NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第10回　(第2週金曜日)　感想

2021年後期朝ドラ「カムカムエヴリバディ」感想

2021.11.12

初めてこの家にやって来た時には音楽や漫才でみんなを笑顔にしていたラジオ。安子と稔さんを繋いでくれたラジオ。

そのラジオから開戦のニュースが流れる。

笑顔はもう無い。

安子（上白石萌音）と稔（松村北斗）の関係を知りつつも、安子への恋心を諦めることは出来ない勇（村上虹郎）。複雑な思いを抱えたまま、甲子園出場を目指してひたすらに練習に励んでいます。しかし若い男性には召集令状が届きはじめ、連日ラジオからは各国の戦況を伝える臨時ニュースが流れていました。勇にとって最後の夏にも戦争の波が襲いかかります。着実に戦争が日常を変えていく中、安子の心も大きく揺れ動いていて……
(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第2週「１９３９−１９４１」第10話
感想
諦めん
大平洋戦争開戦
「英語講座」が消える
1. 明日の土スタゲストは稔さんですよ
キャストとスタッフ
1. キャスト
2. スタッフ

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第2週「１９３９−１９４１」第10話

感想

吉兵衛さんが遅刻する安子に説教し、吉右衛門ちゃんに窘められるラジオ体操の楽しい描写から始まり、そのラジオ体操が中断する開戦の臨時ニュースで締める。

その日を最後に「英語講座」はラジオから消えました。

ここに居るみんなの無事を祈りたい。ひたすら祈りたい。

諦めん

ゆうべ安子ちゃんのうちへ行ったんじゃ。

ご両親に挨拶してきた。安子ちゃんとのつきあいを許してほしいいうて。

それで？

娘ょう、よそにゃあやれん言われたよ。父さんや母さんにも簡単にゃあ許してもらえんじゃろうな。

じゃけど、誠意を尽くして分かってもらおう思ようる。

父さんや母さんにも。
安子ちゃんのご両親にも。

当然。稔さんはあきらめたわけではない。

大事な弟の勇に「好きだ」と言われたら、ちょっと譲る気持ちが出てしまうのではないかと思ったのだけれど、そんなことは無かった。

安子ちゃんのことだけは大事な弟にも譲れん。そうであってほしい。

まぁ……前途は多難。

「安子は橘を出られない」という前提があるので、稔さんの場合は「説得」は家を潰してもらうか、養子を迎えてもらうか、…とにかく安子が家を継がなくてもいい対策を説得することになる。

勇ちゃんの場合は……。

橘に入ることができるので、婿養子修行の覚悟かな。

もっとも。

それは「平和が続き」「誰も居なくならず」「イエ制度がなくならない」場合の話で。

跡継ぎをどうするかと考えられることはまだ平和なのである。

兄さん。

うん？

わし、今年が最後の夏なんじゃ。
諦めん。
甲子園も…。
あんこも。

大平洋戦争開戦

職人の菊井くんに召集令状が届く。

そうしたら、この週末はごちそう作らんとおえませんね。

息子の無事を祈るような小しずさんとたちばなの人たち。

このシーンだけでもう泣けてしまった。

無事に帰ってきてほしい。

誰も欠けないで欲しい。

稔さんは学生なので、最後の方までは招集されることはない。……最後の方までは……。

勇は最後の甲子園が中止になった。

無念じゃ。

と泣く監督。

「お国のためだ」どとさすがに言わない。言わないことが今は選手たちのため。

勇が思わず安子を抱きしめてしまうのも……

離れたくない焦燥感もあってだろう。

「英語講座」が消える

そして、ついに

ラジオ英語講座が消えてしまった。

野球中継が無くなり。

音楽が消え……

ラジオから聞こえるのは軍歌と戦況報告の臨時ニュースばかり。

みんなから笑顔が消える。

こんな時代、二度と来てはいけない。

明日の土スタゲストは稔さんですよ

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— 朝ドラ｢カムカムエヴリバディ｣#カムカム (@asadora_bk_nhk) November 12, 2021