉 – 藤山扇治郎
樫田うた江 – なるみ
小野塚真一 – 大谷亮平
鹿野敏子 – 松井玲奈
池上ハナ – 呉城久美
世良勝夫 – 桐谷健太
加地谷圭介 – 片岡愛之助
三田村亮蔵 – 橋爪功
神部茂 – 瀬戸康史
香田タカ – 岸井ゆきの
牧善之介 – 浜野謙太
岡幸助 – 中尾明慶
東太一 – 菅田将暉
ハリー・ビンガム – メイナード・プラント (MONKEY MAJIK)
ジョナサン・メイ – ブレイズ・プラント (MONKEY MAJIK)
チャーリー・タナカ – 岡崎体育

語り… 芦田愛菜

※スタッフ

脚本 … 福田靖
演出 … 渡邊良雄、安達もじり
プロデューサー … 堀之内礼二郎
制作統括 … 真鍋斎

音楽 … 川井憲次

主題歌 – DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」

公式サイト http://www.nhk.or.jp/mampuku/

【まんぷく】
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コメント

  1. くう より:

    -d-さん
    >「べっぴん」より上手で曲者な主役sなので(笑)

    ほんと、サクラさんは上手い。安心して見ていられます。18歳にちゃんと見える可愛さ。

    こちらこそ、またよろしくです!

  2. くう より:

    kaeruさん
    ありがとうございました!!寝ぼけて書いているにもほどがありますよね。ほんと、かなりチャオ寄りだ!

    これからも、よろしくお願い致します~~^^

  3. くう より:

    巨炎さん
    >姉達の存在がこれを際立たせているような…。

    お顔立ちは確かに、どうしたんだ姉妹……という感じですが、「べっぴんにもいろいろあるから」ですね(笑)サクラさんは可愛いです。とても無邪気な役に合っている。

    >旦那が実話だけどヒロインはほぼ創作というのは
    初の国際結婚モノだった「風見鶏」が、そうらしい

    そうなのですか。存じませんでした。

    偉人は何かと男性で、結構近年でも奥さんの記録は残されていないことが多いですよね。

    ドラマ放送中にどんどん史料が出てきて「山口城に奥御殿なんか無かった花燃ゆ」みたいなこともあるし(笑)

    武士の娘…。「はね駒」は父親が戊辰戦争の生き残りの武士。

    このドラマのお母さんはどうも武家の出じゃないような気がして仕方ない(笑)なぜか、今のところは、かなり嘘で構成されている気がします。さぁ、どう展開するか……。

  4. まんぷく (第1回・10/1) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』(公式) 第1週『結婚はまだまだ先!』の 『第1回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 舞台は1938年の大阪。高等女学校を卒業したヒロインの福ちゃんは、三人姉妹の末っ子。お母さんの…

  5. -d- より:

    「べっぴん」より上手で曲者な主役sなので(笑)
    面白く引っ張って行ってくれると期待してます♪
    主題歌も好きです。 また、よろしく!

  6. 結婚はまだまだ先!>『まんぷく』第1話

    ​​​​​​​​​​​某前作の最後の叫び、もしくは最後のあがき(こらこら) であるかの様な台風が群馬から通り過ぎた朝 『まんぷく』が始まりました 登場人物(今の段階での)を纏めておきました →ここ まあ、最初は様子見ということで― …ひじゅにですが何か? ​「私って器量が悪いん?」​by福子 ↑実は、某前作に好意的だった某知人が 「次…

  7. kaeru より:

    いつも記事楽しく拝見しています。
    ようやく半青が終わり、ハセヒロ(しかもちょっとたくみん寄り)朝ドラが始まりましたね!
    デート好きとしては嬉しいです。モズも好きだけど、好きだけど…笑

    記事の中で
    >死罪の横流しの嫌疑で
    とありますが、これだとかなりモズ寄りのハセヒロさんになってしまいます!!!笑
    資材、ですよね?たぶん。

    何はともあれこれからも楽しみにしています~よろしくお願いします^^

  8. 巨炎 より:

    明らかに聡子系で黒木華さんより地味顔のヒロイン。
    姉達の存在がこれを際立たせているような…。
    グイグイストーリーを引っ張っていくタイプではなさそうですから
    (だからOP画像は少し違和感かも。「ごち」のように食べ物一杯の方が自然?)
    家族のドラマも色々と絡めていきそうですね。

    旦那が実話だけどヒロインはほぼ創作というのは
    初の国際結婚モノだった「風見鶏」が、そうらしい。
    鯨捕漁師の娘がパン職人になるというのが、なかなか豪快な設定ですが
    父親が亡くなった序盤以降は当時としては視聴率は低迷したらしいので
    設定を生かしきれなかったかもしれません。

    武士の娘…。「はね駒」は父親が戊辰戦争の生き残りの武士。
    樹木希林さん追悼記念で総集編だけでも「マッサン」と「ぺっぴんさん」の
    インターバルで放映してくれるぐらいの気概が欲しいです。
    OPが下手な大河ドラマよりカッコいい。

  9. 連続テレビ小説『まんぷく』第1回

    『結婚はまだまだ先!』内容1938年(昭和13年)今井福子(安藤サクラ)は、宝飾屋で働く姉・咲(内田有紀)とともに、女学校を卒業したあと働くため、その服をデパートで選んでいた。咲も、30前にして、小野塚真一(大谷亮平)との結婚が決まり。母・鈴(松坂慶子)は、喜んでいた。一方で、鈴には頭を悩ませていることが。ふたりの姉妹には、姉・克子(松下奈緒)がいたが、その夫・香田忠彦(要潤)が“芸術家”で…

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