万引きの件からここに来るのは歓迎できないと書いたけれど。
橘算太にとっては、年老いてもちゃんと告白できない傷なんだ。
最期まで言わないのはずるいのか。
最期まで言わないことは仕方ないのか……。
クリスマスイヴの日、るい(深津絵里)の前に謎の振付師・サンタ(濱田岳)が現れます。そこへ帰宅したひなた(川栄李奈)は、10年ぶりの再会の余韻に浸るのもつかの間、サンタが自分の親戚だと知り驚きます。興味津々で自分の家族やルーツについて質問を重ねるひなたと桃太郎(青木柚)。そして、るいもまた、サンタにあの日のことを尋ねるのですが……
(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第20週「1993−1994」第94話
感想
餡子、英語、Louis Armstrong 、野球、時代劇……
だけではなく。
「罪」も繋がる物語なんだね。
迷子になってしもうた
サンタがどういうつもりで るいの前に姿を現したのかは分からない。
死ぬ前に懐古の心が芽生えたのか。
死ぬ前に謝罪をしなくてはならないと思ったのか。
でも言えない。
どこ行ってたんですか!?
と、ひなたに聞かれて、
あ~…。
ちょっと迷子になってしもうたんじゃ。
と、答えるサンタおじさん、
長い迷子だったねぇ……。
過去の存在しない大月家
ジョーのトランペットも暴露されたばかりだが、子供たちは両親のルーツが岡山であることも知らなかった。
「たちばな」のことも知らなかった。
自分のせいでどれだけ安子の血筋を悲しませてきたか。
算太はきっと、この時やっと気づいた。
「窃盗」は笑いごとなどではないし、死の間際らすら告白できないほど追いつめられる。
安子の生涯を滅茶苦茶にしてしまった。
お父さんもお母さんもおばあちゃんも、職人さんたちも揃って笑っていた橘の茶の間。
嘘をつくことが、犯罪を犯すことが、どれだけの幸せを壊すのか。
それを語っているような回だった。
ワクチン3回目接種後の体調不良で。短くまとめました。熱で涙腺が緩んでいるのもあって、すごく泣いた(笑)
キャストとスタッフ
キャスト
橘安子(雉真安子) – 上白石萌音(子役期 : 網本唯舞葵)
大月るい(雉真るい) – 深津絵里 (子役期: 古川凛)
大月ひなた – 川栄李奈 (子役期 : 新津ちせ)
大月錠一郎 – オダギリジョー
大月桃太郎 – 青木柚(子役期: 野﨑春)
五十嵐文四郎 – 本郷奏多
桃山剣之介 – 尾上菊之助
伴虚無蔵 – 松重豊
榊原誠 – 平埜生成
美咲すみれ – 安達祐実
野田一恵 – 三浦透子(子役期:清水美怜)
野田一子 – 市川実日子
藤井小夜子 – 新川優愛(子役期:竹野谷咲)
赤螺清子 – 宮嶋麻衣 → 松原智恵子
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗(堀部圭亮)
赤螺初美 – 宮嶋麻衣
赤螺吉之丞 – 徳永ゆうき(子役期:石坂大志)
破天荒将軍 – 徳重聡
武者蘭丸 – 青木崇高
橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子
雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎
雉真雪衣 – 岡田結実
村野タミ – 西川かの子
水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
水田力 – 小林よしひさ
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉
平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮
トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二
語り – 城田優
スタッフ
◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」
『カムカムエヴリバディ』各回リンク