『ちりとてちん』クラスタとしては、『だんご3兄弟』といえば『まいご3兄弟』やろ。そこぬけにぃ～～……。
ついにやってきた恐怖の大王の年。
ひなたの前に初めに顔を出した恐怖の大王は……。
衰退する一方の時代劇を救うため、英語の勉強を続けるひなた（川栄李奈）。時が経ち、ついにノストラダムスが地球滅亡を予言した年が到来します。回転焼きにライバルが出現しても、上司の榊原（平埜生成）から時代劇界を揺るがすビッグニュースを聞いても、これが恐怖の大王なのかと疑うひなた。そんなある日、親友の一恵（三浦透子）が浮かない表情で「大月」を訪ねてきて……
(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第21週「１９９４−２００１」第99話
感想
1976年『およげ！たいやきくん』。
そして1999年『だんご3兄弟』。
2度目の危機を迎えた回転焼き屋 大月。
そして、今回も。
大月自慢の餡子だけ卸したりはしないの？(笑)
恐怖の大王
Mom and dad have gone to America,hoping to see grandma again.
1999年、春。
るいはジョーと共にアメリカへ旅立って行った。
もちろん永住するわけではない。
でも、ひなたももう34歳。置いて行かれて不安な年ではない。
会社休みの日はできるだけ店開けるわ。
ひなたの英語力の成長は同時に餡子を作る力でもあるのよね。
一緒に学んでいったのだから。
しかし、あの『たいやきくん』の年と同じく、回転焼きは童謡のヒットによって危機を迎えていた。
『だんご3兄弟』である。
一串に４つのおだんごでは売れへんもんやさかい、１つ減らして３つ、3兄弟にするだんご屋さんもあるいうんやで。
世も末やなあ。おじいちゃん。
小夜吉……何でお前はそないに賢いんや。
赤螺のこういうやり取りも時代を超えて繰り返してるな(笑)
世は、串だんごを食べ歩く子供で溢れてている……。
笑いごとでなく、ひなたは思うのである。
これか？これが恐怖の大王なんか……？
違うと思う(笑)
たい焼きが回転焼きにとって代わってしまったのは現実だったと思う。
(まぁ……現実としては、回転焼きをやっていた店は鉄板を買い替えて たい焼き屋になったと思うんだけど……)
現在もたぶんアレの影響は大きい。
「大判焼き」自体が世の中からほとんど消えてしまったもんね。
しかし、それは「皮」の素材が同じだから。
「たい焼きを食べたい気分」と「団子を食べたい気分」は全く違う。
大丈夫。大月の回転焼きは、団子の影響では滅亡しない。
アメリカからの視察団
映画村内でも観光客に英語で案内するほどの語学力が育った ひなた。
そんな ひなたに榊原さんは言うのだった。
実はな、大月さん。
時代劇界に久々のグッドニュースや。
当分は極秘の情報なんやけどな。
ハリウッドが来るんや。
ハリウッドが江戸時代を舞台に映画を撮るので、この映画村に視察に来るという。
そして、案内役を ひなたに頼みたいというのだった。
それって、あれです？エドワード・ズウィック監督です？
日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ。
確かに、師匠にそういわれていた。
その機会がついに……。
いつですか？その視察団が来んの。
７月や。
えっ……。
1999年7の月。
それはまさに、恐怖の大王が降ってくる月やん。
ひなたは思うのだった。
これが恐怖の大王なんか……？
すみれ大王
いっちゃんは、あれから榊原さんと付き合っているらしい。
が、確信は持てないという。
榊原さんが失恋しはって。私がお茶に誘て。そしたらお礼や言うて映画に誘てくれて。そのあとごはん食べに行って。「今度、嵐山行かへん？」言うて。
それから誕生日とかクリスマスとかイベントごとは一緒に過ごして……。
いやいやいや、それ、完全につきおうてるて。
けど言葉にして言うてもろたことあらへん。
不安そうな親友の姿を見て、ひなたはつい榊原さんを問い質してしまう。
今晩「うちいり」に行ってください。
いっちゃんにも行くように言うてありますから。
いっちゃんって小さい時からしっかりもんなんです。
いっつも私の世話焼いてくれて……。
初めてなんです。いっちゃんがあないに不安そうな顔して私を頼ってくるやなんて。
ひなたとしては……2人を繋いであげただけだったのだけれど。
その日、たまたま「うちいり」でやけ酒を煽っている女がいたのである。
破天荒将軍と離婚した大女優・美咲すみれ。
酔った すみれさんが榊原さんにしなだれかかっている最中にいっちゃんが入って来るという………展開的にはベタ中のベタだけれど。
五十嵐が役者をあきらめる切っ掛けになった大女優。
もしかして……もしかして…もしかして、これが恐怖の大王！？
うん。
これは確かに恐怖の大王かも知れない(笑)
キャストとスタッフ
キャスト
橘安子(雉真安子) – 上白石萌音(子役期 : 網本唯舞葵)
大月るい(雉真るい) – 深津絵里 (子役期: 古川凛)
大月ひなた – 川栄李奈 (子役期 : 新津ちせ)
大月錠一郎 – オダギリジョー
大月桃太郎 – 青木柚(子役期: 野﨑春)
五十嵐文四郎 – 本郷奏多
桃山剣之介 – 尾上菊之助
伴虚無蔵 – 松重豊
榊原誠 – 平埜生成
美咲すみれ – 安達祐実
野田一恵 – 三浦透子（子役期：清水美怜）
野田一子 – 市川実日子
藤井小夜子 – 新川優愛(子役期：竹野谷咲）
赤螺清子 – 宮嶋麻衣 → 松原智恵子
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗(堀部圭亮)
赤螺初美 – 宮嶋麻衣
赤螺吉之丞 – 徳永ゆうき（子役期：石坂大志）
破天荒将軍 – 徳重聡
武者蘭丸 – 青木崇高
橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子
雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎 → 目黒祐樹
雉真雪衣 – 岡田結実 → 多岐川裕美
村野タミ – 西川かの子
水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
水田力 – 小林よしひさ
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉 → 世良公則
柳沢慎一 – 前野朋哉
平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮
トミー(北沢富夫) – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二
語り – 城田優
スタッフ
◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」
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