だから……だから私は言ったやん……
このお母さんは稔さんのモンスターファンだってば。
安子、これは一筋縄では行かなさすぎる……。
英語講座を放送しなくなったラジオからは勇ましい日本軍の戦果が流れる日々。衣料品の購入や製造にも制限がかかる中、雉真繊維は軍服や国民服の需要拡大に伴い、工場の拡大を検討していました。そんな中、春休みに帰省することになった稔(松村北斗)。安子(上白石萌音)も稔も2人で出かけるのを心待ちにしていました。しかし、帰ってきた稔には千吉(段田安則)から事業拡大に先立って銀行の頭取の娘との縁談が持ちあがり……
(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第3週「1942−1943」第11話

感想
雉真のお母さんが冒頭、勇ちゃんのお世話をしているところを微笑ましく見ていた。
「遠ゆうても学生なら軍服を着せられんで済むもんね。」
次男は末っ子。
それなりにとても可愛いし、軍服を着るようなことにはなって欲しくない。そういう愛場が見て取れた。
この家はこの家なりに、息子は2人とも可愛いし自慢なんだよね……。
しかし、稔愛はこの比ではない。それも分かる……。
ご時世
英語講座を放送しなくなったラジオは勇ましい日本軍の戦果を連日伝えました。
衣料品が自由に買えなくなりねケチ兵衛……じゃなくて吉兵衛さんは切符制なる前に服や反物を買い占め。
毛糸もなくなり、お母さんのセーターもチョッキへ……。
コーヒーの輸入はできなくなり、ジャズは当然、敵性音楽。
「たちばな」もそろそろお菓子が作れなくなっているのではないだろうか。
雉真繊維もさすがに一般の学生服などの製造は出来なくなっている。
手ごわい雉真の父母
しかし、雉真家の食卓には鯛の刺身が上がっている。
この家には学生服の他に「軍服」という軍事需要がある。
いわゆる、軍事景気に乗っかれる家なのだった。
工場を拡張したいと言う父に反対する稔さん。
時機を逃さない行動力は父さんの素晴らしいところです。
しかし、それには大変な資金が必要です。大勢の従業員を抱えて、そねえな危険な賭けに出るなんて僕には賛同できません。
しかし、父は言うのだった。
資金の心配がなかったとしたらどねえなら。
大東亜銀行さんが無利子無担保で用立ててもええ言うてくれとる。
ただし、雉真と大東亜銀行が末永う共に繁栄することを約束できるんじゃったらの話じゃ。
頭取のお嬢さんがせんだって女学校を卒業した。
この春休みの間にいっぺん会うてみんか?
この話は母も知らなかったようで(まぁ大反対するに決まっているから言えなかったんだろうけれど)当然反対。
学業に専念させたれえってあなた、いつも言ようられるじゃありませんか。
しかし、この後の稔さんの発言には大反対……いや、猛反対である。
僕には……心に決めた人がいます。
じゃから…父さんの決めた相手と結婚することはできません。
誰…?
あっ…大阪で出会うたん?
カフェーの女給にそそのかされたんじゃないじゃろうね?
たちばなのお嬢さんです。
たちばな?
いつも…父さんがおはぎゅう注文する……菓子屋です。
はあ…!?
商店街の小せえ菓子屋じゃが。
差別発言まで出てきちゃったわ……まぁ、女中の扱いといい、そういう傾向の人だもんね。
母さんは、黙っていてください!
稔さん、
母さんは、黙っていてください
は、よく言うた!
しかし、これはいかん……。
だって、嫁に来ることが出来たとしてもさ。
最終的に嫁と一番関わるのはこの姑だもんね。
例えイエ制度の時代でも……嫁にとって家で一番強いのは義父より義母である。
そして、ついに憂鬱の日がやってくるのだった。
わざわざ、「たちばな」に菓子を頼む雉真家。
届けに来るのは安子だともう分かっている。
そして、出てきたのは稔さんではなく、当然、母である。
恐いわぁ。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。

キャストとスタッフ
キャスト
橘安子 – 上白石萌音
雉真るい – 深津絵里
ひなた – 川栄李奈
橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子
雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎
村野タミ – 西川かの子
雪衣 – 岡田結実
水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
赤螺清子 – 宮嶋麻衣
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉
平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮
大月錠一郎 – オダギリジョー
女子大生 – 市川実日子
トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二
桃山剣之介 – 尾上菊之助
語り – 城田優
スタッフ
◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」
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