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NHK朝ドラ『らんまん』感想 第95回 (第19週 金曜日)

「先生」と初めて呼ばれた万太郎。

「植物学者」を名乗った万太郎。

「植物学」に青年を1人引き入れた万太郎。

あの日、自分が野田先生たちの本と出会ったように。導く側の人になる。

珍しい植物を持ち帰った万太郎(神木隆之介)は、早速、研究を始める。ある日、波多野(前原滉)、藤丸(前原瑞樹)が長屋へやってくる。万太郎は、二人を巻き込んでさらに研究を進め、その植物が新種であると認定。「ヤッコソウ」と名付けた。数か月後、虎鉄(寺田心)からたくさんの標本が送られてくる。植物を通じて人と繋がれると、ワクワクしている万太郎を見て、寿恵子(浜辺美波)は安堵(ど)するのだった。…

あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
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連続テレビ小説「らんまん」第19週「ヤッコソウ」第95話

2023年上半期朝ドラ『らんまん』感想

感想

田邊教授と決裂することで多くを失った万太郎だけれど、自分の足で原点に戻ることで「実は多くを得ていた」ことを思い出す。

種はきちんと撒いてきた。

だから「万太郎さんは終わらない」のである。

先生

あの……あなたは何をされゆう方ながですか?

こんまいお遍路さんを案内してくれた少年に訊ねられて、万太郎はハッキリ

わしは、植物学者じゃ。

と答えた。

それを受けて「先生!」と呼ばれる。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第95回 (第19週 金曜日)

初めて出来た「生徒」である。

自分の普段の仕事で歩いている山に、ただ生えている名前も知らない草たち。

それらに名前が付く、付けることができる。そう知った日から研究が始まる。

世界は広がっている。

語学の波多野

「万太郎は大学に標本500点と土佐植物目録を納め一、人で研究を始めました。」

ということで……。

約束通り(約束というよりも一方的だったけれど)標本は収めたらしい。

ついに1人になった万太郎。

これからは書物も自分で買わなければならない。お財布である峰屋ももう無い。

しかたない!借りましょう!

どうにかなります。いえ、どうにかします!

とても心強いお寿恵ちゃん。

(だけど内職だけで何とかなるとは思えないんだよね……)

田邊教授は、あの時言った通り、大学から図鑑を発行していた。

持ってきてくれたのは波多野くんと藤丸くん。縁は切れていない。

帝国大学発行「大日本植物図解」。 あ~版元は丸國屋か。

おお……、あ~中身はわしのとよう似いちゅうのう。

う~ん…それでのうても大学が出す図鑑やったら、そりゃまあ、日本国中の学校は買うじゃろう。

張り合うわけではなくても、同じようなものを後からでも名のある所から出されたら、名のない所から出したものの方がパクったように見られちゃうよね……。

それでも、当然、やめることはできない。

波多野くんが来てくれたところで、ドイツ語の翻訳もしてもらい、「こんまいお遍路さん」がどんな物だか解き明かしていく。

仲間が居る。

有難さ。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第95回 (第19週 金曜日)

「ヤッコソウ科」

間違いなく新種と断定された「こんまいお遍路さん」は、お寿恵ちゃんの「奴さん?」から取って『ヤッコソウ』と名付けられた。

この子を見つけてくれたがは山元虎鉄くんじゃ。学名は山元くんの名前をとって……。Mitrastemon yamamotoi Makino.

科の名前は Mitrastemonaceae!

Mitrastemon…

意味は…

「僧侶の帽子のような雄しべ」!

ヤッコソウね。

実際に yamamotoi Makino という名が付いている。

発見者-命名者方式は定型。

高知の山の中で槙野先生からの手紙を嬉しそうに読む虎徹くん、しみじみ良かったなぁ……。

寺田心くんの間の取り方の巧さよ。

「そういう訳じゃき虎鉄君、わしはあの植物に君の名前を入れて発表したいと思うちょります」

わしの名前を……。

「虎鉄君が教えてくれたき、この子を世界に伝えられます。和名は『ヤッコソウ』にしようと思います」

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第95回 (第19週 金曜日)

こうして学問の道へ興味持つ若者が増えるのは何と喜ばしいこと。

やがて虎徹くんから、高知の標本が送られてくるようになり、万太郎は高知に足を運ぶ必要がなくなる。

種をまいて人間関係の根を張らせる。

スマホが無くてもネットワークは生まれた。

万太郎が大学で失ったものは、資料や本や道具だった。

大学で得たものは人間関係だった。

得た物の方が、とても貴重で長く続くもの。

のう、寿恵ちゃん、初めて知ったがじゃ。

何ですか?

わしは一人じゃない。 ひたすら野に行ったらきっと誰かと歩けるき。

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らんまん キャストとスタッフ

キャスト

槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
槙野寿恵子(西村) – 浜辺美波

槙野園子 – 斎藤羽結

井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子

槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸

広瀬佑一郎 – 中村蒼


西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純

天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
山元虎鉄 – 寺田心

大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由


野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
伊藤孝光 – 落合モトキ


田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ

語り – 宮崎あおい

らんまん スタッフ


◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志

◆脚本 : 長田育恵

◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」


『らんまん』各回リンク

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