濱田くんのこのキャラ、濱田くんらしい柔らかさも個性もおかしさもあっていいのだけれど、この先に戦争が待っていると考えるとさ……。大丈夫かな。みんな笑っていて欲しいな。
気持ちのこもった甘くておいしい「たちばな」のお菓子が大好きな安子(網本唯舞葵)。いつしか自分も杵太郎(大和田伸也)や金太(甲本雅裕)のように和菓子を作る人になりたい!と思うようになりますが、周囲からは「おなごだから…」と諭されます。一方、兄の算太(濱田岳)は、跡取りとして菓子修行を始めるも一向に身が入らず、仕事場から逃げ出しては映画を観に行ってばかり。どうやら算太には心に決めた夢があるようで…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第1週「1925―1939」第2話
感想
昨日も書いたけれど、食卓描写が美味しそうで食べる姿が笑顔を呼ぶって、いいよねぇ……。
そこの中心に今はラジオもある。
安子が見る風景、明るく活気ある大人たち。
子役時代の幸せさ。もう少し見ていたかったな。
食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ
小豆の声を聴けえ。
時計に頼るな。目を離すな。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。
小豆に対する呪文のような語り。
こんな気持ちで和菓子を作ってくれている人たちの物語だから、今日もお菓子が美味しそう。
そして食卓のご飯が美味しそう。
家を継いだ誇りと共に、お祖父ちゃんもお父ちゃんも仕事が好き。和菓子が好き。
この辺は、どんな時代でも破天荒な息子は出るもので、跡継ぎの算太は家を継ぐ立場に不満を持っている。
家も伝統も社会も国も疑わない大人たちと、その中で真っすぐ育った安子。
少しばかり時代の目と違うものを持っている長男。
年の離れた兄妹は、そんな設定。
女性は仕事を持たず家事をする
おいしいなあ。
私も作りてえなあ。
泥のおだんごじゃのうて、おじいちゃんとかお父さんみてえに本物の甘えお菓子ゅう作る人になりてえ!
安子あ、そねんこたあせんでええんよ。
何で?
何でて、おなごの子なんじゃから。
「おなごの子」でも、たぶん家の手伝いをしなきゃならない店もあっただろうが、「たちばな」は人も多く雇っているし、ある程度裕福な老舗なのだろう。
だから、おなごは「家の事」をする。店に出すものは男の職人の仕事。
この時代、家電もなく、店ともなれば洗濯物も多かろうし、そういう意味でも おなごは家事しかできなかったかも知れない。
安子はボンヤリ考える。「なぜ私は「外の仕事」をしてはいけないのだろう」しかし、その疑問は きぬちゃんの「婿を迎えて家を継ぐ」で立ち消えになってしまう。
子供である。
だから、家を継ぎたくない算太を叱る祖父と父に言うのだ。
もう怒らんといてあげて。私がお婿さんもらうから。
いやいや言いよんじゃねえよ。
うちのお菓子大好きじゃもん。
ずっとこの家で、甘えお菓子に囲まれて暮らせるんじゃったら私ゃあ嬉しい!
しかし無邪気な提案を母はきっぱり否定する。
ありがと、安子。
じゃけどそれはおえん。
何で?
算太。
お兄ちゃんが妹に、こねん気う遣わしたら おえんよ。
優しさと厳しさがきちんと混在する、きりっとした西田尚美さんの母がいいなぁ。
ちゃんとした時代感。
算太の大福
腹に入れば同じ。
と言う、算太の大福は酷い出来。
チャップリンを見て、ダンサーになりたいと言い出す算太。
それは心の底からの夢、というわけではなく、長男の宿命から逃げたい自分探しのようなものなんだろうな。今は。
お兄ちゃん、おだんご作りょうる時、いっこも楽しそうじゃねえもん。
作る人の気持ちがお菓子に乗り移るって、おじいちゃん、いっつも言いようる。
おはぎのダンスはあねん楽しそうじゃったのに。
安子は人をよく見ている。
兄の自分探しを応援したい気持ちもあるのよね。
子供に(孫に)甘い男たち……という設定らしく。
算太は大阪でダンサー修行させてもらえることになるのだった。
算太が楽しそうにぴょんぴょん踊っている姿になぜかウルっとしてしまった。
このストーリーの今後のあらすじは知ないけれど、このシーンがいずれ悲しい回想に使われたらどうしよう、と思って……。
そんなことにならないといいけれど。
松村北斗の出演は第3話から
実は今期、北斗くん待ちだったりする……。稔くん役。
彼もまた、戦争でどうなっちゃうのか、どういう立場の人なのかよく分からないんだけど。
三世代のヒロインと血がつながる(?)重要な役だよね、きっと。
期待している。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャストとスタッフ
キャスト
橘安子 – 上白石萌音
雉真るい – 深津絵里
ひなた – 川栄李奈
橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子
雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎
村野タミ – 西川かの子
雪衣 – 岡田結実
水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
赤螺清子 – 宮嶋麻衣
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉
平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮
大月錠一郎 – オダギリジョー
女子大生 – 市川実日子
トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二
桃山剣之介 – 尾上菊之助
語り – 城田優
スタッフ
◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」