爆弾じゃのぉ……。
勇、それは優しい稔さんにとっては、親の反対よりも大きな爆弾だわ。
稔(松村北斗)を訪ねて1人大阪へ向かった安子(上白石萌音)は、夜遅くに帰宅しました。隣には稔の姿が。橘家の状況や縁談の話、そして安子の本当の気持ちを知った稔は、橘家の人々に安子との交際の許しをもらいに強い決意を固めてやってきたのでした。しかし、簡単に話は進むわけもなく…。一方、事情を知らない雉真家の人々は、稔の突然の帰省に喜びます。そんな中、勇(村上虹郎)は心に秘めた思いを稔に打ち明け……
(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第2週「1939−1941」第9話
感想
本日も、稔さんに持って行かれまくる15分だった。
でも……。
お父さんに頭を下げられ、家から安子は出せないと言われた後は黙って引き下がってしまう。
自分の実家では何も口にしない。
あきらめたわけではないと思う。
今は思案の時。
心地よいプロポーズ
雉真 稔と申します。
大阪商科大学予科に通うとります。
から始まる10分弱。
全く長くは感じず、ウットリと稔さんを見続けてしまった。ファンかぃ!(あ、中の人は好きです)
去年の夏にこちらのお店で知り合うてから手紙のやり取りをしょおりました。
と、親に秘密で深い関係になっているわけではないことをきちんと語り、
正式に安子さんとのおつきあいを認めていただきたい思ようります。
と、きちんと宣言し、
本日は自分が呼んだわけではなく安子の方から来てくれたこと、様子がおかしいので追って来たことを語る。(頭が良い)
砂糖の生産会社の息子さんとの縁談が進みょうること。そりょう受け入れると決めて最後に僕に会いに来たこと。無礼を承知で言います。
砂糖の会社と手を組んだところで、店の経営はようはなりません。
と大阪で得た現在の政治状況を語る。
そねんことができるんですか?
雉真繊維のご長男じゃったらそれにふさわしい縁談がきっとあるはずじゃのに。
あなたの一存で決めれることなんですか?
と、一番心配する部分を聞いてくる母に、自分が安子をいかに好きか好きになったかアピール。
ここまですごく考えて来たのかと言うと……そう時間は無かったはずなので。頭の中で試行を組み立てて、理論的に語るのが上手い。
安子さんが言ようられました。
甘うておいしいお菓子を怖え顔して食べる人はおらん。怒りょってもくたびれとっても悩みょうっても自然と明るい顔になると。
親の決めた相手じゃのうて…。
安子さんと共におりたい。
安子さんと共に生きたい。
安子さんにそばにおってほしい。
それが、うそ偽りのない僕の気持ちです。笑って笑って
『ちりとてちん』と同じだね。
笑って生きること。
笑ったもん勝ちの人生を楽しむこと。
このドラマでは、その根源がお菓子。
やっぱり算太のせい
視聴者は突然のプロポーズにうっとりだけれど。
父はうっとりしてはいられない。
あんたの気持ちゃあ分かった。
あんたがええかげんな人間じゃねえのもよう分かった。
じゃけど安子をたちばなから出すわけにゃあいかん。
もう…うちにゃあ、安子しかおらんのんじゃ。
お父さんも頭ごなしに怒鳴ったりしないのね。
「もう…うちにゃあ、安子しかおらんのんじゃ。」
には憐れみすら感じる。
帰って来いよ……兄。
勇の爆弾
そして、ついに
兄さん。
兄さんは気付いてねえ思うけど……。
何じゃあ。
わし…あん子のことが好きなんじゃ。
と言い出す勇である。
これは自由な恋愛発言というわけではなく、兄に引導渡してやっているのよね。
この子も優しいんだよ。
家族思いの稔さんにとっては何よりの爆弾……。
そして、何よりも雉真家の母が絶対にキツい。
私も稔さんのファンですが、あの母は完全に長男のファンだ。
あなたも止めてちょうだい。
明日戻るって言うんですよ。
学校があるんじゃしかたがねえじゃろ。
ご自分はええでしょうよ。
商用にかこつけて大阪で会うんじゃから。
この時代だから跡取りは家を出ることはないし。
一生大好きな出来の良いイケメン長男と暮せるという、めっちゃ優位なプレミアムファン待遇。
ここに入る嫁はみんな苦労しそうだけれど、家が格下となったらどれだけこき使われるか。
結婚までこぎつけたとしても、安子の前途は……。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャストとスタッフ
キャスト
橘安子 – 上白石萌音
雉真るい – 深津絵里
ひなた – 川栄李奈
橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子
雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎
村野タミ – 西川かの子
雪衣 – 岡田結実
水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
赤螺清子 – 宮嶋麻衣
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉
平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮
大月錠一郎 – オダギリジョー
女子大生 – 市川実日子
トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二
桃山剣之介 – 尾上菊之助
語り – 城田優
スタッフ
◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」