NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第77回 (第16週 金曜日) 感想

素人目線が作品を救うということは確かにあるのだろう。

視聴者は基本、制作の素人であるし。

しかし和やかだなぁと思うのだった。

条映映画村でアルバイトとして働くことになったひなた(川栄李奈)は、幼いころから見ていた「棗黍之丞シリーズ」にレギュラー出演していた美咲すみれ(安達祐実)と出会います。憧れの女優に出会って舞い上がっていたひなたでしたが、出演をオファーした映画村職員の榊原(平埜生成)に不機嫌そうに接するすみれを見てちょっとがっかり。しかし、すみれがお芝居に真剣に取り組む様子を観たひなたには感じるものがあって……

(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第16週「1983」第77話

NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】感想

感想

ある意味、朝ドラヒロインらしい引っ掻き回し方(笑)

でも、五十嵐が上手くフォローしていく。

「作品のためを思って」

美咲すみれがまるで棒演技で笑ってしまった。

けれども、これは身が入らないからなのね。

「お姫様はお花は活けない」

「お茶にしよう。お茶道具くらいあるでしょ」

「斬られた侍は姫の恋人だったことにしよう」

ムチャブリ~~。

これを「いい作品を作ろうと思って口出ししている」と捉える ひなた。

見ている分にはワガママにしか見えないけれどね(笑)

しかし、美咲さんの演技は次第に棒ではなくなっていくのだった。

脚本が好きじゃなくて、やる気が出なかったわけだな。

お茶の作法

冒頭に「視聴者目線が作品を救う」と書いたけれど、でも、制作のプロではないのよね。

確かにお茶の作法としては茶杓の音を立ててはいけなかったかも知れないが、テレビ画面で見ている分には何をしているか分からないこともあり、わざと音を立てる時もあるわけで。

長年制作に携わっている人はそういうことも理解して動いているだろうし。

それを、ニコニコと

すみれさん。
茶しゃくの抹茶を払う時、コツンて音、立てはらへん方がいいですよ!

とか言っちゃう ひなたである。

機嫌をそこねた すみれさんが撮影拒否して現場はストップ。

焦る現場の全視線が邪魔もののアルバイト・ひなたに……。

おんなじセットで おんなじ場所で おんなじこと…

五十嵐はこの回の撮影で、たぶんセリフもある役を貰っていたんだよね。そんな気がする。

ひなたには邪魔されたんだろうけれど。

撮影の邪魔なんだよ。

五十嵐に呼ばれたから来たわけだけれど、出て行けと怒られる ひなた。

速く撮らなくちゃならないんだよ。

何で!?

それがテレビ時代劇だからだよ。

いい作品つくるとか 一生懸命とかそんなこと誰も考えてない。お前みたいな ばかを喜ばせることしか考えてないんだよ。

はっ?何? 「私みたいなばか」って。

毎回毎回 同じような展開を飽きもせず見てるやつのことだ。

同じセットで同じ場所で 同じことが起きて同じクライマックス迎えて。

大立ち回りで拍手喝采。

それを速く安く撮るから会社はもうかる。

そういうからくりなんだよ。

五十嵐……それは言ったらダメなやつぅ……。

全国の時代劇ファン(と、ある程度の刑事もの枠ファン)を敵に回すわよ……

その、ベタなドラマを熱愛している人もいるのだよ。

それが ひなたなわけで。

そうかもしれへん。

おんなじセットでおんなじ場所で おんなじことが起きておんなじクライマックス。おんなじ大立ち回り。

あんたの言うとおりかもしれへん。

それでも…。

それでも私は夢中やった。

黍之丞やおゆみちゃんの運命にハラハラしてた。それがばかって言うんやったら…

私は…

ばかでよかった!

五十嵐はファンをバカにしているわけではなく。

実は、自分自身もバカだった!!

「黍之丞危機一髪おゆみ命がけ」

の回を ひなたと2人で再現する五十嵐。

まぁ……この場にいるのは、みんな、たぶん時代劇ばかだもん。

「おゆみ命がけ」轟さんが 初めて演出してくださった回ね。

ああ……覚えてはるんですか。

もちろん。

一気に和む現場。

結局……

五十嵐は芝居に熱く、時代劇を愛する男だし。

ひなたとは通ずるところがいっぱい。

これは、やっぱり。

気が合うよねぇ。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

キャストとスタッフ

キャスト

橘安子(雉真安子) – 上白石萌音(子役期 : 網本唯舞葵)
大月るい(雉真るい) – 深津絵里 (子役期: 古川凛)
大月ひなた – 川栄李奈 (子役期 : 新津ちせ)

大月錠一郎 – オダギリジョー
大月桃太郎 – 青木柚(子役期: 野﨑春)

五十嵐文四郎 – 本郷奏多
桃山剣之介 – 尾上菊之助
伴虚無蔵 – 松重豊
榊原誠 – 平埜生成
美咲すみれ – 安達祐実

野田一恵 – 三浦透子(子役期:清水美怜)
野田一子 – 市川実日子

藤井小夜子 – 新川優愛(子役期:竹野谷咲)

赤螺清子 – 宮嶋麻衣 → 松原智恵子
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗(堀部圭亮)
赤螺初美 – 宮嶋麻衣
赤螺吉之丞 – 徳永ゆうき(子役期:石坂大志)

破天荒将軍 – 徳重聡

橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子

雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎
雉真雪衣 – 岡田結実

村野タミ – 西川かの子

水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
水田力 – 小林よしひさ
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉

平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮


トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二

語り – 城田優

スタッフ

◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」


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